5月病に注意!
“5月病に注意”というお題で書いた、即興感あふれる作品です(笑)
「あーだりーかったりー。めんどくせー」
GW、遊び呆けてた俺は、すっかりぐーたらグセがついてしまって、授業なんて受ける気になれない。
はー今日もこのままサボりだな。
屋上でひとり弁当を食った後、俺はそのままバタンと寝転ぶと、昼寝する事にした。
半分残る意識の中で、雀の囀りと春の陽射しが心地いい……。
――――
――――――
……タッタッタッタ
地面を伝って聞こえてくる足音に目が覚める。途端。カチャリと屋上への扉の開く音。
「あ!いたぁーっ!我がクラスのサボリ魔っ! そして今日から我がクラスの英雄になる男!」
男のクセにムダに甘くて明るい声が屋上に響く。
背が低くて天然パーマのふわふわ頭。頭の中もふわふわの天然男子。そのくせクラス委員のこいつ。相変わらず言ってる意味がわからねぇ。
「あ? 一体、クラス委員のお前が俺に何の用だよ。そしてなんで俺が英雄になるわけ?」
「んー? キミ、今日のLHRサボったでしょ? それがキミの気持ちだよねっ。めでたく体育祭のリレーのアンカーと、障害物競走のアンカーと、騎馬戦の土台と、応援団長に決まったよ? これで今年は大活躍間違いなしだねっ。さ、今から練習するから頑張ってね?」
委員長のこいつは、屈託のない明るい笑顔のまま、しれーっと言葉を並べる。だが。
「はぁ? なんでこの時期に体育祭なんだよ。俺がいつ希望したんだよ。は? 意味わかんねぇ」
「何言ってるのー?今年は耐震工事があるから体育祭は6月なんだよ。それに、昨日のHRで、LHRサボった人は種目は勝手に決められるって話、したよねぇ?」
「あ? しらねーよ。昨日もサボったもん」
「うん、知ってるーっ」
委員長はへらっと笑いながらそう答えた。
「なにっお前、俺が昨日サボってること知ってて……」
「あとー、キミが走るの速い事も、体力ある事も知ってるよー? うふふっ。これで今年は我がクラスの優勝間違いなし、だねっ」
「おまえー! ハメやがったな!」
「えー? 違うよ? キミが勝手にサボったんでしょー? あ、でもね、今年優勝したら、先生が○○屋のプレミアムどら焼きをみんなにご馳走してくれるんだってっ」
「なに! マジか! ○○屋の、ぷっ、プレミアムどら焼きをか!?」
「うん、そーだよー。ね? 頑張る気になった?」
「おっしゃー!! どら焼き好きの名にかけてっ! 俺は英雄に、なるっ!」
一気に五月病なんて吹っ飛んだ。




