櫛風沐雨、愛も必要だぞ。
前回のあらすじ
温泉。
夢幻世界。ゆめかまぼろしか。
無意識から作られる夢という映像は、とても不安定で、非現実的なことばかり起こる。ストーリーはあるようで実はなくて、意味不明な出来事が連続的に続く。でも、夢の中にいる自分は、その場のノリで楽しんでいたり、怖がっていたり、ひとときの世界を満喫しているのだ。
夢と幻は紙一重で、目を閉じているか、開いているかの違いだけだ。否、目を開いているときだって夢を見るものだ。実際にあるものが想像を絶する光景だったとき、「あれは幻だったんだ」「夢を見ているようだ」と、どちらの言い方もするだろう。
目の前に広がるヒマワリの畑は、そう。
「まるで夢のようだ!」
あんなの見たことないよ。一カ所に同じ花が生えている地帯。土の栄養配分をちゃんと考えて、しかもヒマワリの健康状態を常に管理しなければ、ここまでのものは作れないだろう。ああ、ど真ん中を突っ切ってみたい。
いかにも歩きやすそうな一本道もあるし、通ってみようか。明らかに人の手が加わっている私有地だが、バレなきゃ大丈夫。バレたとき、怒られそうだったら全力で逃げればいいんだ。そして一生来ない。街のような密集地では嫌な人に遭遇する確率は高いが、自由度が高いここなら、会いたくなければ一生会わずに済む。地の利を生かしたずる賢い戦法だ。
こんなこといつもやっていたら、最終的に引きこもりになるのは目に見えている。出てくる人は優しい人であると願いたい。むしろ出てくんな!
ヒマワリの畑に向かって一歩を踏みしめる。歩道にしてはやわらかい土だけど、本当に大丈夫かな。
ここで怖じ気づいて引き返したら、人生の敗北者だ。場所を勝手にヒトのものにする方が悪いのだと、むしろ傲慢に生きなければ損ばかりしてしまう。妖怪だもん。
「こんにちは」
ヒマワリで完全に隠れられる位置、群生地にちょっとめり込んだ位置から声がした。まさかこんなに早く見つかるとは思っていなかった私は、少し飛び跳ねてしまった。
「こ、こんちは」
舌もうまく回らなかった。これだけでこの驚きよう。「ナァニやってんだ!」と、大きな声で言われていたら、私の生命は風前の灯火となっていた。
道に対して声の主が垂直になる、丁度私が挨拶された位置だけ、ヒマワリの隙間から姿が見えた。真っ赤なチェック柄のベストと、同柄のロングスカートで、花畑ではかなり目立つ服装の女性だった。どうして気付かなかったんだろう。
クセっ気のショートボブの真下にある表情は笑顔。怒ってはいない模様。いいのかな、いいのかな、と相手の様子を観察したけど、特に何か仕掛けてくるような動きも見られず。
ああよかった、優しい地主さんだ、と決めつけて驚いた心をしずめてみる。ぎこちなく会釈をしたら、お姉さんも返してくれたので、このまま八雲さんの家へ直行だ。歩けばすぐにお姉さんが見えなくなる。巧妙にヒマワリと一体化しているのだ。
なんで入ったんだろう。なんで傲慢になろうと思ったのだろう。
「ちょっと貴方」
止められちゃったよ!
お姉さんは後ろから、肘を私の肩に乗せて顔を近づける。そして耳元でゆっくり、押し込むように。
「ここはねえ、人間も妖怪も、普通は入ってこない場所なのだけれど」
ネチネチ絡む系だよ! 悪徳業者の手口だよ!
そういうのならこっちだって木葉組で一回見たことがある。慣れたもんよ。一回だけだけど。それなりの返し方だってあるんだからね。
「おうおうおう、ここら一帯は大妖怪八雲様の土地だ。勝手に独占するのは許されないよ」
なるべく勢いを付けて振り向く。乗せられた肘は振り払う形になった。そこですかさず、初めての文句。上手にできたかな。
お姉さんは相変わらず笑顔を保っていて、置く所がなくなった腕はぶらぶらと揺れている。
そしてしばしの間。お姉さんの腕の揺れが収まるまでの間だ。長いようで短い時間だろうが、知らないヒトとの無言ゾーンは、それはそれは長く感じるものである。
お姉さんが緩慢な動作で腕を上げ。
私の頬を平手打ちッ!
「ぶっ!!」
何をされたのか分からなくてお姉さんの顔を見る。笑顔である。
——往復ビンタッ!
「ぬ!」
「ぬ?」
心の準備が整っていない時に叩かれて変な音が出た。お姉さんも思わず聞き返す。
というかなんなの!? ものすごく怒っていませんか。無許可の侵入に対する過敏な反応。まるで天狗の縄張り意識のようで、このヒトもまた、妖怪なんだと断定する。
「どうしてだと思う?」
「な、なんのことでしょう……」
お姉さんが怒っている理由ですか。それはもう決まっているじゃないですか。
「私が勝手に入ったからです……」
「答えになっていないわ」
お姉さんは人差し指を立てて、私に見せつける。マイナス1ポイントでしょうか。それがいくらか溜まったとき、私はどうなるのだろう。
と、お姉さんは人差し指で私の頬をつきさし、グリグリとねじって押し込む。
「痛い痛い!」
「普段はねえ、ここには私の妖気が充満しているからねえ、人間も妖怪も入ってこないの」
そこまで言うのにたっぷり十数秒。言い終わってようやくグリグリを放し、地味な痛みから解放される。頬を触ってみると、しっかりとした爪痕がついていた。最初のビンタよりも痛みが残る。
鬼のようなお姉さんが、今度は私の両肩をつかみ、顔を近づける。また痛いことをされるのかと思って身構えたが、お姉さんは笑って細くなっていた目を平生時の所まで開けた。しかし口元は笑っている。
「貴方は不思議な存在。実体はある。妖力も隠しているようだけど上々。でもね」
逆光でお姉さんの顔には影がかかり、それが効いて不気味な笑顔を作り出す。話すと生暖かい吐息が首元に流れ込み、その赤い目は私の目線を固定して動かせなくする。
「貴方の存在は、ここに、この世界に合っていないって感じがするのよぉ」
あ、危ないヒトだ!
「そこにありながら曖昧な存在。私の住む、夢幻世界の住人のようね」
一緒にされた!
「貴方、いいわぁ」
気に入られた!
「——お友達になりましょ?」
「ごめんなさいっ!」
私が思わず拒否をすると、次に飛んできたのは手。なぜそこまでほっぺたに拘るのか、私の両頬を鷲掴み。そのまま万力のような握力で、私の顔をスリムにしようとしてきた。ギブアップをしようと「あ」の口を空けると、その隙間に頬の肉が押し込まれる。口が閉じられないし、ものすごく痛いしで、「う」と「お」の中間みたいな声で叫ぶしかなかった。
息が切れる直前、忌々しい指は放され、「お友達になりましょ?」の一言。その間に息を整えていると、お姉さんがまた手を上げたので、思わずハイと言ってしまった。
お姉さんの手が下ろされた瞬間、私は苦痛からの解放に歓喜する。お姉さんも最初の笑みに戻っており、端から見れば喜び合っている友達同士だっただろう。ただし私の頬は赤い。熱を持っていて、見なくても分かるのだ。
お姉さんは風見幽香と名乗った。不本意ながら自分も名乗り、そこでサヨナラしようと思ったがダメだった。
「どこに行くの?」
言葉だけで、その場に縫い付けられる。その言葉を無視したら、次に何されるか分かったものじゃない。オトモダチの絆が千切れた瞬間、私の色んなところも千切れてしまうのかもしれない。怖いよ。
「せっかくだから、小屋でお茶しない?」
ゆったりと、含みを持たせた話し方の風見幽香。
せっかくとは。幽香様の土地に無断で入ったついで。嫌な予感だらけである。
小屋とは。密室に出来る空間、つまり逃げ場をふさがれた場所に入れられ、心理的に圧迫をかけられるのか。
そして、お茶とは。「お茶」を飲みながら会話を「楽しむ」ことを、お茶をすると言う。お茶、おちゃ、オチャ……。
生き血を啜り、その悦びを一方的に感じること。ひとりおちゃかい。
「ぎにゃああああああああああ!」
「うふふ。行きましょう」
腕を取られ、とても友人を扱うとは思えない力で引っ張られる。妖怪なんて出会っただけで終わりなんだ。逃げるのも戦闘も和解も成立しないんだから。
少し歩き、ヒマワリ畑の端っこ側に着く。ヒトが一人住める、最低限の大きさの小屋があった。畑から出ると、すぐに森になってしまうので、小屋は木影に包まれている。
風見幽香は私の腕を放し、小屋の扉を開ける。この時代では見たことがない、開き戸だった。
木が軋む音と共に、密室殺人事件現場の内側が明らかになる。薄暗く小さな部屋は、テーブルと簡単な炊事場。基本的に洋風であり、イスを見て懐かしくなった。犬走さんの部屋みたいに質素だが、住んでいるヒトが違うと雰囲気も変わる。
「さあ、どうぞ」
私が中に入ると、風見幽香は扉をガッチリキッチリ閉めて、イスに座るよう促す。私は一歩一歩、機嫌を損ねないよう慎重にあるいて、木製丸テーブルの前に座る。
そのまま三分位待たされて、風見幽香は二つのカップをテーブルに置いた。中身は赤茶色の液体、紅茶らしきものが湯気を上げている。
「それ、この辺でとれたお茶なのよ」
風見幽香が向かい側に座って、カップに口をつける。その姿は、大変サマになっているだろうが、中の熱湯をぶっかけてくるかもしれない。相手の動作に最新の注意を払いながら、私もお茶を一口。
苦みはなく、どちらかと言えば酸味のあるお茶。煎餅のような香りが鼻から抜け、日本人の安心感を誘い込む。
「——貴方のは、青虫茶」
「おふっ!」
風見幽香はガラスの瓶を、机の真ん中に置く。焦げ茶色をした、棒状のひからびたモノがいっぱい。
「あ、あの。風見さん?」
「幽香と呼びなさい」
「ゆゆ幽香さん。青虫って」
いつの間にか風見幽香の片手には、あの緑色でうねうねしたイキモノが。鳥の糞のようにグロテスクな模様の入ったそれを、風見幽香は瓶の中に落とす。ひからびたモノとうねうねが接したとき、ベチャリと聞こえたような気がした。
「うえああああああああああああああああああ!!」
「私のは、紅茶。知ってる?」
変なもの飲ませて! そうやって普通に会話しようとしないで! 肘をついて、楽しそうに見てないで! 誰か助けて!
「本当に面白い子ねえ」
もう嫌だ! 出して!
「冗談はここまで」
風見幽香は私のカップを取って、窓の外に捨てる。そうされると少し、申し訳ない気持ちに。
そして今度はちゃんとした紅茶を、私の前で注いでくれた。イモムシのエキスを少しでも薄めたくて、考え無しに紅茶を飲み込む。
「あっ! あっつっ!」
「自爆するのね」
熱いけど、懐かしい味がした。
目の前で意地悪そうに笑う風見幽香——幽香さんが、一瞬早苗と重なって見えてしまった。
一息ついて目を閉じると、昔の映像がよみがえる。学校にいる早苗と私。細かいことは忘れてしまったけれど、何かの目的の為に、紅茶を大量に買った覚えがある。
大量の紅茶を二人で飲みきった後、二度と紅茶なんて飲むものかと心に決めた記憶。
曖昧で、どうしてそうなったのかは分からない。思い出せたのが奇跡に近い。とにかく、くだらないことでじゃれ合って、お互いに相手をどう陥れてやろうかと、日々考えていた。
「随分と遠い目をするのね。まるで千年の大妖怪みたいに」
気付いたら千年。体には何の変化もなく、百年を越した辺りから時間感覚が薄れてくる。淡々と過ごしているだけで、十年なんてあっという間なのだ。それでも、時々思い返してみると、時間の壁は思った以上に分厚くて、何重にも重ねたビニール越しに、記憶を覗かねればならない。
「でも、それに見合った力を、貴方は持っていない」
妖力の最大値が大きく、さらに多少増加していると言っても、妖力だけでは妖精にすら勝つことが難しい。それは等価交換という能力の、扱いの難しさにあると思っている。
「だから貴方は不思議な存在なの」
「能力が、使いこなせないからです」
力が使えなければ振るう機会も少ない。結果的に私は無害な存在となって、人ごみの中に紛れ込んでしまうのだ。
「私の能力は、花を操る程度よ」
「花?」
「花を咲かせたり、花の向きを変えたり」
なんとも可愛らしい能力か。私への仕打ちからは想像もつかないよ。
「それでも周りからは、恐れられ、今では大妖怪と呼ばれる」
そりゃあいい性格してますからねえ!
「能力のせいではない。ではなんのせい?」
私は、騒動に紛れ込んで掻き乱すことはしても、自ら問題の中心となって事を起こすことはしないのだ。
「明日から頑張ります」
「あらあら」
今のままでも十分。この姿勢がダメだったら、私はとっくに死んでいる。結局、私は幻想郷に至るために、ここにいるのだから。
大妖怪となって目をつけられ、会う人からひいひい言われては、未来で平穏に暮らすという人生設計が崩れさってしまうのだ。
「せめて、周りの妖怪に気を遣った方がいいわ。私の妖気が立ちこむヒマワリ畑に、貴方は平気で入ってくるんだもの」
鈍いと何度も言われる、私の妖力感知能力。妖力感知は妖怪にとって当たり前の知覚であり、基本的に誰でもある感覚だ。それは人間から妖怪になったヤマメやパルスィとて例外ではなく。
というか、妖しいと思う感覚は、人間でさえ備わっている。暗い道を進まないとか、特定の洞窟には入りたくないとか、本能的に妖力を避けるようにできている。
妖力によって自然に住み分けをしているのに、むしろそれを溢れ出させる私は、感知する事ができない。怖いもの知らず、と言った所か。
「さっきは勢い余って、攻撃しようとしちゃったんだから」
十分攻撃されてるよ!!
「今回は私だったからよかったものの、鬼に会ったらどうするつもり?」
「もう会いました。攻撃されました」
伊吹萃香と星熊勇儀。勧誘もしたからここに来ちゃうかも。
「じゃあ、天狗とか」
「さっき接待受けてきました」
温泉よかったよ。
「じゃあ、妖怪の最大の敵。神。でもこれは、妖力云々の話じゃないわね」
「神社に遊びに行くし、あと多分見られています」
守矢神社の神奈子と諏訪子、夢に出てきた秋姉妹。後者は全くの妄想であるが、神との交流は確かにあった。真面目に考えれば、かなり危険な行為だった。
「……貴方には、力じゃなくて、人望があるんじゃないかと。面白いもの」
「どうして生き永らえてるんだろうって思う事がよくあります」
皆優しかった。運がよかっただけなのだ。それに、防御と日常生活に関しては、私の能力が役に立つ。ことダメージの等価交換、受けたら受けた分を相手にも味わってもらうという「均一化」は、相手の精神的なダメージも大きいのだ。
プラスマイナスゼロになりさえすれば能力が成立することに関して言えば、等価交換ではなく、別な言い方ができるかもしれない。そこら辺は等価交換する「程度」に意味を込める。他にいい名前が思い付かないというのもある。
「参ったわ。降参。千歳の先輩には勝てません」
「永遠の十八です」
十八歳と一万ヶ月だ。幽香さんは両手を上げて首を振る。
「ご多分に漏れず、私も貴方の事が気に入ってしまった。仕留めるのは一撃でしょう。でもそんな事をしたら、かわいそ」
よっぽど自分に自信があるようだ。戦いに生きる女だ。最も妖怪らしくて、素晴らしい生活。そうか、幽香さんの纏うキケンナカオリはそこから来ているんだ。私もそうすれば成長するのかな。
「幽香さんは、どうしてここでヒマワリ畑を?」
会ったときの恐怖は、紅茶を飲んだときから薄れていた。普通に意思疎通ができると分かって。
「楽しいわよ。庭いじり」
「あれが庭」
「夢の中に引き蘢っているのもいいけど、たまには外で運動しなくちゃね」
そういえば最初、私に向かって「夢幻世界の住人」って。聞いたことない場所だ。まさか本当に夢の中ではあるまい。夢の中のヒトが現実に出てこられたら、みんな守護霊みたいな空想人間を、背中にくっつけて出歩いているだろう。
「気になる? 夢幻世界」
私の表情を読み取って、幽香さんは聞いてくる。自動的にうなずく。
「なに、簡単な箱のようなものよ。現実と全く同じような世界だけれど、どこか違くって、その違いはどうしても見つけられない場所。所詮夢だから、そんなに広くもない。臆病な誰かさんが勝手に作った世界に、勝手に住まわせてもらっているわ」
とてもたくましいとおもいました。
世界を作ることがまず信じられないが、幻想郷の計画も新たな世界を作るというもの。結構簡単に世界が作られるのね。基盤はあるから、幻想とか、夢とか、色々と線引きをして、現実から切り離せば作れるのだ。みんなで色んな世界を作ってみよう。
幽香さんは、夢幻世界と幻想郷の両方で、勝手に住むのだ。夢も希望もないのです。
「さて、紅茶のお味はどう?」
「海より深い味の中には、天界に咲く花の香りが詰まっていて、それは天と地の出会い、すなわち生命の始まりを思わせる味です」
「意味が分からない」
幽香さんは、私の空になったカップに紅茶を注ぐため、一旦席を離れる。そのスキに、私は仕返しをしようと、置いてある瓶から乾燥青虫を一個つまみ、砕いて幽香さんのカップに入れる。触るのも嫌だったが、乾燥していて折れやすく、すぐに粉々になった。そしてカップの底で、お茶っ葉にまぎれる。
紅茶のおかわりを私に渡すと、ついでに自分のも淹れようと思ったのか、幽香さんは温くなった紅茶を飲み干した。
「……ふんふん。ふん」
目を閉じてよく味わっている。うなずきながら何度も残った香りを確かめる。私も淹れたての紅茶を味わう。
幽香さんは青虫茶の瓶を持ち上げ、私がカップを置いた瞬間。
私の口をこじ開け、瓶の青虫を流し込んだッ!
生きたのも含めて!
「んのあああああああああああああああああああああああああ!!!!」
☆秋姉妹的愛の鞭
「秋」
「穣子でございます」
「あれーお姉ちゃんはどこー」
「あんただよ」
「お姉ちゃん! お姉ちゃん! ふぇぇ」
「えーなにこのひと」
「レロレロレロレロ」
「ははは」
「穣子のマネよ」
「お姉ちゃんホントにおかしいよ!」
「穣子、いい加減姉から離れなさい」
「お姉ちゃんから離れたら秋がつまらなくなっちゃうよ」
「えへへへ」
「えへへへ」
「……」
「……」
「……」
「……」
「まあ私は穣子がいなくても楽しいけどね!」
「なぜか強がった!」
あとがき
去年の更新頻度はどうかしてます。二日に一回更新とかあって。
どんな書き方をしたらあんなにできるのでしょう。ミステリーです。
ここでストーリーについて少し。
ゆうかりんが無言で平手打ちをするシーンが書きたかっただけです。
他は全ておまけのようなものなんです。