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東方現葉幻詩  作者: 風三租
第四部 セールスお断り
34/44

跼天蹐地、ボケてないよ。

前回のあらすじ


ナズーリンがいじめる。



「約束通り、外に出させてもらおうか」


 夏の強過ぎる日差しで、青空が赤く燃えているのではないか、という錯覚を無視して、私は目の前に立つ女に交渉を始めた。

 女は要求には答えず、鋭い眼光で私を見据え、その条件を満たしているか量っている。私は女の妖しい目遣いに感情を崩されない様にする為に、気を一瞬たりとも緩められない。

 女の隣には童女。奴もまた、私の体を嘗め回す様に見つめ、隙を見付ける事に全力を注いでいる。


「……良いでしょう。ただし条件があります」


 私の完璧な立ち姿が認められ、童女の陰謀も虚しく女の許可が下りた。

 しかし、条件とは一体何だろうか。二日前とは想像し難い程の力を付けた私に対し、今更枷を付ける意味が理解出来ない。

 私は妖怪だ。

 その異常さ故に、女は私の行動を制限しているのであろう。確かに人外が一匹、人間が長い年月を掛けて築いた道を通るのは可笑しい。なぜなら、道というのは利更性や安全性が広く認められて生まれた物である為、危険の塊である妖怪はそこに現れない前提があるからだ。

 だが、妖怪はその前提を裏切るから恐れられるという流れも存在する。

 例えば先の舟幽霊の一件。あれは底の抜けた柄杓を渡す事で逃げ帰るという流れを、底の抜けた柄杓を渡してもでも襲われる結果は変わらないということで定石を打ち破り、低迷気味だった人間の恐怖心を煽った。

 ここから分かるように、妖怪は堂々と道を歩いても良く、条件を付けられる謂れなど無い。女の主張には強制力が働かないのである。


「条件とは。私は自由を生きる(あやかし)。貴女に決定権は無いと思うが」

「本当に自由を生きていると思いますか。奴に動きを止められていたようなあなたに真の自由など……」

「奴は全て殺した。これは私の意思でやった事だ」

「いいえ。あなただけの力ではありません。周りを見てください。あなたがどんなに他の力を借りていたのか、その目で確かめなさい」


 女に言われた通り、私は辺りを見回す。

 ――地面に強固な根を張り、星と一体となって実を宿す木々。

 ――雨風に晒され、極限の環境の中でも必死に生きる草花。

 ――短い一生を、子孫繁栄の為に最後の最後まで粘る虫達。

 ――奴に体を蝕まれる私を、温かく見守っていた目前の女。


「見えるでしょう。あなたは一人で生きているのではありません。全てに生かされているのであり、生かしている存在なのです」

「そうだったのか……。私は、必要とされているのだな……」

「貝殻が二枚で一つであるのと同様、あなたとその周りの生き物があってこそ成立する世界なのです」

「間違っていた。長年求めていた答えが、こんなに身近にあるとは……!」


 旅路で偶然出会った女。それはもしかしたら必然だったのかもしれない。

 私の存在には意味がある。それが一体何であるか明確ではないが、零が一に変化したのは実感出来る。

 私は今、新たな一歩を踏み出したのだ。




「あのさぁ。わけの分からない茶番はやめて、ここに連れ出した理由を言ってくれないか?」


 私と星さんが繰り広げる感動のストーリー、星さんの隣で観劇していたナズーリンがやっと突っ込んでくれた。

 なんか意味深なコトを言い合っていればどうにかなるような即興劇。星さんとは打ち合わせをした訳でもないのに息が合っていた。けど内容自体はやってた自分でも分からない。


「ナズーリン、私達は皆で一つなのですよ」

「それはもういい」

「星さん。空気読もう」

「え? 空気ですか?」


 もしかしたら星さんは、さっきのやり取りを演技だと思っていないのかもしれない。私の態度が急にかわって混乱しているようだ。


「星さん、時代は流れ続けているんですよね?」

「そうです。何一つとして不変なものなどないのです」


 地だ。


「また話がずれ始めてる。とっとと話してもらいたいんだが」


 そうだ。私は二人に言いたいことがあって外に呼び出したのだ。


「あのね。家に帰る」


 家ってどこだろうと言ってる途中で思った。黒花の所か水の所か守矢神社か……。出迎えてくれる所が多いのは確かだが、定位置につかないことから考えると、私は浮浪者みたい。


「やっと帰ってくれるのか。これで食費が楽になるね」


 もっと面白い反応を期待していたが、ナズーリンにそれを求めるのは酷だった。


「ええっ!? 本当ですか!? まだ聖達も戻ってきていないのに!」

「うん。病気、治ったから」


 もともとムラサの勧誘が失敗した時点で帰るつもりだったのが、風邪のせいで滞在期間が長引いたのだ。星さんとナズーリンに挟まれて生活するのは少々恐ろしく、またいつでも来られるから、ここでお別れしてもいいだろう。私の看病のために残ってくれた二人には申し訳ない。でもナズーリンの悪戯と星さんのうっかりの組み合わせには身の危険を感じているのだ。命は大切なんだよ。


「聖さんが帰ってきた頃にまた来るよ」


 お別れの時はどういった会話をするべきか。ただひたすらに涙を流し、バイバイバイバイと連呼すればいいのか。もう一度茶番を繰り広げて颯爽と姿を消すのか。

 この独特の空気はやっぱり慣れない。いつも通り、素っ気ない挨拶で行っちゃお。


「じゃ」




・・・・・・・・・・・




 私の計画は星さんに内緒で聖さんの後を追うことだ。急に出て驚かしたいので、一人で行った方が隠密性に富む。理由はそれだけである。

 第一段階、『寺を出る作業』は成功した。次は、『黒花に道を聞き出す作業』だ。

 ――うん。聖さんのいる場所は多分ヤマメの所だ。でも残念なことに、都が移ったせいでこの辺の地理を知らない。お寺は山の上に建っていて遠くからでも見えたから無事たどり着けたけれど、次の目的地は遠すぎるので迷うことは確実である。

 実際のところ、聖さん御一行がどのくらいの速度で、どこに向かっているかは不明であり、穴だらけの計画を立てている。私は莫大な時間があるため、無駄な行動をしたって害はない。何事も楽しまなくちゃね。


 と、言う訳で。


「言え……!」

「あ、師匠お帰りー。でなんであたしは羽交い締めにされてんの?」

「水の山までの道を、言え……!」


 黒花の家兼事務所に半日かけて戻り、たまたま薄暗い廊下を歩いていた黒花ターゲットを確保する。今度は尋問ゴッコ。落ち着きないなあ、私。闘病生活で溜まっていたストレスが爆発しているね。少したてば穏やかになると思う。多分。


「え? あそこに帰るの?」

「あー、うん」


 聖さんに会えなかったら水とかヤマメとかに挨拶でもしていこうか。


「師匠の師匠の事だからだから言いにくいんだけど……、よくあんな所に帰る気になれるねぇ」

「相手は幼女だからね。うまく扱わなきゃ」

「そんでも、心を開かないんじゃあ扱う以前の問題だよ」

「ん?」


 そんなに引きこもりっ子だっけ? 慣れれば喋るはず。


「師匠が出て行ってからの事だけど――」


 背後で腑に落ちない表情をしている私の雰囲気を察したのか、黒花が勝手に話し始めた。

 私が出て行った時。その場のノリとおふざげで水の洞窟を飛び出し、現守矢神社へ旅立ったというかなり昔の事である。


「師匠の師匠って呼ぶのが面倒だから、水って呼んじゃうよ」

「どうぞどうぞ。なんとでも言ってください」


 そもそも私は黒花の師匠ではないし、水を師匠として敬っている訳でもない。水はこの世界にやってきて途方にくれる私を助けた、ただの恩人だ。


「あれからしばらく、あたしと水の二人で生活する事になった。でもね、あの子一言も喋らないんだよ」


 何それ。私の知っている水とは違うぞ?


「……あたしのアタマが悪かったってのもあるんだろうけど、質問しても一瞬見てくるだけだった。いやあ、かなり気マズかったね」

「…………」

「あたしがあそこを出た理由、これだよ」


 近くの部屋から漏れる火の光は僅かなもので、私と黒花だけが占めている世界のように感じる。水の問題について考えるため、私は黒花を解放して廊下の壁に寄りかかった。

 水が他人と会うのを好んでいない事は、過去何度かの例と直接の会話で明らかになっている。始めから一人だからこれからも一人であると思っている、ドミノ倒し的独りぼっちである。他人が寄ってきても自ら離れ行く。

 では、私に向ける自然な表情は一体何なのだろうか。

 それ以前に、出会いの時点で疑問が生じる。

 広い草原で黒花が私を襲い、命からがら逃げ出した所に、


 ――何やら尋常でない妖気を感じて来たは良いが……只の小鬼と小僧か。


 と、水は自分から歩み寄ってきたのだ。困惑する私に構わず一方的に質問をして、私の意思に構わずお持ち帰りをした。そして落ち着く暇もなく修行とやらをさせられ、数日後におでかけ。

 こうして事実だけを並べてみたら、一つの仮定が生まれた。

 …………私って、飼われてない?


 いくら他人が苦手でも、道端で縮こまる野良にゃんこを避ける事はない。気に入ったにゃんこには無意識に話しかけ、さらにはそのまま持ち帰る場合がある。水が私にした仕打ちと一致している。

 すべて説明がつく。水はもとから重度の人見知りで、居座る黒花に何を話せばいいのか、また質問にどう答えたら最善なのかが分からなかった。

 ペットが傍らにいると勇気が出る事もあろう、紫さんが不意に現れたときは、緊張しながらも虚勢を張って会話を成り立たせていた。飼い猫の散歩の名目で街に出て歩く事も可能だった。

 完璧な仮定である。


「……悲しいよ」

「ど、どうした?」

「私の価値って一体……」

「ええ!?」


 ペットですよ。信じたくないけどそれで全部解決するんですよ。


「……はぁ。まあ、水にはよく言って聞かせるよ」


 水と話せるのは私だけだ。なら徐々に説得していこうじゃないか。このままだと水じゃなくて話しかけた人がかわいそう。


「そのためにも帰り道教えて」

「あ、そうか。じゃあ今日はもう遅いから泊まってって。明日簡単な地図を渡すよ」


 帰っても水に会えるかは謎だけどね。




・・・・・・・・・・・




 翌朝から、私は黒花にもらった地図を頼りに歩いた。休み休み進むうちに、太陽は頭上を二回とおり過ぎ、三回目のご対面でようやく目的地周辺だ。ここまでは細いながらもはっきり分かる道が続いていて、地図がなくてもここまで来れたかもしれない。ここから先は道を外れて歩かなければならないが、目的の山はしっかり見えている。

 それにしてもこの地図、随分と漢らしい描き方をされているなあ。左端には山っぽい三角形があって右端には街っぽい四角形が、あとは筆を押し付けて太い線を引っ張っただけ。確かにここまで道しかなかったけど、もっと上手い描き方はなかったの?


「ここら辺もまた変わったんだー」


 記憶の中の景色とは全く別の地形。今度は人間達の手が加わって道ができたり、長い年月をかけて繁殖した植物達がこの景色を作り上げているみたいだ。

 とっても若い私が持つ事などあり得ない感情を、懐かしいという感情を持ちながら一歩、道を外れて森に入る。

 粗末な草履で道なき道を歩くと雑草が素足に触れてくすぐったかったり、小石を踏むと底が盛り上がって痛かったりする。もっと準備をしてくれば良かったと、最近の生活で都会に染まっていた私は後悔する。

 そんな色々な不快感も、後に会うであろう飼い主様や益虫(足が八本あるよ)や使徒(神に選ばれし者)のことを思うと、気にならない。聖さん達にも会えたらなお嬉しい。

 歩く速度は以前と比べて格段に落ちている。右足と左足を交互に動かすのが面倒くさくて、歩幅がかろうじてネズミをまたぐ程度の狭さなのだ。単独行動だと怠け癖が私を支配してくるから困る。


「……あるぇー?」


 歩いてる途中で、はるか遠くに形の整ったものがある気はしていた。段々と近づくにあたってその物体が何であるのかを理解する。

 それは、無駄に大きい木造建築物であった。

 さらに近づき視界を遮る木々をどかす。全容が明らかになった建物は、漢らしくごつごつした外観であった。木の皮は中途半端に取り除かれ、ささくれ立った木材。それを積み上げ、とりあえず壁にしている感じ。すきま風はすごいだろうし、音も好き放題に漏れる。現に今、中の人たちの話し声が丸聞こえ。まあ声の調子から察するとただ大声なだけかも知れないが。

 幻想郷に移住してきた妖怪だろうか。本来は私が誘導して来なければならないのに、こういうモノを目撃すると悔しくなる。明日から勧誘、がんばるよ……。


「裏に妖怪の気配がするねぇ」

「放っておきなさいな。大したモンじゃないだろう」

「いやでもじっと見られているからな」

「ああ、確かに愉快ではないね。行ってきな」


 あれ? それ私の事? わ、私の存在をを気配で把握する妖怪は強い妖怪または神! 危険な妖怪または神!

 そんな相手は逃げても無駄で戦うのは言うまでもない。こ、れ、は、ゴマをするしかないね!


「やっ」


 どの方向から来てもいいように、壁を背にして身構えていたら。

 幼女が目の前に、ワープしてきた。


 ……幼女、ありがとうございます。出会う妖怪が幼女だと、私はとっても安心してしまいます。


「この私になんか用でもあんのかい? 命知らずの妖怪さん」


 日光に照らされ、蜜柑色に光る幼女の長くさらりとした髪からは、無骨に突き出た角が二本。真っ赤なリボンをつけ、幼女特有の大きな瞳がかわいらしい。その反面、袖を引きちぎられて刻み目になったトップスに紫色のスカートという服装、それ以上に手首についた罪人のような鎖付き腕輪がワイルドさを醸し出している。いわゆる鬼である。

 鬼と言えば思い当たるのはあの組長。実際は私らしいがそんな事は関係ない。あの組長は拳でクレーターを作れるような怪力の持ち主だ。ならば同じ鬼であるこの幼女も怪力の持ち主であろう。下手に刺激したら殴りつぶされる……!


「わわわわ私は木葉緑です。あなたは?」

「こっちが質問したんだけど……。まあいい、私は伊吹萃香イブキスイカ。私を知らないあんたは余所者だね?」


 久しぶりに帰ったら余所者扱いされた!


「いいえ。私の出身地はここです。しかし今は、大きい街に住んでいるところです」

「妖怪が街住まい? 妙な話だねぇ。そんな平和なあんたがなぜここ戻ってきたんだい? 危険な鬼がいるこの場所に」

「私は家に帰りたかったのです。なぜならそこに知り合いがいるからです」

「すっきりしない話し方だ」


 テンプレートを活用してなんとか会話を成立させていると、伊吹萃香は私の手元を見て興味を示した。


「その紙は、地図か?」

「はい、そうです」

「ちょっと見せてみ」


 いきなり会話以外の動作指定をされ、挙動不審になってしまい観音折りで広げやすくなっていた地図をぐしゃぐしゃにしてしまう。あ、あああああ、反感買う!


「鬼相手に堂々としていろとは言わないけど、少しぐらい落ち着いたらどうだい」


 この人自分の怖さを自覚している人だ。ある程度の理解はあるけど本気になったらタチが悪くなるという、脅しを完璧に使いこなすヒトだ! ひぃぃ!


「……。あー、ここまで怖がられると、食っちまいたくなる」


 いやだたすけてまだしにたくない。

 急がば回れ急がば回れ、早く開こうとせず、遅くても殴られない方法を考えるんだ。


「…………。やってください」


 そう。相手にやらせれば開く速度が私の責任になることはない。私は頭一つ分小さい伊吹萃香に地図を差し出す。無論、相手の頭より高くならないように、その場で立ち膝をしつつ。


「度胸があるんだかないんだか……」


 伊吹萃香は溜め息をついて、私の丸まった地図をとる。勢いよくそれをするものだから、パシンという音がなり、同時に私の手も握りつぶされたんじゃないかと、じわじわ恐怖がこみ上げてくる。これって危ない選択だったんじゃ……?

 後何回ミスを許してくれるんだろう、と悩んでいる横で、伊吹萃香は要領よく紙を開いていく。次第に漢らしい墨の絵が露になり、伊吹萃香の顔もそこはかとなく歪んできた。…………え。


「これは、私が都の鬼にあげた地図だ。なぜお前が持っている」


 黒花、に? 鬼つながりでだろうか。


「も、貰ったんです。……組長に」


 名前で呼んだら私と黒花は対等な仲だという事になり、それはすなわち私もそれだけチカラを持った妖怪だと、相手に先入観を与えてしまう。勘違いをされたまま鬼の接待を受けたら、軽いスキンシップだけで逝ってしまうかもしれない。それなら多少雑に扱われても下っ端の状態でいいじゃないか。

 私の言葉を聞いた伊吹萃香はさらに顔をしかめ、低い声でつぶやいた。


「……私の地図は他人にあげるようなゴミだってのかい。お前、これを貰う時に奴は何か言っていたかい」


 これって状況が悪くなってないか。いっその事逃げ出してしまいたいが、ここは落ち着いて話す。


「悪いけど代わ――」

「嘘をついたらただじゃおかないよ」


 あっぶない! 機嫌を損ねないようにありもしない事を言おうとしていた!


「うう……。えっと、この地図を渡しながら、『行ってらっしゃーい』と。それ以外は特に」

「……断る代わりにこいつをどうしてもいい、と。ふん、分かったさ。十分遊んだ後に殴り込みに行ってやる」


 伊吹萃香は訳の分からない独り言を呟くと、背中を向けて私を手招きした。静寂な森に冷たい鎖の音が鳴り響く。


「来な。こっちの鬼のやり方を教えてやる」




 私はただおうちに帰ってきただけなのに、どうして命の危険にさらされてるの?





☆秋姉妹的お絵描き


「静葉です!」

「穣子です!」

「うおーーーーーーーーー! はい穣子。あなたの似顔絵よ」

「え!? お、お姉ちゃん……!」

「今日はあなたの誕生日でしょう。だから、プレゼント」

「あ、ありがとう……!」

「どう? 一週間かけて頑張ったのよ」

「うん……きれいな、きれいなぶどうだよばか!」

「穣子、あなたはぶどうよ」

「ちがうよ! お姉ちゃんの目の前にいるのはなんなの!?」

「意志を持った『モノ』は、もはや人間と言ってもいいのかもしれないわね」

「はあ!? お姉ちゃん! わ、た、し、が本体! ぶどうはサブユニット!」

「ああ、体の一部である事は否定しないのね」

「あとわたしの誕生日は今日じゃないよっ!!!!」

「え」

「…………」

「…………」

「…………」

「あれ、あなた、うちの子?」

「お姉ちゃんが一方的に悪いんだからね!」




あとがき。


ニィトのような生活。

怖いですね。一ヶ月があっという間にすぎたのにも関わらず、筆が全くすすんでいませんでした。

ノートパソコンを手に入れて舞い上がっていました。

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