第2章 【ユメハミ】 設定 & 第3章 【丑の釘】 0話 愛の結晶 【ネタバレ注意!】
この話の前半は第2章における設定のまとめです。
第2章未読の方はご注意ください。
なお、他の章に既に登場した人物の設定も追加されます。
後半は第3章の予告のようなものです。
物語の内容に大きく触れませんが、物語のカギとなる言葉は少しあるかもしれません。読まなくてもOK、直接物語を読み進めたい方は飛ばしてください。
~~登場人物~~
【旅人】 ~『魔宝』を求めて旅する男~
・年齢:? ・性別:男 ・好きなもの:自分、魔宝 ・嫌いなもの:酷い扱い
◎本作品の主人公(?)
自由気ままな変人。遊ぶことは大好き。旅も大好き。
この章では特に活躍はしない。無念。
かなり魔法の心得があるらしく、上級の魔法もそこそこに扱う。
謎の多い魔宝、『独裁者の経典』をその大きな帽子の中に隠してい る。
*所有魔宝:『独裁者の経典』
【クロ】 ~負を胸に抱く少女~
・年齢:19 ・性別:女 ・好きなもの:旅人の不幸 ・嫌いなもの:旅人、苦いもの
◎旅人に付き添う、謎多き少女。
心を開いた相手には意外と感情豊か。ということは僕には心を開いていないという事ですか?(旅人 談) 見た目は年の割に幼い。
魔法の扱いに長ける。そのもさもさ黒ドレスのあちこちには様々な魔法札が隠してあるらしい?怒る 時は怒る。恐ろしい程怒る。その胸元には不気味な黒い釘、『十三呪宝』の 『丑の釘』が突き刺さっている。魔宝にかかわるその身の上、その過去はあまり明 るいモノではないらしい?
*所有魔宝:『丑の釘』
【ロザ】 ~天然系暴走ドジッ娘~
・年齢:19 ・性別:女 ・好きなもの:母親、友達、その他色々 ・嫌いなもの:『負の感情』
◎『十三呪宝』の『赤黒い靴』の所有者。
周りへの心配りが行き過ぎて、結局空回りしがちなドジッ娘。人に頼るのが下手糞。それも今まで人 と接する機会が少なかったからのよう。周りの人間に何かと世話を焼かれる。見ていて危なっかしく て仕方がない(大多数談)。同い年のクロと友達になる。お互い初めての友達という事で、まんざら でもない様子。人の事を気にしている割に、人の話をちゃんと聞かない。要は色々と大変。
*所有魔宝:『赤黒い靴』
【カリバー】 ~八つ裂き兄弟・兄~
・年齢:27 ・性別:男 ・好きなもの:金 ・嫌いなもの:人間
◎『門』の依頼でレディアに送りこまれた殺し屋『八つ裂き兄弟』の兄。
ナイフと魔法薬を扱う兄弟で編み出した独自の戦闘スタイルを操るが、それを見せる間もなく『希望 喰』にやられる。
金は好きだが人間は嫌い。唯一心を開くのは弟のみ。
*所有魔宝:なし
【エックス】 ~八つ裂き兄弟・弟~
・年齢:25 ・性別:男 ・好きなもの:兄、金 ・嫌いなもの:人間
◎『八つ裂き兄弟』弟。
兄に比べ、気が弱い。兄を慕っており、いつも情けなく後ろをついて回るが、その実力は兄と比べて も劣らない。過去に人間に対してトラウマを持っており、それが兄と同様に人間が嫌いである大きな 要因となっているらしいが、今となっては真相は闇の中。
*所有魔宝:なし
【月狐】 ~何かを守る忍~
・年齢:? ・性別:女 ・好きなもの:月、狐、占い ・嫌いなもの:『門』
◎狐の面をかぶった『忍』の女。
今回の任務は『八つ裂き兄弟』の見張り。早々に2人が退場したあとは町で遊んで回る。
偶然覗いた『占いの店』で、「人助けをすると良い事がある」と言われ、偶々知り合った娘にちょっ とした親切をする。雇い主の『門』が心底嫌いだが、何か従う理由があるらしい?
助けた娘、ロザに『ある大切な友達』の影を見る。
*所有魔法:『妖孤奇面』、『次元門』
【門】 ~魔宝愛好家~
・年齢:? ・性別:男 ・好きなもの:魔宝 ・嫌いなもの:なし
◎謎多き男。
まるで全てを見透かすかのような言動を見せる。月狐の『秘密』も握っている。
魔宝に生贄として、様々な『屑』を送り込む。
旅人の事を知っている?
*所有魔宝:『次元門』
【ゼパルド】 ~チンピラ町長~
・年齢:39 ・性別:男 ・好きなもの:レディア ・嫌いなもの:町を汚すもの
◎娯楽の町、レディアを納めるチンピラ町長。
サングラスに毛皮のコート、ド派手なアクセサリなど、とても町長には見えない。
しかし、町を思う気持ちはだれにも負けない。町の為ならどんな汚れた事でもできる。
町に巣くう謎の『呪い』に頭を悩ませる。
*所有魔宝:なし
【バハク】 ~魔法薬品店店主~
・年齢:89 ・性別:男 ・好きなもの:??? ・嫌いなもの:???
◎魔法薬品店の店主にして『十三呪宝』、『希望喰』の所有者。
普段は温厚そうな老人。年の割に意外と元気。その秘訣は毎日の健康補助魔法薬。
裏の顔は人の不幸を見て楽しむ悪趣味。魔宝という大きな力を得た事で、優越感に浸る為に、町に 『希望喰』の呪いをばらまく。
相手を眠りに誘うキセル型魔宝『夢想の泡』を『希望喰』との組み 合わせで操る。魔法の心得も少々。
その『負の感情』を旅人により、砕かれる。
*所有魔宝:『希望喰』、『夢想の泡』
【希望喰】 ~魔宝になった少年~
・年齢:? ・性別:男 ・好きなもの:他人の不幸 ・嫌いなもの:他人の幸せ
◎魔宝『希望喰』の中に眠る意思そのものであり、『希望喰』となった少年 の人格そのもの。
病に苦しみ長く生きられない事から、絶望し、元気な他人を恨んでいるうちに、その『負の感情』が 増幅し、自ら魔宝になった。他人を何とかして陥れたがる。人を弄ぶのが大好き。
夢の世界では無敵。のはずだったが、クロの体の一部、魔宝『丑の釘』の力で敗北。町に掛けた呪い を解く。その後、過去の自分が抱いた『負の感情』を悔やむ。
*所有魔宝:『希望喰』
~~魔宝・関連用語~~
【希望喰】 ~嫉妬の蛇、夢の支配者~
◎ある少年が、長く生きられない自分と、元気な他者を比べ、妬み、恨みを積み重ねた事によって『少 年自身』が変化して生まれた最強の魔宝『十三呪宝』。
その内の人格はその少年そのもので、未だに晴れない恨みをばらまいている。
ある位置に根付く事で、『呪いの根』を伸ばし、その領域内の人間の『夢』を支配し、永遠に眠らせ る。基本的には『楽しい夢』を見せて、抵抗なく縛りつける。本体の姿は『木彫りの蛇』。
その名前の由来は『夢の世界に人間を閉じ込めて、将来の『希望』を喰い尽くす』ことか ら。
【夢想の泡】 ~眠りを誘うシャボン玉~
◎キセル型の魔宝。
子守りをしていた父親が、キセルを蒸かしながら、なかなか寝付かない赤ん坊をいらいらしながら見 ていた時に生まれたと言われる。キセルから噴き出すシャボン玉に触れた者は眠りに落ちる。当初 は、眠らせた相手を長期にわたって眠らせる危険な魔宝であったが、ある時期を境に力を弱め、今で は軽い眠りしか与えられなくなった。快眠の友。
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第3章 【丑の釘】 0話 愛の結晶
私は娘を愛している。
何よりも愛している。
生まれた時から
生まれる前から
『あの時』からずっと愛している。
ああ、私の可愛い娘、『###』
君はなんて可愛いのだろう
君には何でも与えよう
服も、おもちゃも、食べ物も
教育も、部屋も、力も
何でも何でも与えよう
金ならいくらでもつぎ込もう
だから
だから神様
どうか認めてください
――――――――――私はこの子を愛していると
もし、認めてくださらないのならば……
『愛とは一体何ですか?』
To be continue...