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桜月夜に、夢を旅する星のプリズムをあつめて

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/03/29

春日向の


丘の上に眺める



花人(はなびと)の頬に


紅さす夢見草の



花びらに風は


やさしく春をのせて



枝には春告鳥が


つばさに夢をのせて



踏み出す


大地にそよぐ鶯菜(うぐいすな)



煌めきながら


空にとけゆくような



夕桜を見つめる


頬はそっと、紅く染まって




桜月夜に


星のプリズムをあつめて



夜空へと


上りゆく三色の光



デネボラの黄金色


スピカの真珠色


アークトゥルスの春色



(そら)に織りなす


星はプリズムのように



春の大三角が


奏でる


季節のアンサンブル




桜星夜に


心のプリズムをあつめて



宵空へと


浮かぶ三つの星は



あたたかな光で


花びらを描くように



春が来るから


桜は咲くのではなくて



桜が咲くから


春は、来るのかも知れない



夢もきっと


叶うかどうかの前に



叶えたいと


願う心で


たどり着く景色が、そこに

 

 


春は遥かな


旅路のトランジット



飛び立つ


空を見つめながら



時に目の前の


地平線のはてしなさに


立ち止まる時も



どこから


歩き始めても



どこへ向かって


歩んでも



たどり着く


その場所があるように



地球は、きっと


丸いのかも知れない




春の夕凪は


新たに吹く風を



あつめる


ひとときのように



そして


夢見草がそよめく


景色は


まるで星昼間のように




花明かりの


丘の上から眺める



星人(ほしびと)の心に


映る夢見草の



花びらに風は


そっと、春をのせて



煌めきながら


空にとけゆくような



春の大三角を


見つめながら



桜月夜に


夢を旅するような


星のプリズムを、瞳にあつめて
















3月下旬から4月にかけて、東南の夜空へ上るしし座のデネボラ、おとめ座のスピカ、うしかい座のアークトゥルスの3つの星は、「春の大三角」と呼ばれます。


ウグイスは、春告鳥とも呼ばれます。鶯菜うぐいすなはコマツナの別名で、3月から4月に白い花が咲き、花言葉は「小さな幸せ」です。


星昼間ほしひるま」は、星が夜空に南中するひとときをさす言葉とされます。「花人はなびと」は桜を見る人、夢見草ゆめみぐさは、桜のことです。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
とても胸を打たれました。 どこから 歩き始めても どこへ向かって 歩んでも たどり着く その場所があるように 私はこの一節を拝読して、感動と安心で心が崩れ落ちました。 私たちは辿り着く場所をあれこれ想…
夢もきっと 叶うかどうかの前に 叶えたいと 願う心で たどり着く景色が、そこに …という、ここが。ここが。良いですよね^^ そう、その強いこころで、たどり着くまでを支えて進んでく。 その先に見えて…
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