俺達の冒険はこれからだ!
バレンタインなのに、ブラッディバレンタインになってしまった。
そして、完結です。
今まで読んでくださってありがとうございます。
次回の新作は、明日から投稿します。
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よろしくお願いします!
俺達は、警戒しながら領主館に侵入して先ずは1階の全ての部屋を確認した。
理由は、生存者の確認と、俺達が後ろから急襲されない為だ。
そして遺体は、全て剣に因る一撃が死因だった。
「何も無いな」
「……そうだね」
遺体を見て、気分が悪くなったのか、クリスの返事は暗かった。
「大丈夫か、クリス」
「大丈夫よ、ジーク」
「サラ達も大丈夫か?」
「ジーク君、大丈夫だよ」
「ジーク殿、大丈夫であります!」
「ジーク様、問題ありません」
領主館の中も、街と同じ惨状だったから聞いたが、クリス達も大丈夫みたいだ。
「嫌ぁああーーー!」
今のは?
「ジーク!」
「行こう」
「ええ」
俺達は、今の女性の叫びがした方に向かった。
……到着した場所は、恐らくは主寝室だ。
俺は魔力探知や気配察知を使うと、人族だと思える反応が6つだった。
そして、先程のアギルガスと名乗った魔人族の反応は無かった。
「……行くぞ」
「……ええ」
俺達は、意を決して部屋中へと侵入した。
「「な!?」」
人の姿をした獣が、獣欲を吐いていた。
「ジークハルトにクリスティーネ!?」
「エドワード殿下。 何故、此処に居られるのでしょうか?」
王位継承権は失ったが、王籍は失っていないから「殿下」を付けて敬語を使った。
「……が……居る」
「エドワード殿下?」
「何故、お前達が生きて、此処に居る!」
「エドワード殿下?」
「表の黒鱗竜はどうした!」
「倒した」
俺は、事実を言ったが……
「そんなバカな事があるか!」
何か、もう、形式的に敬語や敬う姿勢を取るのがバカバカしくなった。
「クリス、いいか?」
「……はい」
「何を、コソコソ言っている!」
「五月蝿えんだよ、屑駄犬が!」
「王太子であ……」
「……ふっ!」
「……ぐばぁ」
俺は、屑駄犬に腹パンを入れる為に、廃棄予定のタオルを右拳に巻いて殴ると、俺はその廃棄予定のタオルを一瞬で燃やし、右拳に洗浄を掛けた。
屑駄犬を黙らすと、被害を受けた女性達を順番に洗浄を掛けて上物のバスタオルを被せた。
「話す事が出来る者はいないか?」
俺達が駆け付けた時には既に、この場の女性達全員が屑駄犬の獣欲の犠牲者になっていた。
そして、幾つかの男女の首が部屋の隅に転がっていたのが見えた。
「……私が」
彼女は、俺達が駆け付けた時に、屑駄犬の獣欲を受けていた女性だ。
「何が有ったか、話せるか?」
「……はい」
最初は、黒鱗竜共から強襲され、即座に逃げ出す者や立ち向かう者達が居たが、次第に静かになると領主館内から叫び声が聞こえて、それも静かになる。
主寝室の掃除を中断してどうしようか迷っていると、いきなりドアが開けられ、エドワード殿下と、メイドの中で特に見目麗しい者達4人が、拘束された状態で入ってきたらしい。
そして、この街の領主夫妻と子供達の首が投げ捨てられた。
「その後は……」
「もういい。 言わなくてもいい」
「……ありがとうございます」
話せる彼女を除き、他の4人は衣服を着ておらず、白く汚れていた。
この後、エマ達を呼び街の脅威は去ったと宣伝をして貰って、サラ達はサラ達で、領主館内の掃除をお願いした。
俺とクリスは、生き残った人達の為に、炊き出しの準備をした。
……数週間後
「やっと解放されたな」
「……そうね」
あの後、俺達は生き残った人達を励ましながら救援が来るのを待ち、救援が到着すると協力して街の正常化に尽力した。
そして、解放された訳だ。
「……気になるか?」
「いいえと言えない所が、気分が悪いわ」
「クリスの人生を、その為に頑張ってきたんだから仕方ないよ」
「……ありがとう、ジーク」
要するに、屑駄犬ことエドワード王子の今後の処遇なのだが、王籍を失い、男の「アレ」と左手の薬指を切断され、奴隷に堕とされて鉱山労働に従事する事になったらしい。
……そりゃあ、魔人族と結託して街1つを滅ぼせばそうなるよなぁ。
後、屑駄犬と一緒に封じられた筈の屑女は、黒鱗竜を制御する為の生け贄にされたらしい。
俺達は解放されると、ランフィリアに帰る事にした。
理由は、カレンの「腕が鳴るであります!」だった。
結果的に、5種類のドラゴンを手に入れた俺達は、このドラゴンを素材にした武具一式を揃える事にした。
漆黒鱗竜王は俺が、赤鱗竜はクリスに。
白鱗竜はカレンに、緑鱗竜はサラで、青鱗竜はリンとなった。
我が家である領主館に到着すると、予め手紙を送ったからか親父達は、俺の説明を大人しく最後まで聞いた。
「……好きにしろ」
「親父の許可は得た。 カレン、任せた」
「任せるであります!」
数か月後、俺の「倉庫」や、手に入る「素材」を全て吟味して、最高の武具が完成した。
「……何か、戦隊みたいだな」
「戦隊?」
「気にしなくても良いよ」
「分かったわ」
俺達が並ぶと、本当に戦隊モノみたいになる。
中央の黒い俺、左右に赤いクリスに青いリンに、更にその左右に白いカレンに緑なサラって感じだ。
「これで、完全に過去が精算されたな」
「そうね」
「それなら……」
「……分かったわ」
「……分かったよ」
「……分かったであります!」
「……分かりました」
「ではせ~の……」
「「「「「俺達の冒険はこれからだ!」」」」」
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