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……緊急事態中の緊急事態だった!

シリアスさんが、真面目に準備運動を始めた。

 


「良いだろう。 自殺志願者の希望を叶えてやる」

「……は!?」

「決闘を受ける代わりに条件がある」

「……何だ?」

「双方ともに連帯責任で、全財産と右腕と左眼を、お互いに賭ける事だ」

「な!?」

「どうした? 決闘なのに命だけは見逃してやるのだぞ?」

「良いのかい?」

「俺から提示した事だ」

「良いよ。 その条件を飲もう」


 そして、俺達と自殺志願者共は冒険者ギルドに向かい、受付嬢に説明をして魔法誓約書を作製して貰い、先程の条件を提示した魔法誓約書に全員が記入した。


「……説明は以上です」

「分かったよ」

「それでいい」


 自殺志願者は、薄ら笑いを浮かべて答えた。


「それでは、決闘の準備を」


 自殺志願者共5人は、決闘の準備を始めているが、俺達は準備をしていない。


「何故、準備をしない!」

「必要が無いからな」

「……分かった。 君達には現実を教えてあげるよ」


 そして……


「それでは決闘を行います。 構えて……始め!」

「うおぉぉぉーーー!」

「……遅い」

「ぐはぁ……」


 俺は、自殺志願者に腹パンを入れると、狙いを他4名にした。


「……ぎぃあ」

「この……げばぁ」

ファイヤー……ごぶぅ」

「ちょっ……がはっ」


 残りは、腹パンの一撃で地面に這いずっている自殺志願者だけだ。


「……終わりだ」

「ま、待て! ボク達の負……がっ……ぎ……ぐ……」


 自殺志願者の顎を蹴り上げて、身体を俺の身長と同じぐらいに浮かせると乱舞する。


「……ぐはっ!」

「勝者ジーク!」

「魔法誓約書の効果よ、発動しろ!」

「「「「「……ぎ、ぎゃあああーーー!」」」」」


 自殺志願者共の右腕が見えない刃で切り落とされ、左眼が勝手に潰れた。

 その後は、自殺志願者共の全財産を金銭に変えて、合計で白金貨1枚と大金貨7枚と金貨5枚となった。


「皆、待たせてごめんな」

「大丈夫よ、ジーク」


 冒険者ギルドの練武場の惨状を無視して、俺達は、冒険者ギルドを出ると宿屋探しを再開した。


「見つかって良かったね」

「そうだな」


 あの後、馬車付きOKの宿屋を見付けた俺達は、街を散策する事にした。





 ???side


「……本当にいいんだな?」

「ああ」

「……ムグー!」

「この女程度だと黒鱗竜ブラックドラゴンが精々だぞ」

「充分だ」

「ンンー!」

「……分かった。 契約成立だ」

「ククク…アーハハハ! 今の内に、残りの人生を楽しむがいい、ジークハルト!

 そして、クリスティーネ!」




 ジークside


「……ん?」

「どうしたの?」

「いや、一瞬寒気が……」

「大丈夫?」

「……大丈夫だ」

「それなら良いけど」

「そんな事よりクリス」

「何、ジーク」

「もっと楽しもう。 折角の散策だ」

「……そうね」


 この後、良い出来の銀細工の髪飾りを売っていたからクリスに贈った。


「はい、クリス」

「……ありがとう、ジーク」


 因みに、空気を察したサラ達は、少し離れて視線を俺達に向かない様にしていた。


 ……4日後、俺達はダルジアルから出発した。


「……」

「やっぱり、気になるか?」

「ごめんなさい、ジーク」

「謝る事じゃないよ、クリス」


 実は、次の目的地の街「ナハランカ」の隣りの領地が、クリスの元婚約者で元王太子エドワードが封じられた領地だ。


 どうせ、1つ向こうの領地だし、何も出来ないだろうから心配する様な事は無いと思うがなぁ。


 クリスの心配を聞いた夜、野営地で気分を紛らわす為に、以前、夜にコッソリと宿屋から出て狩ったモンスターを出した。


「……ジーク」

「何、クリス」

「……夜中のトイレかと思っていたのに、こんなのを狩っていたの?」

「ああ」

「……全く」


 クリスが、何か言いそうになったが、結局は何も言わずに「……全く」で終わった。


 因みに、狩ったモンスターは「大牙黒猪ビッグファングブラックボア」で、名前だけだとノーマルの亜種だと思うだろうが、全然違う!

 実は、幻と言われる程のモンスターだ。

 理由は勿論、肉が美味だからだ!


「……美味しい!」

「それは良かった」

「ありがとう、ジーク」

「どういたしまして」


 クリスとの会話が一旦終わるとサラ達が参戦した。


「本当に美味しいよ、ジーク君!」

「本当に美味しいであります、ジーク殿!」

「本当に美味しいです、ジーク様!」


 勿論、調理したエマ達も……


「上出来ね!」

「エマ、美味しいよ!」

「ありがとう、セロン」


 そして、星狼グランヴォルフのベルは、調理した内臓と肉を全て平らげ、大牙黒猪ビッグファングブラックボアの大腿骨をガジガジしている。


「美味しかったか、ベル」

「ウォン!」


 翌日、気分良く移動していると、目的地のナハランカからの馬車が沢山走り抜けていった。


 俺達は最後尾の馬車を停めて聞いてみた。


 ……緊急事態中の緊急事態だった!


 俺達は完全武装してナハランカに向かった。


「……本当かな?」

「多分、本当だろう」

「でなければ、あれ程の馬車がナハランカから移動しないでしょう」

「……そうね、リン」


 俺達が聞いた内容は、今日の午前8時頃に黒鱗竜ブラックドラゴン1匹と赤鱗竜レッドドラゴン白鱗竜ホワイトドラゴンに、青鱗竜ブルードラゴン緑鱗竜グリーンドラゴンの合計5匹が、ナハランカを強襲したらしい。

 因みに、ドラゴンの強さの基本的な順位は、

 古代竜エンシェントドラゴンが最強で、次が金鱗竜ゴールドドラゴンで、次が黒鱗竜ブラックドラゴンで、次が赤鱗竜レッドドラゴンだ。

 それ以降は、白鱗竜ホワイトドラゴン青鱗竜ブルードラゴン緑鱗竜グリーンドラゴン赤銅竜ブラウンドラゴンとなる。



「……街が燃えている!?」





厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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