……飛ばして正解だったよ。
後半も説明文に……
セロンのプロフィールだ。
名前はセロンで、元Bランク冒険者で、仲間を庇い右腕を喪い重傷を負う。
高額治療費を払う事が出来ずに、セロンが残りの借金を背負って借金奴隷となる。
因みに、仲間にはセロンが知らない借金が有って全員が鉱山労働行きになっていた。
この事は、アングレムから聞いていてセロンは何も知らない。
冒険者としては、武器は双剣使いで、初級の小治癒と解毒魔法が使えて、攻撃魔法は、第2位階魔法なら詠唱破棄で放てる。
パーティでの役割は斥候で、ダンジョンでは宝箱等の罠解除もしていた。
種族は人族で、性格は慎重で優しく、外見は、暗緑の髪にダークブラウンの瞳で、スタイルはグラビアアイドル級だ。
……外見で選んで無いぞ!
俺の事を「マスター」と呼ぶ様に命令した後は、再び馬車を走らせて武具屋と服屋に行き、既存品で間に合わせて、宿屋に到着すると受付に行き、聞いてみると運良く隣室が空いていたから取った。
「ただいま」
「お帰りなさい、ジーク」
「ジーク君。 彼女が?」
「そうだ。 主にエマの護衛兼助手のセロンだ」
「セロンです。 よろしくお願いします」
「ジークの婚約者で、冒険者仲間のクリスよ」
「ジーク君の従者で、冒険者仲間のサラだよ」
「同じく、ジーク殿の従者で、冒険者仲間のカレンであります!」
「同じく。 ジーク様の忠実な従者で、冒険者仲間のリンです」
「……?」
「リンのコレは性格だ」
「……はい」
「マスター達の冒険の旅で、料理番を担当するエマです」
「セロン。 彼女がエマだ」
「よろしく、エマ」
「此方こそよろしく、セロンさん」
「セロンで良いよ、エマ」
「分かったわ、セロン」
「エマは戦闘能力が無い為に、狙われ易い」
「分かりました。 その為に私を買ったのですね」
「その通りだ。 これからは2人一緒になる事が多いだろうから仲良くな」
「「はい!」」
翌日、留守番のエマ達に大銀貨2枚を渡して、俺達はダンジョンに向かった。
一応、エマとセロンには命の危険を感じたら王城に逃げ込めと言ってある。
早朝に俺が行って、宰相に事の内容を書いた手紙を渡してあるから大丈夫だろう。
そんな訳で、エマ達には留守番をして貰い、俺達はダンジョンでの周回を繰り返した。
あれから更に数週間後、セロンには新しい武具を新調して、日常品も揃えた。
……そして、オークション当日だ。
残念ながら、オークションに出せる程の物品は用意出来なかったが、軍資金は充分だと思っている。
「良い席だな」
「そうだね」
初参加には過ぎた良い席を、宰相が用意してくれていて、ステージが良く見える。
さて、肝心のオークションだが、2日間開催されて、初日の午前中は亡国のアンティークとか、遺跡から発掘された物品等が出品され、午後からは冒険者が要らなくなった武具やダンジョンから手に入れた物品等が出品される。
宰相が、2日とも席を用意してくれたので感謝している。
俺達はオークションに参加しているが、メンバーは3人だ。
これはオークション開催する上での規則で、王族も我が儘を通させないらしく、参加は俺、クリス、リンの3人で、参加者全員が顔バレ防止用の仮面を付けている。
多分、オークション会場で「日常の柵を持ってくるな」という事だろうな。
さて、オークションが開始された訳だが、アンティークや遺跡からの出土品に興味が無いから買っていない。
そして、後半の冒険者絡みの出品では、オークションに参加出来なかったサラとカレンの為に、お土産代わりにサラにはダンジョン産の楽器のハープを、カレンにはミスリルやオリハルコン程ではないが希少な鉱物「紫水晶」の拳大の塊を落札した。
全部で金貨180枚だ。
オークションでは、お金の単位を金貨で使用する。
白金貨1枚ではなく、金貨100枚となるが、これは、言い間違いや聞き間違いを防ぐ為だ。
初日は、これで終わり、サラもカレンもお土産を喜んでくれたよ。
「ありがとう、ジーク君」
「嬉しいであります、ジーク殿!」
2日目もメンバーは同じで参加した。
オークションの2日目は奴隷の出品のみで、午前中は男性奴隷を、午後からは女性奴隷が出品される。
それで、この世界の奴隷だが、種類は「犯罪奴隷」と「借金奴隷」と「特殊奴隷」の3種類だ。
どの奴隷になるかは名前の通りなのだが、犯罪奴隷は戦争で負けた将軍等がなるが、平民出身が多い。
次に、特殊奴隷は貴族か王族か、神殿・教会関係者で高位の身分の者がなるから、国同士の戦争で負けても、大抵は貴族や王族は特殊奴隷行きだ。
そんな訳で、始まったのだが、良く異世界系ラノベでオークションでの男性奴隷は飛ばしていたから、見てみた。
……飛ばして正解だったよ。
外見は兎も角、中身が空っぽな奴ばかりだ。
多分、中身が良い奴は事前に抜かれたのだろう。
出品される順番は、男女共に犯罪奴隷から借金奴隷で、最後は特殊奴隷だ。
そして昼休憩を挟み、これからオークション最大の盛り上がりを見せる女性奴隷の出品が開始された。
当然、最初は犯罪奴隷からだ。
20人以上の男性客を毒殺した娼婦とかから始まり、最後は戦争で参謀をしていた女性だ。
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