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私は納得していないわ!

……出しちゃった。

 


 ……正直に言えば、ダンジョンマスターに憧れているが、立場と身分とクリス達が居るから、このオモチャは諦めるしかないし、他国だしな。


 俺は、同梱されたカードに魔力を流して一瞬頭痛がする演技をする。


「……うっ!」

「ジーク!?」

「……大丈夫だ」

「本当?」

「本当だ。 それで、このカードの用途が分かった」

「「「「……!?」」」」

「このカードは魔力を流すと、魔力を流した者と、流した者がパーティと認めた者達を第1階層から第30階層を転移する事が出来るみたいで、往復も可能だ」

「それなら、更に下の階層への攻略が楽になるね」

「無理だ」

「どうして?」

「このカードは、この下の51階層に入ると消滅するみたいだ」

「残念だね」

「そうでもないさ。 このカードが有れば、効率的に魔石を稼ぐ事が出来るからな」


 この後は、何処まで対応出来るのか確かめる為に鬼周回をした。


 10周目の宝箱に手紙が入っていて「もう無理ですってば! 午前と午後で10周回ずつで勘弁してください!」と、手紙に書かれていた。


 ……まあ、現実リアル創作物ラノベでは違うという事だな。


 俺達は、カードで第1階層に転移すると、地上に出て馬車を「倉庫」から出してベルと繋げて王都へ戻った。

 因みに、ダンジョンには約1日潜っていた。


「魔石と素材等の買取を頼む」

「「「「「「……!?」」」」」」


 担当した受付嬢は、何故か青褪めていた。


「畏まりました。 しばらくお待ちください」


 約1時間後に担当の受付嬢が帰ってきた。


「今回の買取金額は、合計で大金貨4枚と金貨8枚に、大銀貨6枚と銀貨9枚になります」


 そう受付嬢が言うと、奥に居た秘書系な美人受付嬢が「やったわー!」と言っていた。


「ん?」

「お気になさらずに」


 そう受付嬢が言っていたが、理由を問いても教えてくれず、大銀貨1枚を渡そうとしても拒否された。


 ……諦めた。


 翌日からは、2日連続で午前と午後に10周ずつして、次の日は王都を散策する……を繰り返した。


 勿論、ダンジョンで手に入れた「素材」は、武具等に変えた。

 それでも余るから、その一部を使って祭典用の武具等も作ったりした。

 それと、魔宝玉は本当に貴重だから、今回には使っていない。


 ……余った素材等は、一部は冒険者ギルドに売ったが、殆どは死蔵する事にした。


「何かで必要かもしれないしな」

「……そうね」

「そうだよねー」

「そうであります!」

「流石はジーク様です!」


 リンから「さすジク」を頂きましたー!


 そんな訳で、数週間後の王都での散策日にテンプレが発生した。


「救けて!」


 声の方に振り向くと、そこには貫頭衣を着た美少女が、俺達に向かって近付いて来た。


「お願い、救けて」

「見付けたぞ!」


 美少女を追ってきたのは、これまた外見がチンピラな野郎共だった。


「お前ら、誰だ?」

「悪党よ!」

「なんだと!」

「黙っていろ」


 俺は貫頭衣の美少女に言った。


「……」


 さて……


「もう一度聞く。 誰だ?」

「オレ達は、奴隷商のアングレムに雇われた者だ」

「それで?」

「その女は、奴隷にする為の手続きの隙を突いて脱走したんだ」

「本当か?」


 俺は貫頭衣の美少女に聞いた。


「私は納得していないわ!」

「じゃあ、名前は?」

「……」


 やはりな。 貫頭衣を着ているし、脱走したのも事実だろうな。


「この女を引き渡してもいいが、俺達を、その奴隷商のアングレムに会わせろ」

「そんな!」

「……分かった」


 そんな訳で、護衛兼監視で貫頭衣の美少女はサラ達に囲まれて移動している。


 歩くこと約8分後に大通りから1つ奥の通りに建つ奴隷館「アングレム」に到着した。


 ……結論から言うと、貫頭衣の美少女が黒だ。


 つまり、正式な手続きを踏まえて奴隷になる予定だったのが、本人が言う通り「納得」しておらず脱走した訳だ。


 因みに、この世界の奴隷についてだが、特殊奴隷だけは、その特殊奴隷が所属していた国では売買出来ないし、同じ国の貴族以上は買えない事になっている。


 それで、貫頭衣の美少女は、貴族の令嬢だった訳でもなく、普通に王都の商人の娘だった。

 ただ、爵位は教えてくれなかったが、貴族に逆らった為に、家を潰すか貫頭衣の美少女を奴隷にするかの2択となり、貫頭衣の美少女は売られた訳だ。


 それと、奴隷になる事が正式に決まると、先に魔法誓約書で名前や知識等を封印される。

 これは、仮に王族が奴隷になった場合に、王族由縁の知識の流出を防ぐ為だ。

 こうすれば、他国の奴隷になっても王宮の抜け道等が他国に知られる事は無くなる。

 そんな理由から、奴隷になった者は、先ずは最低限「名前」を封印される。

 だから、貫頭衣の美少女は自身の名前を言えない訳だ。


 これが下手にベタなテンプレだと、貫頭衣の美少女は日本人で、転移か転生かもしれない訳だが、そんな事は無いみたいだ。


 ……と、思っていたのに!


『神様、救けて!』


 ……救けを呼ぶ言葉が日本語だもんなぁ。


「気が変わった。 その奴隷を買おう」

「ジーク!?」

「ジーク君!?」

「ジーク殿!?」

「ジーク様!?」


 奴隷商人のアングレムが言った。


「まだ、奴隷としての教育が済んでいませんがよろしいのでしょうか?」

「構わない」

「……分かりました。 ですが、教育前の為に保障の意味で、多少は高くなりますがよろしいですね?」

「ああ」


 ……仕方ないよな。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


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