……教えたの?
居る事は居るが……
俺は、自身の魔力を「1割」ほど解放した。
「「「「「「「「「「「……な!?」」」」」」」」」」」
ブレスリーグだけじゃなく、観戦していた騎士達全員が驚愕の声を上げる。
「俺からの反撃だ。 ……死ぬなよ?」
「……ぐはっ!」
一気に懐に入り、その勢いのままの一撃を腹パンに入れてからの、乱舞攻撃を放つ。
「……っ……ぃ……ぅ……」
ブレスリーグは、呻き声さえ発する事が出来ずに、俺からの乱舞攻撃を受ける。
そして……
「喰らえ! 竜閃!」
「……がはっ!」
ブレスリーグが消えて、舞台の外に現れた。
「勝者ジーク!」
俺は魔力を通常に戻すと、弾かれた様に騎士の1人が、ブレスリーグに駆け寄る。
「ブレスリーグ王兄殿下は、ご無事です!」
安心した所で、グレイブスが近寄り聞いた。
「我々には、手を抜いたのか?」
「それなら、グレイブスは相手が真剣であるならば5歳児にも本気を出すのか?」
「それは……」
「確かに、純粋な力は出していないが、技術的には鍛練になったぞ」
「……そうか」
ブレスリーグが起きないので、今度こそ俺は練武場から退場して、クリス達の所に戻った。
「ちょうどか」
俺が、クリス達が居る部屋の扉が見える所まで戻ると、ちょうど夕食の報せに来たメイドが扉をノックする所だった。
俺は自身に洗浄を掛けて綺麗にすると、そのままクリス達と合流して夕食を頂きに移動した。
正直、国王達と会食かとドギマギしたが、そんな事は無く、来賓用の食堂で美味い食事を堪能する中、この夕食に思い付いた。
……差し障りのない「褒美」を!
早速、夕食後に宰相に面会の許可を求めたのだが、テンプレに漏れず、この国の宰相職もブラックで、王城にまだ居た。
「……なる程。 確かに、それなら王国側も問題無いですね」
「それでは、それでお願いする」
「分かりました」
翌日、昨日と同じ応接室に通されて、向こうが用意したリストから、欲しい物品を伝えた。
勿論、クリス達にも昨日の内に話してある。
用意されたリストから、俺は雷属性の魔宝玉を、クリスは氷属性を、サラは炎属性を、カレンは闇属性を、リンは光属性を選んだ。
そして、貴族が集められ、謁見の間で渡されたのは御愛嬌だな。
それで、これらはモンスターを討伐すると手に入る魔石の2ランク上の物で、貴重で希少だ。
これなら、王女殿下や公爵令嬢の命と未来に釣り合う褒美で、冒険者も垂涎で実用性が高い。
まあ、五月蝿い貴族共も納得するだろう。
それに、襲撃したモンスターにはゴブリンやオークが居たから、それも含めての「褒美」な訳だ。
あの2種族は女と見れば、人族だろうが、エルフ族だろうが、捕獲すれば……だからなぁ。
この後、宰相からオークションでの「良い席」を予約したという「証明書」を貰い、俺達は王城を後にした。
俺達は馬車でガラガラと移動しながら、宰相のお勧めの宿屋を探す。
「……見付けたわ!」
「あれだな」
「そうみたいだね」
俺達は、無事に宿屋を確保すると、冒険者ギルドに向かった。
「カレン。 各魔宝玉の構想を練っていてくれ」
「ジーク殿、任せるであります!」
優秀では収まらない鍛冶師が居て良かったよ。
冒険者ギルドに到着した俺達は、馬車を専用の所に停めて、冒険者ギルドの扉を通る。
「……流石は王都の冒険者ギルドだな」
「そうだね」
中もデカいし、冒険者のレベルが違うな。
そんな事を思っていると、如何にもな世紀末覇者的な「パワーこそ正義!」な冒険者が近付いて……
「おい! お前みたいなガキが来る……げぶっ」
話している途中だが、この先の台詞は読めたので、問答無用で腹パンを入れた。
その後は、受付嬢の所で注意事項を聞く間に、大銀貨が周りに見えない様にして渡して、近辺の高額モンスターが何処に棲んでいるか聞いた。
「……そうですねぇ。 流石に、この王都の周辺には希望に沿うモンスターはいません」
やっぱり、そうだよなぁ。
「……ですが、近くにダンジョンが有りますので、そこで手に入る魔石や物品なら、それなりに稼げるかと思います」
「分かった。 情報、感謝する」
……ダンジョンか。
「行くか?」
「賛成だわ」
「私もー」
「賛成であります!」
「勿論、私も賛成です」
俺達は、受付嬢にダンジョンの場所を教えて貰い、注意事項を聞いて冒険者ギルドを後にした。
受付嬢side
「ねぇ、さっきの冒険者パーティはなんだったの?」
「何でも、近辺に討伐報酬が高額なモンスターはいないか、聞いてきたわ」
「……教えたの?」
「まさか!」
「そうよねぇ。 実は存在するけど、全員がSランク冒険者の6人パーティでも全滅するモンスターなら居ます、とは言えないわよね」
「当然よ。 だから、ダンジョンの事を教えたわ」
「でも、受け取っていたわよねぇ?」
「見てたの?」
「当たり前よ! あんな身綺麗なハーレムパーティなんだから目立つわよ。 それで?」
「魔石で、高額買取になるモンスターを数種類を、教えたわ」
「それだけ?」
「後、宝箱が出易い階層を……ね」
「……まあ、それぐらいなら良いわね」
「どれだけ持ってくるか、楽しみだわ」
「……賭ける?」
「良いわね」
この後、聞く耳を立てていた他の受付嬢達も参加したけど、チーフが独り勝ちする事を、この時の私達は知らない。
???side
「後、2か月程で準備が整います」
「そうか!」
「それと、アレの処分は?」
「……アレか。 放っておけ」
「は!」
「それよりも準備を進めるのだ!」
「「「「は!」」」」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。
竜閃の説明
簡単に言えば、天翔龍閃の二撃目です。
一回転する事で、全ての回転力と遠心力と捻りの力を込めた一撃です。
魔宝玉の説明
魔石→魔宝石→魔宝玉となります。




