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分かった。 その申し出受けよう

……保険無しは難しいです。

 


 俺達は王城に到着すると、俺達の馬車(ベル込み)を預かって貰い、全員の武器は俺の「倉庫」に仕舞うと、連絡を受けた案内係が現れて移動を開始する。


「連絡を受けておりますので、ご案内いたします」

「よろしく」

「それでは参りましょう」


 迷路みたいな通路を、右に左に、上に下に移動して案内係から「此方のお部屋でお待ちください」と言われて待っていると、1時間後に「お待たせしました」と、また違う応接室に案内された。


 メイドから出された紅茶とお菓子を頂いていると、多分「国王」と「宰相」と、王女殿下と公爵令嬢と文官2人が入ってきた。


「待たせたな。 後、冒険者としての、口調と態度で良いからな」


 この後は、定型文な挨拶をお互いに済ましたけど、やはり、国王と宰相だった。

 つまり、公爵令嬢は宰相の娘でもある訳だ。


 ……良かったー! 同じ馬車を断って!


 もろ、あの作品と同じじゃないか!


「どうした?」

「いや、大丈夫だ」

「……そうか。 では報酬の件だ、宰相」

「それでは皆様の報酬ですが、王女殿下と私の娘の救助で、大金貨8枚となります。

 それと、護衛の騎士達の怪我の治癒の代金として、大金貨2枚とします。

 合計で、白金貨1枚となります」

「分かった」

「次に……」

「まだ、有るのか?」

「当然です。 次に王女殿下と公爵令嬢という身分の者の未来を救った報酬ですが、何か希望はありますか?」


 ……何か、有るかなぁ?


 考えていると、クリスが俺の袖を引っ張る。


「ねぇ、ジーク」

「何、クリス」

「オークションはどうかな?」

「ああ!」


 聞こえていたみたいで宰相が言った。


「確かに、近々オークションが王都で開催されますから、多少は口を挟めると思います」


 ……と言われて、軍資金を貰うのは違うしなぁ。


 ……オークションでの一般参加の中で良い「席」を取って貰う約束をして、後日に必要な証明書を用意してくれる事になった。


 しかし、これだけだと「王女殿下」と「公爵令嬢」の命と未来を救った事実に釣り合わない。


 ……結果、保留となり俺達と王宮と宰相へのホットラインが作られる事で、今日の話し合いは終わった。


 勿論、宿泊先は王城となって、用意された部屋でゆっくりしていると、王女殿下と公爵令嬢が突撃してきた……と思ったら、追加で知らない淑女も加わっていた。


「初めまして。 第4王女エクステシアです」


 俺達の方も自己紹介が終わると、女子会が始まった事を言い訳にして、俺は逃げた。

 部屋の外で、待機していた俺達の担当のメイドの2人の内1人にお願いして、王城内の散策をする事にした。


「ジーク殿!」


 声の方に振り向くと、王女殿下と公爵令嬢の護衛をしていた騎士長グレイブスだった。

 案内してくれていたメイドが頷いたから返事をした。


「先程振りだな」

「ジーク殿は、どうされました?」

「用意された部屋に、王女殿下と公爵令嬢と第4王女殿下までが入って来たから逃げた」

「……なる程。 逃げれて良かったですな」


 逃げた本当の理由を理解して慰めてくれた。


「つまり、暇ですな」

「まあな」

「それでは、軽く身体を動かしませんか?」

「それも良いかもな」


 メイドは頷いた。

 こういう時のメイドは、ある程度の権限を与えられるから、メイドから了解を貰えれば大丈夫だ。


「……ふぅ」

「流石ですな、ジーク殿」

「俺も良い鍛練になったよ」


 テンプレの1つである「騎士達との模擬戦」だったので、一対一での対戦で見事に騎士歴3年までの人達に全勝した。


 ……やっぱり手加減した状態で接待はキツいな。


「それでは、次に……」

「申し訳ありません。 そろそろ夕食の時間になりますので」

「そうであった。 ジーク殿、我々としても有意義な時間であった」

「俺もだ」


 そう言ってから、クリス達が居る部屋に向かおうとすると……


「まあ、待て」


 騎士達の練武場に1人の貴族が入ってきた。

 すると、グレイブスを始め、全員が姿勢を正し儀礼的な構えをする。


「楽にしろ」

「「「「「「「「「「は!」」」」」」」」」」


 また一斉に返事をして、騎士的な「休め」の構えを取る。


「私の名はブレスリーグ=ゼルジ=ガルシアナで、現国王の兄にして、この近衛騎士団の団長だ」


 ……マジ!?


「いきなりで悪いが、一戦交えたい」

「……分かった。 それで何処までだ?」

「自己判断で無制限だ」

「……」

「心配するな。 この練武場には安全装置の魔道具が幾つも設置してある。

 即死の一撃すら無効化するから安心しろ」

「分かった。 その申し出受けよう」

「準備しろ」


 ブレスリーグが、そう言うと騎士の何人かがグレイブスの視線で動いて裏に向かった。


 約8分後に準備が整い、俺とブレスリーグは練武場の中心にある舞台に立つ。

 審判はグレイブスだ。


「構え……始め!」

「私から行くぞ!」


 ……速い!


「どうしたぁ! お前の力はそんなものか!」

「……くっ」

「まだまだ行くぞ!」


 ……外見に合わない強さだ!


「おらぁー!」

「……がぁ」


 ……強い!


 一進一退……どころか、防戦一方だ。


「本気を出さないと、連れは私が奪うぞ!」


 ……は!?


 誰が、クリスを奪うだって?

 もう、誰にも奪わせはしない!


 ……それが「神」でも!!!




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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