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待ってくれ! 謝罪してやるから!

自分勝手な奴らには制裁を!

 


 俺が何かを言う前に、聞く耳を立てていた周りの冒険者達が言った。


「あのスター蒼玉サファイアのイケメンリーダーが、盛大に振られてやがるぜ」

「ざまぁないな」

「全くだ」


 パーティリーダーである俺も、ハッキリと言わないといけないな。


「彼女達が言っている通りで『お断り』だ」

「……ウソだ!」


 いや、普通だろ?


 ビタッ!


 馬鹿が使っていた左手の手袋が俺に当たった。

 まさか、コレって……


「貴様に決闘を申し込む!」

「「「「は!?」」」」


 クリス達も、ハテナ顔だ。


「こんな屈辱……いや、ボクの汚名を晴らす為には決闘しかない!

 ボクが勝ったら、彼女達と馬車とグレートウルフを貰う!」

「俺が勝ったら?」

「そんなのは必要無い。 ボクが勝つからだ」

「それでは、決闘が成立しない」

「……無駄だけど。 もし勝てたなら、ボクの所持金を全て恵んであげよう」

「話にならんな。 決闘を受ける条件として、俺が勝ったら白金貨100枚だ。

 払えない場合は全員が奴隷に堕ちてでも払え。

 それでも足らなければ、全員が鉱山労働者になれ。

 そして、それを魔法誓約書で誓え」

「「「「「「……な!?」」」」」」

「クリス1人だけでも、白金貨100枚なんて利息にもならんが、これで我慢してやる」

「ジーク!」


 クリスが、赤い顔をしながらクネクネしている。


「……」

「どうした? 俺の条件を受けないのか?

 決闘すれば、お前が勝つのだろう。

 それなら、問題は無い筈だ」

「……いいだろう。 その条件を受け入れよう」

「「「「「リーダー!」」」」」

「大丈夫だ。 勝つのはボクなんだから」


 ギルドマスターを呼んで、事の一部始終を話し、お互いに条件が書かれた魔法誓約書にそれぞれ名前を記入する。


 ギルドマスターが確認を終わらすと、魔法誓約書は燃えて灰になり、誓約は成された事になる。


 そして、関係者全員が冒険者ギルドに併設されている練武場に移動して、俺と馬鹿との一騎打ちの準備が終わった。


 審判役は、ギルドマスターがするみたいだ。


「準備は良いな?」

「当然だ!」

「ああ、問題無い」

「では、決闘を開始する……構え」


 馬鹿は長槍を構えて、俺は無手で構える。


「どうした? 腰の武器は飾りか?」

「お前の血で汚れたら、落とすのが大変だからな」

「……殺す!」


 ギルドマスターが、手振りで抑えると言った。


「決闘……始め!」

「死ねぇ!」


 馬鹿は突進して、槍の穂先は俺の胸……つまり心臓を狙っていた。


 ……が、俺は寸前で躱して踏み込みラリアットを放つ。


「ぐはっ!」

「どうした? そんな5才のおままごとみたいな突きなんか出して」

「ぎざま゙ぁー!」


 この後は、馬鹿は「連続突き」や「薙ぎ払い」等を、身体強化やスキルを使って攻めてくるが、全て躱して痛みを感じる程度の攻撃をする。


 こうなってくると、馬鹿の仲間は最初はニヤニヤしていたが、直ぐに表情が変わり必死に応援をしていた。


 クリス達は、結果が分かっている為か終始リラックスしていた。


「がぁあああーーー!」


 追い詰められた馬鹿は槍の有利性を捨て、剣みたいに大上段に構えて振り降ろした。


「ふっ」

「ぎっ、ぐふっ、がっ」


 勿論、ギリギリに躱しながら接近して槍を握る両手に手刀を当てて槍を落とさせ、右拳での腹パンからの左回し蹴りを放ち決めた。


「……それまで! 勝者ジーク!」


 俺への勝利宣言と共にクリスが駆け付けた。


「ジーク!」

「待たせたな」

「ううん。 ジーク、格好良かった!」

「ありがとう、クリス」

「ジーク君、遊び過ぎだよ」

「同意見であります!」

「ジーク様。 最後の攻撃は見事です」

「「「「……」」」」


 ……と、俺達は当たり前の結果で笑顔になっていたが、向こうは言葉も出ないみたいだ。


「ギルドマスター、手続きを」

「……分かった」


 ギルドマスターが、そう答えると正気に戻ったのか馬鹿が見苦しく言った。


「待ってくれ! 謝罪してやるから!」

「そうよ! 謝ってあげるから!」

「「「そうだそうだ!」」」

「……は? 何の為に、魔法誓約書に名前を書かせたか分かっているのか?

 こういう時の為に書かせたんだ。 後悔しながら大人しく払うんだな」

「……そんなぁ!」


 当然だが全く足りず、目出度く全員が奴隷に堕ちて鉱山労働行きになった……じゃなくて、1人だけ別の所で働いてから鉱山労働行きだ。

 向こうの「紅一点」が、娼婦になって稼ぐ事になったみたいだ。

 それで、不足分は冒険者ギルドが立て替え、今後は馬鹿達は冒険者ギルドに借金を返す事になる。


「救けてくれ~」

「謝るから~」

「「「そうだそうだ~!」」」


 どうでも良い雑音がしたが、勿論、無視した。


「ジーク、流石に凄い金額ね」

「まあな。 1日で白金貨300枚超えだもんな」

「そうだね」

「そうであります!」

「ジーク様なら、当然の結果です」


 翌日には、辺境の都市ドルンバルを出発した俺達は王都を目指した。


「世の為、人の為にもなるから、盗賊共は意欲的に狩ろうな」


 そう言うとクリス達は賛成してくれた。


 ……そして、2秒後にフラグ回収。


「止まれ! 命が惜しかったら服と靴以外を置いて消えろ! 女は残れよ!」

「フラグ回収が早過ぎるわ! 雷撃弾ライトニングバレット

「「「「「「「「「がっ……」」」」」」」」」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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