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さあて、猿狩りをしますか?

定期的に行かないから……

 


 俺達は受付嬢から最低限の必要な情報を手に入れると、依頼掲示板を見る事にした。


「国が違っても、それ程の違いは無いな」

「そうだね、ジーク」


 皆と掲示板の依頼を一通り見ていると……


「やっと見付けたぞ!」


 ……と、いう声が聞こえたが無視していると、その声の主が俺達に向かって近付いて、俺の肩に手を置き乱暴に振り向かせた。


「聞こえているのか、このガキが!」


 俺は、手を払い除けながら聞いた。


「……俺の事か?」

「他に誰が居るんだ!」

「……何処かで会ったか?」

「……何だと!?」

「先程、私達をナンパしたチンピラです」

「……ああ!」

「治療費を払って貰おうか」

「そうだな、金貨3枚で許してやる」

「それとも、服と靴以外を置いて消えな」


 ……面倒臭ぇー。


「大体、俺の仲間達にナンパして見事にあっさりと振られて、腹いせに暴力を振るったら俺1人に負けた後に道の隅に退かす。

 何処に治療費が発生するんだ?」


 周りで、聞く耳を立てていた冒険者達が「そりゃあそうだ」とか「ガキに負ける方が悪い」とか、言っている。


 ……早く、終わらせよう。


「そんな欲しいのなら、ゴブリンの雌に土下座してお願いしてこい!

 千匹の中で1匹ぐらいなら頷くかもしれないぞ。

 ……いや、無理か。 向こうにも選ぶ権利が有るからな」

「「「……ぶっ殺す!」」」


 8分後に、鉱山労働者となった元冒険者3人がギルド職員に運ばれていった。


「装備品は、全部で銀貨3枚か」

「少ないね」

「しかし、本人達は1人大銀貨1枚に、なったのであります!」

「そうだな。 皆は、この後の希望が有るか?」

「森で狩り!」

「武具の工房巡りであります!」

「ジーク様の意思に従います」

「甘味処巡り!」


 ……欲望に忠実な方々だな。


「それなら軽く甘味処巡りをして、小腹を満たしたら森に狩りに行き、都市に戻ったら武具の工房巡りでどうだ?」

「「「賛成!」」」

「リンも、それで良いか?」

「はい。 ジーク様が、決められた事なので異存はありません」


 全員の了承が取れたから、移動を開始した。


「美味い!」

「美味しいね」

「美味いであります!」

「美味しいですね」

「美味しい!」


 特にイベントが発生する事もなく、最後に銀細工の店に入り、4人に銀細工の髪飾りを贈った。


 まあ、リンが自分の希望を言わなかったからな。


「ありがとうございます、ジーク様」

「おう」


 翌日、朝のピークをわざと外して冒険者ギルドに向かったのだが、すれ違った商人達が面白い話をしていた。


「今、話していた事を教えて貰えないか?」


 そう言いながら、大銀貨1枚を渡す。


「ああ、良いぜ」


 商人達も良い笑顔で応えた。


「実は……」


 3か月後に、ガルシアナ王国の王都でオークションが開催されるみたいで、売るにしろ買うにしろ、飛び込みが可能らしい。

 ただ、参加する場合は白金貨1枚以上を所持している事が条件みたいだ。


 俺達は商人達と別れた後、冒険者ギルドに行き、王都までに掛かる日数を聞いたのだが、どうやら、2か月も掛からないみたいで、王都のオークションには充分に間に合うらしい。

 ただ、オークションに物品を出品する場合は、開催日の3日前までとなる。 


 冒険者ギルドに、併設されている酒場の適当な所に座り聞いた。


「行くか?」

「行きたい!」

「行きたいであります!」

「一度は行ってみたいですね」

「参加したい!」

「決まりだな」


 そんな訳で、もう一度、受付嬢の所に行って高額モンスターが居る場所を聞いた。


「この近辺では、北の森の中層に『二尾魔猿ツインテールエイブ』が棲息しています。 ただし、そこまで辿り着く為には、配下の『一尾魔猿ワンテールエイブ』の総数は不明ですが居ます」

「分かった。 ありがとう」


 そう言って大銀貨3枚を渡す。


「さあて、猿狩りをしますか?」

「「「「賛成!」」」」


 こうして俺達は、北の森へと向かった。


「……北の森に到着したな」

「ベルの留め金を外してくれ」

「分かったよ」


 聖狼グランヴォルフのベルから馬車を繋げる留め金を外して貰うと、俺は馬車を「倉庫」に仕舞うと、ベルに言った。


「ベル。 ちょっと森の奥まで散歩しようか」

「ウォン!」

「皆も準備はいいな?」

「大丈夫だよ、ジーク君」

「ジーク殿、大丈夫であります!」

「準備は万端です、ジーク様」

「ジーク、行こう!」


 モンスターを討伐しながら移動し、中層の手前まで到着すると言った。


「此処からは、サラ達にはまだ厳しいと思う。

 俺が対処するから、サラ達は取り零しを頼む」

「……分かったよ」

「……分かったであります!」

「……分かりました」

「……分かったわ、ジーク」

「ベルも、皆の護衛を頼むな」

「ウォン!」


 中層に入ると、少し俺が先行して襲って来る二尾魔猿ツインテールエイブを討伐していったのだが……


「確か、メインが二尾魔猿ツインテールエイブだったよな?」


 ベルを除く全員の頭に疑問符が浮かぶ。


「確かに、そう聞きました」

「もう、5匹討伐したぞ」

「もうしかして、進化したのかな?」


 サラが、考え無しに言った。


「多分、それよ。 中層に入れる冒険者なんて滅多に居ないわ」

「そうか! つまりは?」

「追加での、大報酬が見込めるであります!」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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