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プロローグ~その3

次のステップは……

 


 翌日から、貴族としての勉強も始まったが、元日本人として社会人までした経験と1桁の若い脳は、2週間で先生が両親から雇った家庭教師に代わり、それも1ヶ月と2週間で王都の王立学園の基礎学習の分は終了した。

 後は、王立学園で学ぶ専門分野なので、その時に決める事だから問題無い。


 だから、それ以降は朝食後に食休憩がてら、一通り復習して、後の時間は戦闘と魔法の自己鍛錬に費やした。


 それと、3才の時に前世の記憶が蘇ってからは、ラノベみたく周りにバレない様に俺は魔力操作や魔力制御を誕生の儀の前から密かに鍛練を続けたお陰で、誕生の儀からの「身体回復」の効果を十全に発揮された訳だ。



 ……2年後には、俺は一対一だと護衛騎士長に就任したダナスしか相手が居ない程になっていたよ。


 そんなある日に、俺は応接室に喚ばれた。


「父上、お呼びという事ですが?」

「とりあえず、隣に座れ」

「はい」


 応接室に入ると、親父の対面に座っているのは隣接する領地を治めるトノエージ子爵と 確か……三女のニーナ嬢だ。


 ……しかし、ニーナ嬢は体調が悪いのか、少々顔色が悪いな。


「お久し振りです、トノエージ子爵」

「久し振りだね、ジークハルト君」

「それで父上。 私を呼んだのは?」

「うむ。 ジークハルトも7才になったから、そろそろ必要だと思っていてな。

 それで、トノエージ子爵に話を持ってきたのだ」

「私としても、大変良いお話でしたので受ける事にしたんだ」

「はあ」

「つまりだ」

「はい?」

「彼女が、ジークハルトの婚約者だ」

「……ひぃ!」


 ……あ!


 すっかり忘れていたけど、俺の黒髪黒眼は忌避される色だったな。

 テンプレだけど、この黒髪黒眼は封印されている魔王と同じ色な訳だ。

 家族や領主館で働く人達は、慣れたみたいで普通に接してくれていたけど、そうでない人達には恐怖の対象だったし、ニーナ嬢の顔と名前は知っていたけど、これが初対面だからな。


 ……まあ配慮した結果、怖がられていた訳か。


 それと、俺と魔王とは全てに於いて一切の関係は無いからな。

 あの時に、女神メルシェーラ様に色々とテンプレを含む質問した中で確認した。


「大丈夫だよ、ニーナ」

「お、お父様」

「ニーナが知っているのは間違いなんだ」

「本当ですか?」

「ああ、本当だ。 ほら。 彼は優しそうに微笑んでいるだろう」


 ……おっと、営業微笑ほほえみと。


「本当です!」

「彼と仲良く出来そうかい?」

「はい!」

「良かった」

「ニーナ嬢も、認めて貰えたみたいだな」

「ええ、そのようですね。 ランフィリア辺境伯、

 我が娘ニーナをよろしくお願いします」

「うむ」


 異世界貴族のあるあるだな。

 子供に選択権が無いのは……


 まあ、良いか。

 ニーナ嬢は可愛いし、それに……ほんの少しだけど、妹に似ているしな。


「ジークハルトです。 これからよろしく、ニーナ嬢」

「ニーナです。 ジークハルト様、よろしくお願いします」


 それから、4日に1通は手紙を送り合い、月に1回以上はどちらかの領主館でお互いに時間を共有した。


 それで、中身が大卒の社会人な上に実の妹が居たし、本人の性格が可愛いもあって、もう蝶よ花よの溺愛をした。


「……失敗したかな」

「どうしてですか、ハルト様」

「ニーナに綺麗な花畑を見せたかったけど、この花畑よりもニーナの方が、もっと可愛くて綺麗だ」

「……もう! ハルト様のバカ!」


 こんな感じになった結果、最初の悲鳴が嘘の様になり、ニーナだけに許した俺の愛称「ハルト」と呼ぶ様になるが、語尾に音符やハートマークが付いていると思う程に懐いてくれた。

 勿論、ニーナとの逢瀬の中、座学や礼儀作法を定期的に復習しているし、毎日、戦闘力向上の鍛練を欠かしていない。

 それと、貴族の子息としても当然だが、ニーナへの時節の贈り物も欠かさずしている。


 そんなある日、何時もの練武場で鍛練をしていると親父が来て、俺の鍛練を見ていた。


「ジークハルト」

「はい、父上!」


 呼ばれて行くと、親父が言った。


「護衛を付ける。 明日からモンスター討伐を許可する」

「……あ、ありがとうございます!」


 やったー!

 遂に許可が下りたぞ!


「良かったな、ジーク」

「ああ、ダナス。 これで更に強くなれる!」


 翌日、モンスターの革を加工した厚手の服を着て、胸部と両腕両足にリザードマンの鱗を使った防具を装備して、高品質な剣を親父から貰って、ダナスとアザミを護衛として連れて、俺達は都市の外側の南の森を目指した。


「ジーク」

「何、ダナス」

「何処までやる?」

「そうだな。 今日は最大でゴブリンまでだな」

「分かっているのなら問題無い」

「ジークは、ゴブリンも討伐する気なの?」

「ああ。 実力的にはオークまでならサシでイケると思っているからな」

「……まあ、確かにそうね」

「初日なんだ。 慎重にするつもりだから」

「……分かったわ。 充分に注意するのよ」

「分かった」


 ファーストエンカウントは、ホーンラビット1匹だったが、思っていた以上に身体が動かず、浅いが傷を負った。

 そして、討伐出来たが解体で吐いた。


 セカンドエンカウントは、同じホーンラビットだったが2匹で、1匹はダナスが仕留めた。

 2回目の解体だったが、吐かないだけで、売れる程には綺麗に捌けなかった。


 サードエンカウントは、ホーンラビット5匹だったが、流石に慣れた俺は5匹だったにも関わらず、無傷の一撃で仕留め、解体も売れる程度には綺麗に捌けた。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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