緊急の案件が発生した。 直ぐに通せ!
そろそろ……
俺達は、その足でリマ達に終わった事を告げると、喜んでくれたよ。
「ありがとう!」
「ありがとうございます!」
リマ達に応援の一言を添えて宿屋を後にした俺達は、領主館に帰ると、今日の潰した地上げ屋共の事を話して、サラ達とも解散した。
「サラ達、お疲れ様。 今日は自由にしてくれ」
「分かったよ、ジーク君」
「分かったであります、ジーク殿!」
「分かりました、ジーク様」
サラ達とも別れて、俺は執務室に入った。
「モルボルド盗賊団を潰したし、序に領主の名を騙る地上げ屋共も潰したし、これで都市ランフィリアの信頼は回復するだろうな」
「その通りだと思います、ジーク様」
まあ、秘書でもあるリンは一緒だけどな。
「今日はリンも疲れただろうから、休めば良いぞ」
「大丈夫です、ジーク様。 あの程度の事、大した事ではありませんから」
「それなら良いが、無理はするなよ」
「はい、ジーク様」
リンと、そんな会話をしながら俺は領主代行としての事務仕事を済ますと、俺は魔力制御や操作の鍛練をして、時間が来て夕食後に風呂に入り就寝。
そして……
「あれから早3か月経つのか」
「どうしました、ジーク様」
「俺達の領地に土足で入った盗賊団を潰して、序に領主の名を無断利用した小悪党も潰してから3か月が経過したんだなと」
「そうですね。 それ以降も色々と有りましたしね」
「そうだな」
そうなんだよなぁ。
あれから何も無かった……という事はなく。
エルフの都市ミズガルドで、スタンピードが起きた事に因るモンスターの空白地帯が出来て、その地帯を狙ってモンスターが集まって縄張り争いが勃発した。
その余波が周りのモンスターにも伝染して、4か国合同のモンスターの間引きをやったんだよ。
……まあ、各国との調整はリンが頑張ってくれたお陰で楽だったけどな。
次に朗報と言えば朗報なんだが、俺の悪評が大分収まっているらしい。
親父とは定期的に手紙を送り合っているから知ったけど、長かったなぁ。
それで親父とアルセリアさんが帰ってくるのかと思ったら、親父の事務処理能力が高いのが王宮にバレてからは宰相と同じ様な地位を与えられて各部署との調整役みたいな事をしているみたいだ。
そして、親父と一緒に行ったアルセリアさんはアルセリアさんで、俺の火消しで色々と回った時に再会した旧友達との友情が再燃して、当分帰る気は……無いらしい。
……息子2人も喪ったんだから、それも合わせて、ゆっくりしてくれれば良いとは思う。
それでだ!
俺、今、フリーなんだよね。
嫌だが、次期領主として次代に繋げないといけないから、嫁さんを取らないといけないのだが、釣書きが1通も来ていない。
悪評が大分収まっていても、二の足を踏んでいるのだろうか?
……悪評がある貴族の女性からは釣書きが来るけどな!
そんなん要らんわ!
そんな女性(30代含む)を選ぶくらいなら平民から選んだ方がマシだ!
翌日、領主代行の仕事を終わらすと散策する事にした。
屋台が並ぶ区画に久し振りに行って、色々と買い食いをしていると、使い古した服を着た年端も行かない少年少女達が浮かない顔で立っていた。
「……まさか、な」
「ジーク君?」
周りの人達に聞いたが、予想が当たってしまった!
「何か、めっちゃ恥ずかしい!」
「ジーク殿?」
「ジーク様?」
少年少女達の周りの屋台の人達に銀貨1枚ずつ渡して、代価分の商品を少年少女達に渡す様に言った。
勿論、あの作品の様に忠告を受けたが「構わない」と言ってお願いした。
そして、俺達は孤児院に行き、裏を取ると管理を命じていた親父の部下の貴族の屋敷に向かい到着すると言った。
「領主代行のジークハルトだ!」
「ジークハルト様、どうされました!?」
「緊急の案件が発生した。 直ぐに通せ!」
「少々、お待ちください」
「領主代行が、直ぐに通せと言ったが?」
「申し訳ありません! 直ちに!」
あの作品と同じ事が、現実で、今は俺が治める都市で起こった事で、我慢が出来ずに強権を発動した。
「これは、ジークハルト様。 今日はどの様なご要件でしょうか? 緊急だと聞いていますが?」
俺は待っている間に魔道具の記録映像を作動させていた。
「先ずは確認だが、自身に与えられた仕事を全うしているな?」
「勿論ですとも」
「それでは、この都市の孤児院も正当に扱っているのだな?」
「当然でございます」
「それなら、帳簿を見せろ」
「は?」
「聞こえなかったのか?」
「……いえ、聞こえておりますが」
「それなら見せろ」
「いえ。 ですから、何故、急にその様な事を?」
「聞こえていないのか? 俺は見せろと命令したのだが?」
「ジークハルト様、ですから……」
「代行とはいえ、全ての権限を持つ俺に対して反抗の意思有り。 リン、捕らえろ」
「は! ジークハルト様」
「な!?」
自分自身に降り掛かる恥ずかしさを払拭する為に、強権を発動させて強制捜査を敢行すると、見事なまでに、あの作品と同じ事をしていた。
あの作品と同じく孤児院の院長や子供達に、謝罪をして代わりの者を就かせようと思ったら、サラが挙手した。
「あの、友達のお父さんが、人族の街で事務の仕事をしたいらしいんだけど、どうかな?」
「面接するぞ?」
「勿論だよ!」
「分かった」
結果、面接から採用して家族ごと引っ越して貰い、お願いした。
不正をした貴族達は公開処刑をして、9歳の娘は全く知らなかったみたいで、母方の実家に送った。
「シルヴィア、一応はノックしようよ」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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