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……ジーク君、凄いね

異世界は、綺麗じゃないです。

 


 2か月が経過して領主館は平和だ……だったよ。


「ジークハルト様!」


 ……フラグ乙か。


「どうした?」

「王城からの手紙が届きました!」


 王宮からでないなら、最高責任者は宰相だな。


「こちらです」


 俺は手紙の内容を確認する。

 簡単に言うと税務調査官から「脱税とかをしてないか、調べに行くからな! ごらぁ!」という内容だ。

 転生神サンシェーラ様に誓って、俺は脱税などの違法に手を染めていない!

 単純に金だけなら、ちょっと遠出をして高額モンスターを討伐すれば良いからな。

 それに領地経営も、親父に学んだままを実践している。

 これで違法が発見したなら、親父が違法に手を染めていた事になる。


 あっという間に、2か月が過ぎて王城からの査察官達が到着した。

 俺としても何もしていないという事もなく、リンを中心に、全てを洗ってみたが違法に該当する事は無かった。


「王城からの査察官アルカポネだ」


 俺は、俺自身の悪評を考慮してリンに監視をさせたのだが……


「査察官アルカポネ様、何故、帳簿に何かを書き加えようとしているのですか?」

「見間違いだ」

「左様ですか」


 ……とか。


「査察官アルカポネ様、何故、税収書の一部を破ろうとしているのですか?」

「引っ掛かっただけだ」

「左様ですか」


 ……とか、有った。


 リンから報告を受けて、誰かの差し金かと思った俺は、サラから教えて貰った洗脳系の魔法を、夕食時に使った。


 その結果が……


「それでは、誰に命令されましたか?」

「……アナリウス侯爵閣下からだ」

「理由は?」

「……婚約の打診を断ったからだ」

「アナリウス侯爵から、直接に金は貰ったのか?」

「……貰った」

「他に仲間は?」

「……私だけだ」


 この後も、必要な質問を済ませ、音声付き映像記録の魔道具を止める。


「良く、こんな魔道具を持っていたな、リン」

「獣人族は、頭脳労働が苦手だからこそです」

「……なる程なぁ。 自分の頭で覚えず、証拠として使える魔道具に記録させておけば……か」

「はい」

「助かったよ、リン」

「ジーク様のお役に立てて嬉しいです」


 周りも分かっているから、裏をかく様な事をしないだろうが、獣人族を怒らせると大変なのは相手側だからなぁ。

 多分、獣人族側も保険のつもりで作製したんだろう。


 さて、それからは査察官補佐達で調査され、彼らから「問題無し」の太鼓判を押して貰い、査察官補佐達は査察官の護送と記録映像の魔道具付きで王都へと帰った。


 ……あ、自分用と万が一用に3台で撮影した。


 当然、親父にも手紙を送り密告した。


 3か月後に、速達で親父からの手紙が届いて、中身は結果報告だ。

 内容は、アナリウス侯爵が思っていた以上の重罪になり、降爵され子爵になり、王家所有の子爵領とアナリウス侯爵の領地が入れ替えとなった。

 買収された査察官は死刑となり、査察官補佐の1人が繰り上げで査察官に任命された。


 ……ざまぁ!


 東の辺境である我がランフィリアには、エルフ族、獣人族、ドワーフ族の3国と隣接している交易都市だ。

 それで、数カ月前にエルフ族の都市ミズガルドをスタンピードから「俺達」が救けたし、隣の獣人族の方も他人事じゃないし、以前、俺の強さを証明した。

 後、俺が8歳の頃から口を出してドワーフ族好みの「酒」を、ランフィリアで酒造している。

 既に、その「酒」はドワーフ族の国王に毎年献上している。

 去年は、ドワーフ族の国王から感謝状が王家に送られた程だ。


 つまり、俺を落とそうとした場合は、この3国が敵に回る可能性が有る訳だ。


 ホッとしたのも束の間で、次のテンプレが扉をノックした。


「入れ」

「失礼します。 最近、近辺に盗賊が増えたと報告が有り、調査した結果ですが、南方で悪名高い『モルボルド盗賊団』です」


 聞いた事があるな。

 残虐非道で、全てを奪う盗賊団だと。

 そんなのが、近辺に棲息しているのは精神衛生上、良くないな。


「狩っておかないといけないな」

「……は!?」

「我が領地が潤っているのは、口が上手いだけだと思っている連中を黙らせよう」

「それが良いかと思います」

「それでは、冒険者ジークに指名依頼を出せ」

「畏まりました」


 領主代行が「盗賊団の捕縛・討伐に失敗しました」と、おおやけの記録に残す訳にはいかないからな。


 3時間後に手続きを済ました俺達は、馬車で途中まで行き、結界石を発動させてから、探索を始めモルボルド盗賊団のアジトを見付けた。


「……ジーク君、凄いね」

「……そうであります」

「……普通ですね」

「「……え!?」」


 リンの回答に、サラとカレンが青い顔で反応した。


「純粋な痛みで口を割らせるなら、まだ可愛い方です」

「……そ、そうなんだ~」

「……そ、そうでありますか~」


 ……え!


 アレ、普通じゃないの?

 日本じゃないから、遠慮なくやったんだけど。

 目玉に根性焼きをして、爪剥ぎから指切りに、足の指からの輪切りに止血を兼ねた焼き、アイスピックで腕を穴だらけにして、そこを根性焼き……を、デモンストレーション代わりに1匹選んでフルコースでした。

 その一部始終を見せて聞いた。


「綺麗さっぱり正直に吐いて楽に死ぬのと、先程の拷問を受けてから吐かされて、まだ見せていない拷問を受けながら死ぬのと、どっちが良い?」


 この質問に、全員が正直に吐くと言ったから個別に吐いて貰った。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


根性焼きとは、火が付いたタバコ等を直接肌に当てる事。

例「根性焼きをする。悲鳴を上げんかったら見逃してやる」

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