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プロローグ~その2

主人公が選んだのは?

 


 俺と専属侍女のシルヴィアと一緒に食堂に入ると全員が揃っていた。

 まあ、王都のタウンハウスを管理しているレティシア達は居ないけどな。


「待っていたぞ、ジークハルト」

「おはようございます、父上」

「うむ。 良く眠れたか?」

「はい」

「それなら良い。 では朝食を取ろう」


 当主であるラーグムングの一言で、朝食が始まったのだが、貴族の食事とは思えない程に賑やかだ。


 ……家族仲が良いのは大切だよな。


 さて、朝食も終わり神殿へと馬車で向かっている。


「ジークハルト」

「はい、父上」

「緊張しているか?」

「はい。 緊張しています」

「それで良い。 緊張するのは当然だ。

 悪いのは、その緊張を表に出し見苦しく狼狽うろたえる事だ」

「はい」

「勿論、楽しみにしているな?」

「はい!」

「どんなスキルを授けられても構わない。

 そのスキルを、どう活かすかが重要だからだ」

「はい」

「今、言った事を忘れない様にな」

「はい!」

「うむ」


 会話が終わり、約10分後に神殿に到着した。


「お待ちしておりました、ラーグムング辺境伯様」

「今日はよろしく頼む」

「畏まりました。 では別室でお待ちください」

「うむ」

「では、ご案内させて頂きます」


 こうして、俺達は迎賓用の部屋に通されて待つ事となった。


 ……授かるスキルは、転生の時に女神様と決めたから分かっているけどな。


「聖堂の準備が整いましたので、お子息様をご案内いたします」

「うむ。 行ってこい、ジークハルト」

「はい、父上」


 聖堂に到着すると、既に俺以外の子供達が座って呼ばれるのを大人しく待っていた。


 これは、神様達から見たら貴族と平民の貴賤は関係無いという事で、この「誕生の儀」は平等に受ける事になっているが、流石に順番は平民が先になる。


 そして、あらかじめ台帳に書かれた名前を順次呼ばれていった。


「……やったー! 戦士だー!」

「……良かったー、商人だ」

「……農民か」

「……うわぁ、魔法使いだ!」


 次々に授けられたスキルを公表しているが、中には……


「……なんと、剣王だ!?」

「……剣王?」

「冒険者ならAランクを、兵士になれば王国騎士団長も夢ではないぞ」

「やったー!」


 ……と、いうのも居た。


「父上に報告だな」


 毎年、将来有望になる可能性が有る子供にはスカウトをしているが、その為の台帳だ。


「最後はジークハルト」

「はい」


 結果が分かっていても緊張するな。


「では、この水晶玉に両手を当てなさい」

「はい」


 両手を当てると3秒程で光りだして、5秒で光は消えた。


「ジークハルトの神々から授けられたスキルは……身体回復です」

「分かりました」


 ……計画通り!


 転生時の女神様とのスキルで我が儘を通して貰った結果、自己鍛錬型にする事で、スキルの上限を無くして貰ったのだ!

 そして、戦士とか魔法使いとかは、鍛練をする事で、後出しでスキルとして発生する!

 その為に、最初のスキルは「身体回復」にして貰ったし、このスキルも上限無しだから、最終的には「超回復」になって、俺の本命である「戦闘民族」になる。


 ……そう、アレだ!


 命を失いかねない程の大ダメージから回復すると、身体能力が超爆上げするアレだ!


 色々な異世界系ラノベや、バトル系漫画を読んで思った俺が選ぶスキルは、龍珠Zの「戦闘民族」だった。

 封印されているとはいえ、魔王が実在する世界でも、これなら身一つで強敵と戦う事が出来るからな。



 ……さて、今日の誕生の儀は終わり、俺は迎賓用の部屋に行き報告した。


「分かった」


 その一言で終わり、俺達は馬車に乗り領主館に帰る。


 途中で……


「ジークハルト」

「はい」

「行きの時に言ったが、与えられたスキルを本人がどうするかが重要だ。

 だから、落ち込む必要は無い」

「はい、父上」


 ……今世でも、俺は良い父親を持ったな。


 さて、世間的には「身体回復」は、雑魚スキル扱いになっている。

 何故なら、このスキルは睡眠時に発動するか、回復魔法やポーションを使った時に発動するのだが、どんなに過酷な鍛練をしても、大した結果が出ないからだ。

 それを知っていた父上は、帰りの馬車で俺を励ましてくれた訳だ。


 事前に、俺は女神様から聞いた。

 すると答えは、身体と魔力の両方に負担を与える必要があったのだ。

 その為、騎士達や冒険者達がどれだけ身体を痛め付けても、魔術士達や回復術士達がどれだけ魔法を使っても望む結果が出ないのはその為だ。

 この世界に於いての「スキル」とは、窓口みたいなものだ。

 スキル名が「戦士」であれば、武器を使った戦いに能力が伸びるし、スキル名が「槍使い」なら、更に槍を武器にした時の能力が伸びる……という訳だ。

 勿論、スキル名が上位の方が強い「力」を振るう事が出来るし、鍛練次第でスキル名を上位に上書きする事も出来る。


 領主館に帰ると、家族達や執事長達が全員で迎えてくれた。

 与えられたスキルを発表すると、全員が一瞬暗い顔をするが、直ぐに笑顔になって励ましてくれた。


「僕、頑張るよ!」


 この後、俺は図書室に行き、戦闘系と魔法系の本を片っ端から集め、昼食の時間まで読みまくった。

 何故、読書かというと、誕生の儀までは、その手の本の読書を禁じられていたからだ。

 それで、解禁になったから早速読みまくった訳だ。  


 昼食が終わり食休憩を1時間取った後は、練武場に行き、先ずはランニングから始めたが、密かに魔力に因る身体強化も同時にこなしながらで、ランニングで身体が温まったら、模擬戦用の剣を持って、あらかじめ話を通していたダナスとアザミの所に行った。


「よ、ジークハルト」

「今日からよろしく」

「ああ、任せな」

「怪我をしても大丈夫だからね」

「アザミもよろしく」

「準備は出来ているな?」

「勿論だ」

「それなら、始めようか」


 こうして、俺の育成計画が発動した。



「彼女が、ジークハルトの婚約者だ」

「……ひぃ!」





厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


魔法使い→魔術士→魔術師→魔道士→魔道師となります。

女神サンシェーラは、日本のソレを知っているので、それまでは、魔法特化型の最上級が「大賢者」でしたが、大賢者から新たに創ったのが、魔導士で次に魔導師で、最後が「大魔導士」で、最上級になっています。


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