さあ、始めようか!
主人公は左利きです。
夕暮れ前に到着する為、俺達は急ぎ都市ミズガルドを目指した。
数時間後、俺達は逢魔が時に到着したが、ウルフ系ならEランクの森狼からCランク上位の赤毛狼まで居るし、ゴブリンもボブゴブリンも合わせると200は軽く超えているし、オークも80以上で、オーガも30は居た。
「カレンは周りの警戒を!」
「分かったであります!」
「俺とサラとリンで、氷漬けにするぞ!」
「分かったよ」
「分かりました」
広範囲だから精神を集中する。
「……放て!」
「「凍結氷獄!」」
「セルシウス、お願い! 凍結波!」
俺とリンは同じ氷系広範囲魔法を放ち、サラは氷系の高位精霊を召喚して、精霊魔法を放たせた。
そして、5秒後には俺達4人以外で動く存在は居なかった。
「良し!」
「良かったよ~」
「やったであります!」
「……殲滅完了です」
この後、安全を確認した都市ミズガルドのエルフ達は、俺達に協力して凍結したモンスター共の処理をした。
……エルフ達が俺を見た瞬間に「ビクゥッ!」となったのは忘れてやった。
勿論、悲鳴を上げたエルフ達に対してもだ!
「我が都市の危機を救って頂きまして、ありがとうございます、ジークハルト様」
「当然だ……と言いたい所だが、まだ終わっていないと思うが?」
「……そうですね。 恐らくはまだ強力なモンスターが控えているかと思われます」
「俺達も、同意見だ」
「……」
「そこで、俺達は明日の日の出と共に原因を調べようと思っている。
勿論、その結果として強力なモンスターが居た場合は、俺達が討伐する」
「……お願いします」
エルフ族は決して弱くはないが、英雄とか、そういう支柱になる様な存在が、この都市には居ない為に、こういう場面では解決する為の突破口が無い。
そして、都市間での諸々の「約束事」を決めて用意された部屋で休む。
「大丈夫だよね?」
「サラ、大丈夫だ」
「そうであります!」
「そうですよ、サラ」
「そうだよね!」
サラは、エルフとしてはまだ幼いからな、ダメ押しをしておこう。
「サラ、心配ない。 俺達は強い! 充分に用意し、油断なく真剣に取り組めば、どんな強力なモンスターであろうとも必ず倒せる」
「……うん。 そうだよね!」
「だから、安心して寝ろ」
「うん、ジーク君」
「勿論、カレンにリンもだ」
「ジーク殿、分かったであります!」
「分かりました、ジーク様」
翌朝、食事は軽く済ませ、俺達は原因究明の為に、森の奥を目指した。
「……近いですね」
「ああ、近いな」
「……居ました!」
行く手を塞ぐモンスターを討伐しながら、スタンピードの跡を辿る事で、予想よりも早く原因とも言えるモンスターを発見した。
「アレは、赤牙虎!」
「Aランク上位のモンスターだよ!」
「強敵であります!」
「どうしますか、ジーク様?」
赤牙虎はAランク上位のモンスターで、身体の大きさは車のアルファードが楽に隠れる。
名前の所以となる赤い牙は、女性の胴体ぐらい有る。
「……俺が行く」
「ジーク様。 それはジーク様だけで行くという事でしょうか?」
「そうだ」
「それはダメだよ!」
「そうであります!」
「大丈夫だ。 10歳の頃には、単独で赤銅竜を討伐した事がある」
「それで、赤銅竜の素材が!」
そうなんだよな。
今、俺達の武具は赤銅竜の素材を使っている。
ドワーフ族のカレンが作製したから、付与で自動調整がされるから、誤差30cmぐらいまでなら大丈夫だ。
……まあ、縦に向けての成長を見込めないカレンの防具には自動調整の付与はされていないけど、俺、サラ、リンには自動調整が付与されている。
武器も、赤銅竜の牙や爪を使っている。
こういう場面じゃないと装備出来ないけどな。
良くも悪くも目立つし、まだ俺の悪評がまだまだ残っているみたいだしな。
……俺達に気付いたみたいだな。
「Garururu……」
「行ってくる」
「頑張って!」
「期待しているであります!」
「ご武運を!」
「ああ!」
俺は、赤銅竜の時と同じく散歩するかの様に前に出る。
「さあ、始めようか!」
「Gaーーー!」
対峙すると、赤銅竜とはまた違う迫力が有るな。
先ずは様子見で、右の爪撃に合わせて「小手」だ。
「疾っ!」
「Ga!?」
……硬い!
「身体強化!」
「GaAAAーーー!」
今度は押し倒しながら噛み付きか?
…速い!?
「ちっ……」
……躱すのがやっとか。
サラ達の視線が痛いな。
「済まなかったな。 此処からは全力を出そう」
「Gaーーー!」
「身体全強化! おらぁ!」
「Gaーーー!?」
「まだまだぁ!」
「Ga……」
俺は、魔力で身体の全てを強化した状態で、刀を握る左手以外で、魔力を込めて殴る蹴るの物理攻撃を繰り返す。
右拳は腹に、両足は左足に!
「Ga……」
「効いてきたな」
ボディブローで俊敏性を削り、左足を潰す事で機動力を削った。
「……終わりだ」
俺は、納刀して居合の構えを取る。
「GaAAAーーー!」
赤牙虎は、痛みを無視して襲い掛かって来たが、当然ながら遅い!
「……覇!」
俺は両方の爪撃を躱すのと同時に、頬に十字傷の男の奥義みたいに、右足を前に強く踏み出して、その流れのまま居合を一閃!
……チィン。
……ズゥン…ズズゥン!
「……ふぅ」
俺は残心を解き、身体強化も解除すると、首と胴体の2つに分かれた赤牙虎を「倉庫」に仕舞う。
「ジーク君ー!」
「ジーク殿ー!」
「ジーク様ー!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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