オレは、悪くないってな
厳正なる処分です。
俺達が言っている事が本当の場合なら必要な手続きが有る為に、3階のギルドマスター用の応接室で話し合いをする事になった。
……俺達に対応した受付嬢ヘレンの「桃」は熟れていた。
絞まっているにも関わらず、桃が「プルンプルン」と揺れたのは素晴らしかった。
因みに、階段を後1段下がると、スカートの中が見えそうだったが、それに気付いたアザミに刺される可能性が有るので止めた。
それと、胸部装甲は平均値ぐらいだと思う。
「さて。 もう一度聞こう。 本当だな、ヘレン」
「はい。 実際に解体場でマジックバッグから出したのを確認しましたし、解体場の職員からも承認を得ています」
亜空間収納は貴重だから、親父からマジックバッグを借りっぱなしだ。
「……と、いう事みたいだが?」
「ほ、本当に居て討伐したと言っても、このガキが討伐したなんてウソよ!
後ろの2人が討伐したのよ!」
「どうなんだ?」
「討伐は、全てジークがやった」
「同じく」
「証拠は有るの!」
「それなら、ダナスとアザミの2人が討伐した証拠を出せよ」
「それは……」
「ちょっと待て! ダナスとアザミだと!」
「そうだが」
「そうよ」
「12年前の東の辺境都市ランフィリアで起こったスタンピードを止めたAランク冒険者のダナスとアザミか!」
……おお! ノンブレスで言ったな。
「昔の話だ」
「そうね」
「やっぱり、この2人が討伐したのよ!」
「「違う」」
「ほぼ引退している身だが、Aランク冒険者として言わせて貰う。
ゴブリンの集落を壊滅させて、ジェネラル2匹と、キング1匹を討伐したのはジークだ」
「……ジーク? まさか、ジークハル……」
「今の俺は冒険者だ。 最後まで言われると、俺のフルネームで対応をしないといけない」
「……失礼した」
「ギルドマスター?」
「殲滅姫は元気か?」
……殲滅姫?
「元気だぜ。 数日前も、第2夫人と一緒にジークが着る服で盛り上がっていたからな」
「……そうか! 10歳か!」
「ギルドマスター? あの……」
「どう、ケジメを取るのかしら?」
アザミがツッコむ。
「……対応を誤った受付嬢ビィリルは、受付業務を禁止し、3年間の事務所勤務とし、期間明けの受付業務は、新人扱いとして再教育とする」
「ギルドマスター!?」
「では、あの殲滅姫を敵に回しても良いのだな?」
「先程から出た殲滅姫とは、あの『殲滅姫』ですか?」
「そうだ」
「……」
真っ青になったビィリルと呼ばれた受付嬢は、俺に向かって言った。
「……ジーク様。 先程は大変不適切な対応をしてしまい、申し訳ありませんでした」
「退室したまえ、ビィリル」
「……はい」
処分を受けたビィリルは退室すると、ギルドマスターは改めて姿勢を正して言った。
「王都の冒険者ギルドの代表として謝罪する」
「別に、もう怒ってないし、きちんと処分を与えたからいいよ」
「分かった。 それでだが、ジーク」
「なんだ?」
「冒険者ランクは?」
「Dランクだ」
「連絡しておくから、今からCランクだ」
「……は?」
「Cランクになる為の条件の1つがゴブリンの集落の壊滅なんだが、それを1人でやらかす奴をDランクに留めておくのは、ギルドとしては損失だからな。
それにジェネラル2匹にキング1匹の単独討伐!」
「……おう」
……最後が、またノンブレス。
「残念だが、ギルドマスターとして与えられた権限ではCランクが限界だ!
オレとしてはBランクにしたいがな」
「……そ、そうか?」
扉にノック音が響く。
「入れ」
「失礼します。 ジェネラル2匹とキング1匹の査定が終わりました」
ギルドマスターが、後ろに有る執務室の机みたいな所に行き、首から下げていた鍵を取り出して、鍵を使い引き出しを開ける。
その引き出しから出した書類に何か書いて、同じ引き出しから出した判子を押した。
その書類を報せに来た受付嬢に渡して言った。
「分かった。 今回の話は、これで終わりだ。
後、このジークの冒険者ランクを『Cランク』に上げろ」
「分かりました」
報せに来た別の受付嬢が退室すると、ギルドマスターが言った。
「殲滅姫ジーナには言っておいてくれ。
オレは、悪くないってな」
「言っておくが、判断するのはジーナだ」
「待ってくれ! アザミも言ってくれるだろ?」
「悪いわね。 ダナスが言った通り、今回の事を判断するのはジーナよ」
「……終わった」
どうやらダナスとアザミは、ギルドマスター相手に遊んでいるみたいだ。
まあ、話しても母さんは怒らないと思うぞ。
……しかし、母さんが「殲滅姫」か。
帰ったら、是非とも聞かないとな。
俺達も退室して降りてカウンターに行くと、そのままヘレンが対応して、俺の冒険者ランクが「C」になり、ゴブリン351匹の討伐報酬と、ジェネラル2匹とキング1匹の買取金の合計が、白金貨1枚に、大金貨1枚と金貨8枚に、大銀貨5枚に銀貨2枚となった。
冒険者になってからは、マジックバッグは借りっぱなしだが、手に入れたモノは俺の自由になったから、ちょっとホクホクだな。
帰りに、何か買って帰ろう。
そんな訳で、手続き等が全て終わると、冒険者ギルドを後にして、以前レティシアさんから貰った王都内のお勧めから、美味しいと評判のお菓子を買いに向かった。
「あんなバカが、王都の冒険者ギルドの受付嬢に居たのは驚いたな」
「そうだな」
「そうね」
そんな雑談をしながら、目的の店に到着したのだが……騒がしいな?
「この店じゃあ、虫が入ったやつを出すのか!」
「身に覚えがありません!」
「実際に入っていただろうが!」
「何かの間違いです!」
……地上げ屋?
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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