本音は?
デートです!
翌日、朝食後に執務室に居る親父に呼ばれた。
「失礼します」
「来たか、ジーク」
「父上、ご用件は?」
「先ず、ジークの意思で断っても構わない」
「……はぁ」
「その前提で話す」
「分かりました」
「昨日の披露宴で、アナリウス侯爵から縁談の話を持ち込まれた」
「縁談ですか!?」
「うむ。 三女のマリーベル嬢だ」
「父上。 確認ですが、僕の意思を優先しても構わないのですよね?」
「ああ」
「では、その話はお断りさせてもらいます」
「分かった」
「理由を聞かないのですか?」
「それでは聞こうか」
「先ず、僕は半分しか貴族の血が流れていません。
しかも、生まれた順番も最後の方です。
どれ程上手く立ち回っても、騎士なら近衛騎士団の末席がやっとでしょう。
そんな僕に、三女とはいえ侯爵家の令嬢は過分です。
以上の理由からお断りさせて頂きます」
「本音は?」
勿論!
「ニーナが可愛いので、他は要らないです」
「やはりな」
「いけませんか?」
「別に構わない。 何よりも、ジークの意思に任せると言った以上はな。
話は以上だ。 先方には私から言っておく」
「分かりました。 失礼します」
……ヤバかったー!
ニーナを泣かせる所だった!
流石に、正妻が子爵家令嬢で、第2夫人が侯爵家令嬢だと、色々と問題だもんなぁ。
多分、ギャンブル込みの青田買いだろう。
きちんと詳しく調べれば、今の都市ランフィリアの隆盛は、俺が絡んでいる事は明白だからなぁ。
執務室から出た俺は、服を変え身嗜みを調えると、移動用長距離馬車と同じく魔改造した馬車で、トノエージ子爵邸に向かった。
「ハルト様、お待ちしていました!」
「待たせてごめんな」
「いいえ。 待っている間の時間は素敵でした!
ハルト様と今日はどんな所に行くのか、一杯考えていましたから」
「それなら良いんだ。 それじゃあ、行こうか」
「はい!」
予め約束していたツーリングデートだ。
移動は馬車で、何かを買う時だけ馬車から降りる。
……そんな内容だ。
メリットは、貴族を標的にした人攫いに遭う可能性が低く、また、偶然から起きる事故を防げる可能性が高い。
そんな訳で、王都生活のレティシアさんから頂いたお勧めデートスポットを参考にして廻っている。
「ハルト様。 あの花屋さんには、沢山の綺麗な花を置いています!」
「本当だね」
俺は御者に停止の指示を出す。
「ちょっと待ってて」
「ハルト様?」
俺は馬車から降りると花屋に行き、ニーナ好みの花を選び、花束にして買った。
「はい、ニーナ」
「……ありがとうございます、ハルト様!」
「どういたしまして」
昼時になり、レティシアさん一推しのレストランに向かったが、レティシアさんが既に予約をしているから、そこしか行けないのがアレだな。
……まあ、感謝しているけど。
「此処って、王都でも有名な……」
「そうらしいね。 入ろう、ニーナ」
「は、はい!」
俺はレティシアさんの名前で入り、俺達は個室へと案内された。
フランス等のフルコースみたいに、順次に料理が出されるが、漫画やドラマで視るフルコースの一皿よりも、俺達の前に出される一皿の方が量が少ない。
……そうか!
子供と大人では、食べれる量には違いがあるから、それを考慮しているんだ!
……レティシアさん、感謝します。
ニーナも気付いたみたいで、俺達は笑顔で出される料理を美味しく頂いた。
……流石にワインや果実酒は出なかったよ。
レティシアさんか店側かは分からないが、配慮の行き届いた昼食後は、少し馬車を走らせて終わりだ。
俺は、馬車をトノエージ子爵邸に向かわせて到着するとニーナが言った。
「ハルト様。 今日はとても素晴らしい1日でした」
「ニーナが喜んでくれて良かったよ」
「ではニーナ、またな」
「はい! またなです!」
翌日、俺はダナスとアザミを連れて王都周辺のモンスター狩りをする。
勿論、ダナスとアザミはフォロー要員だ。
「……破!」
「Ga……」
「……良し!」
「お見事!」
「凄いわ、ジーク!」
「そうか?」
「当たり前よ! 私達が控えているとはいえ、実質1人でマーダーベアを討伐したんだから!」
「しかも、物理攻撃だけでだ!」
何でも有りなら楽勝だから、縛りプレイで肉体か武器だけで討伐した。
血抜きの下処理が終わると、俺はマーダーベアを「倉庫」に仕舞う。
俺達は、探索を開始したのだが偶然にもゴブリンの集落を発見した。
「冒険者ギルドは、何も言わなかったよな?」
「ああ」
「ギルドの怠慢って事は無いから、私達が発見した事になるわね」
「それなら、冒険者ギルドへの貢献値稼ぎと、俺の経験値稼ぎに利用しようか」
「妙案だ。 ジークなら余裕だが、油断はするなよ」
「分かった。 行ってくる」
「ああ」
「いってらっしゃい」
そして、俺は散歩するかの様に歩きだし、俺は左手を「拳銃」の形にする。
そして……
「Ga…」「Gi…」「Gya…」「Ge…」「Gu…」「Gi…」
……リロード……ファイヤ!
憧れているキャラの1人の真似をしたガンファイトで、次々にゴブリンを雷撃弾で、ヘッドショットを決めていく。
因みに、そのキャラはリボルバー式のコルトパイソン357マグナムを使っているから、雷撃弾を6発撃ったら、弾丸の入れ替えの所要時間5秒を再現して、どんな状況でも避けるだけにした。
そして、5秒後にまた雷撃弾を撃つ。
俺にとっては昔の作品だが、大学の先輩に勧められて読んだら沼った。
その日の内に全巻購入して、徹夜で全巻読破した。
……残りは「ジェネラル」か「キング」だけだ!
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。
漫画家本人が認めた激似の絵から生まれたパラレルワールド的な作品も有ります。
彼女も小学生でなければ、もっと参加できたのにな。
まあ、そうなるとJJの苦労が2倍になるか。(笑)




