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今後は、普通に接して頂ければ幸いです

参考資料に事欠かない、異世界恋愛系悪役令嬢モノ。

 


 どうやら、公爵位の子息令嬢が会場入りした為に、騒がしくなったみたいだな。


 ……あ! ヴィルナーグ公爵のベルティア嬢だ。


「ハルト様、ヴィルナーグ公爵令嬢が気になるのですか?」


 どうやら、視線を手繰られたみたいだ。


「王都に行く途中で偶然、面識を持ったからな。

 それだけだよ」

「本当ですか?」

「本当だよ。 それに何よりも、僕の可愛いニーナ以外に目が行くものか」

「……! ハルト様のバカ!」


 ニーナが可愛く怒って、そっぽを向いている間に、他の公爵位の子息令嬢を確かめる。


 ……あの令嬢が、そうか。


 親父から注意事項の1つとして聞いていた。

 彼女が「クリスティーネ=ベルガ=ゾフィーリア」か……見事な金髪紫眼だな。


 そして、王太子の婚約者として内定したと……


 因みに、現国王の子供として認められている子の生まれた順番が、女、女、男、女、男、女、女、女、女、男、女、男だ。

 先ず、最初と2番目の「男」は、どちらも側室を母親に持つ為に、生まれた順番に関係無く、王位継承権の順位は後ろに回される。

 それで、途中からは側室からの王女ばかりで、やっと王妃から男子が生まれたし、年子で長女も生まれたし、2年後に次男も生まれた。

 多分、この長女が……迷子ちゃん。

 名前が「フェリシア」だしな。


 ニーナとあちこち動きながら、視界に入った時に確認しているが、クリスティーネ嬢は周りに配慮している。

 このまま成長すれば、充分に王太子妃や、将来に於いての王妃をやっていけるだろう。

 そう判断してからは、位置関係だけを把握して、ニーナとの時間を大切にした。


 そして……


「エドワード王太子殿下の御登場です!」


 紹介された瞬間、拍手が一斉に沸き起こった。


 ……まあ、義務だしな。


 そして、クリスティーネ嬢が壇上に上がり、彼女はエドワード王太子の横に立つと……


「この国の国王として重大な発表がある。

 我が王太子エドワードは、ゾフィーリア公爵令嬢のクリスティーネ=ベルガ=ゾフィーリアと、正式に婚約した事を宣言する」


 ……再び、盛大な拍手が湧き起こる。


 この後、国王と王太子の「御言葉」を頂き、貴族の義務「ご挨拶」が始まった。


 さて、ニーナとの婚約が正式ではないのもあって、この時ばかりは別々になった。

 勿論俺は、自分の「ご挨拶」が終わると、公爵と侯爵の子息令嬢と挨拶をしながらニーナの「ご挨拶」が終わるのを待った。


 ニーナの「ご挨拶」が終わったら即ニーナを捕獲して移動する。

 その後は、ニーナの友人であり文通相手の令嬢達との雑談にオマケ扱いで追従した。

 それと、ニーナに近付こうとした伯爵以下の子息3人を密かに撃退した。

 やり方は、ピンポン球ぐらいの風球を無詠唱で出して、足の間に剥き出しになっている2つの内臓を後ろから軽く当てた。


「「「……ぎっ!?」」」


 周りの様子を確認すると、クリスティーネ嬢を含む何人かは目が合ったが無視した。



 親父side


「急にうずくまったぞ?」

「……」

「どうされた、ランフィリア辺境伯」

「いや。 どうやら原因は我が息子の様です」

「どういう事だ、ランフィリア辺境伯」

「息子ジークハルトの前に居る令嬢が、内々ですがジークハルトの婚約者でね」

「……なる程。 撃退した訳か」

「その様です」

「ジークハルトと言えば、数年前にランフィリア辺境伯と隣接するエルフ国の都市で、半数のエルフ族を倒したとか」

「色々と事情がありますが、言われた事自体は事実ですね」

「「「おお!」」」

「素晴らしい!」

「全くですな」

「ランフィリア辺境伯、後で時間を頂いても?」

「それは構いませんが」

「それは良かった」

「では、また後で」



 ジークハルトside


 気分的には、新人アイドルを売り込むプロデューサーとなってニーナに追従したが、時間になり閉会となった。


 王城側のスタッフが親父からの伝言で待つ様にと言われたからニーナと一緒に待つ事にした。


「ジークハルト様」


 誰だと思って振り向いたら、ヴィルナーグ公爵令嬢のベルティア嬢だった。


「先日は、命の恩人に対して失礼しました」

「いえ。 既にヴィルナーグ公爵閣下から正式な謝罪をされましたので」

「……そうですか」

「今後は、普通に接して頂ければ幸いです」

「分かりましたわ。 それではごきげんよう」

「はい。 ヴィルナーグ公爵令嬢も」


 公爵令嬢のプライドからか、最後までニーナを無視していたな。


 やっと親父と合流した後は、馬車乗り場で俺達の馬車と一緒にトノエージ子爵も馬車と一緒に待っていた。


 王城での披露宴は、午後2時頃に終わる予定だったから、ニーナとは家デートをする事を決めていたのだが、ニーナが嵐の勢力圏に入ってしまった。

 ニーナの可愛さに、レティシアさんが暴走したのだ!

 それはもう「初号機」並みに!

 しかも、トノエージ子爵は止めに入る事は出来なかった。

 何故なら、レティシアさんの実家は法務大臣の任に就いている侯爵家で、レティシアさんは次女だ。

 因みに、正妻のアルセリアさんの実家は、先代まで3代続く財務大臣な上に筆頭侯爵家で、アルセリアさんは三女。

 血の繋がりは無いが、良い母上達だよ。


 何とか、母さんが間に入る事で、ニーナは真っ白な灰にならなくて済んだ。


 そして、トノエージ子爵一家は帰った。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


作中のエドワード王太子は、皮肉な事に8回目の「エドワード」です。


正直、異世界恋愛系悪役令嬢モノを読んでいれば、王城内のバトルイベント以外は何とかなる。

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