その6「墜落した場合の感想」
編集「はい、始まりました企画もの第6弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」
白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」
編集「今日のお題は、急に思いついたそうですね」
白河「はい。読んで思ったことを感想にする、がテーマですので」
編集「で、直接は書けない事をここで吐き出すんですね?」
白河「い、いや、インスピレーションが湧いただけですよ」
編集「…うまい逃げ方ですね」
白河「に、に、逃げてなどいない、もん」
編集「可愛く言っても無駄だと思いますけど」
白河「(開き直って)それはさておき」
編集「(ホントに開き直りやがった)墜落した場合、とは?」
白河「乗り込んでいた飛行機が墜落とか」
編集「崖から飛び降りたか、落とされたか」
白河「飛行生物に攫われた時とか」
編集「ビルから飛び降り自殺とか」
白河「なんで高い所からなの?」
編集「そっちこそ、何で飛んでいるものから限定?」
白河「いや、墜落といえば、空から落ちるもんでしょ?」
編集「いやいや、身体が完全に宙に浮いた状態で落ちれば、墜落ですよ」
白河「そうなの?」
編集「(何言ってだこの人)一応、プロなんでしょ?」
白河「一応ってなんだよー」
編集「イヤ、こんなことは知ってて当然、という確認です」
白河「も、も、もちろん知ってるに決まってるでしょ」
編集「ハイハイ(投げやり)」
白河「(くそぅ)で、墜落した時、どうやって表現するもんかな、と」
編集「表現、ですか」
白河「自分で落ちる場合と、他人が落ちる場合に分かれますね」
編集「はいはい」
白河「ナーロッパでも宇宙ものでもいいや。この辺の世界観では」
編集「結構、なんとかなったりするんですよね」
白河「そうそう。魔法とか科学とかの辺りで、何とかなる」
編集「その辺の表現方法で、どういう世界観かが分かりますね」
白河「ですね。何分待ったなし、地面に激突する前に解決が必要」
編集「風魔法持ちなら逆噴射」
白河「科学持ちなら反重力とか」
編集「ありますね」
白河「この時、本人が飛ぶ能力を持っていないことがポイント」
編集「と言いますと?」
白河「だって、飛べるならそもそも墜落しないもん」
編集「それはそうですが、飛ぶ力を失って墜落する場合もあるのでは?」
白河「その時はそうやって書くでしょ?」
編集「確かに」
白河「墜落を見ると、世界観が分かる」
白河「墜落シーンは、ツッコまない」
編集「そうなんですね」
白河「感想書こうと思って、手が止まった。これは、野暮だと」
編集「なるほど。緊急企画なんですね?」
白河「そこまで緊急じゃないだろ」
編集「(そうかなぁ)」
白河「で、他人が墜落した場合」
編集「はいはい」
白河「助けるために、風魔法を付与したり」
編集「ありますねぇ」
白河「自分が飛んで助けたり」
編集「これもある」
白河「スカイダイビング中に、気を失って墜落する仲間を助けにいったり」
編集「あるある。書きやすそうですね」
白河「現代では、飛び降りそうな場所に、エアクッションを敷いたりしますね」
編集「高層ビルの火災とか、自殺志願者への対応ですね」
白河「逆に人力で受け止めようとするのは、ほぼ無いですね」
編集「絵には、なるんですよね」
白河「どう考えても、物理的にはオカシイですよね」
編集「受け止める方の腕というか、本人が潰れますね」
白河「受け止められる方も、よほど上手にされても、タダでは済みませんね」
編集「いやぁ、絵になるんだけどなぁ…」
白河「やるなら、理由が必要で。それがあるなら、ぜひ使いたいですね」
編集「はい」
白河「なので、その辺もなるべくツッコマナイでいて欲しいですね」
編集「大らかな心が必要ですね」
白河「まあ、小説ですから。遊びですから」
編集「その通りです」
編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」
白河「また聴いてくださいね。ではまた―」
(続く)