その26「楽しく書いている作品への感想」
書いた感想への返信を戴きまして。それでインスピレーションが湧きました。
返信に返信はヤボなので、ここに作品として書いてしまいました。
編集「はい、始まりました企画もの第26弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」
白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」
編集「なんですか、このタイトル」
白河「みたまんまです。インスピレーション湧いたので」
編集「そうなんですか(いや、自作を書いて欲しいんだけど)」
白河「楽しく書くのは、創作において絶対的に必要なことですね」
編集「苦しみながら書いている人も、いるのでは?」
白河「それは“産みの苦しみ”というやつですね。その辺も、そのうち取り上げたいな」
編集「まあ、そうですね。楽しいけど、これからどうしようか、思い悩む感じですか」
白河「あと、チートをぶち込み過ぎて、先の展開に行き詰まった場合とかも」
編集「ああ、大風呂敷広げ過ぎて、作品として成長が止まっちゃうことってありますね」
白河「観葉植物なら、そういう時は根詰まりを起こしているんで、鉢を大きなものに変えたり、2つに分けたり、嫁に出したり、諦めたり」
編集「いや、誰が観葉植物の話をしろと?」
白河「似たようなものでしょ。作者は、観葉植物のように楽しく作品のお世話をし、育てているんですよ。青々と茂って欲しいんですよ」
編集「まあ、そりゃそうですけど」
白河「でも、やり過ぎると、大きくなりすぎて手に負えなくなる」
編集「加減が大事、ということですか」
白河「で、プロットを作っておくと、筋書き通りに進むので、作品の管理や完結がしやすいんです。完結についても、どこかで書きたいですね」
編集「そのうち、書いてください。ついでに昔書いた作品を完結させてください」
白河「(グサッ)そ、そのうち、ね」
編集「白河さん、そういうプロット、結構作ってますよね」
白河「(立ち直った)まあ、種みたいなもんだからね。どこかで書く気になって、芽を出さないかなぁと思ってはいる」
編集「そういうプロット無しで書かれている作品については、いかがですか」
白河「はい、本題。プロットなしで“楽しく書いている作品”に、どう感想を付けるか、ですね」
編集「基本は同じなんでしょ?」
白河「同じですね。読んだまんま“観た”まんまで書きますね」
編集「なら、別にプロットなしでもいいんじゃないですか?」
白河「書き方は人それぞれなので、その辺は別に何とも思わないです。ただ、白河の場合は、先行きが見えないまま書き出したりしない。それだけです」
編集「別にそれでもいいと思うんですけど?」
白河「んと、将棋ではある程度先の手を読むのですが、いくつか候補となる手が浮かびます。で、この先はまずないな、と思うような手は、最初の段階で捨ててしまうんですよ」
編集「それが、プロット?」
白河「そうです。大まかな筋書きを書いてみて、これはいけるか、いやダメだな、と判断して、本格的に書くかどうかを決めます。ダメなプロットも、一応、残すには残しますけどね」
編集「なるほど」
白河「自作“グランザール”は、結構書き進めたけど、これはダメだと諦めた未発表作品でした。でも、あれが基礎になってSweet Bombを書けましたし、この作品自体も、無理やりオチを付けて完成させましたね」
編集「フルに使っているんですね」
白河「そうなんですよね。んと、話がそれそうですね。プロット無しの作品の感想についてですが」
編集「はいはい」
白河「楽しく書けて、それこそ制限がほぼ無くて、キャラクターが自由なので」
編集「自由なので?」
白河「キャラクターが伸び伸びと育つ」
編集「もう少し、説明して頂いても?」
白河「そうですね。プロットありの作品の場合は、いわば制限付き。鉢植えの観葉植物みたいなもんです」
編集「プロット無しの場合は、地植えみたいなもの、ということですか?」
白河「そういうことです。まさに伸び放題ですね」
編集「感想を付けるとしたら?」
白河「キャラクターが生き生きとしてますね、が基本。人格とか成長とかはガンガン入れていけます。外見やセンス、才能、そして人間関係。基本的にはプロット有りと変わりませんよ」
編集「変わるとすれば?」
白河「世界観とか矛盾とかが、どうしても出やすいので、その辺かなぁ。手加減や脳内修正はしますけどね」
編集「手加減とは?」
白河「作者の世界観を尊重します。ただし、その世界観の中で“それはありえんだろう・やらんだろう”は容赦なくツッコミます」
編集「例えば?」
白河「詳しくは その19『キャラクターへの愛情を感じない作品への感想』や その22『作品の世界観への感想』をご覧ください」
編集「要約すると、いるはずのキャラが消えたり、常識的にありえない行動をしたりした場合ですね」
白河「ですね。それは作品として破綻しかねないので、指摘はしますね」
編集「脳内修正は?」
白河「この現象は、このキャラクターの行動は、こうこうこういう理由ですね、と解釈しちゃいます。誤字脱字を自動修正するのと同じですが、より大掛かりなタイプです」
編集「つまり、プロットの有り無しと、感想の付け方は、基本的に、変わらない、と?」
白河「そういうことになってしまいますね。ただ」
編集「ただ?」
白河「キャラを伸び伸びと書いていくと、必然的に細かな人物描写が出来上がってきます。そうすると、このキャラはこうしたいんだろうな、とか、コイツはこうなりたいんだろうな、という人物像が浮かび上がってきます。
そういう流れというか、うねりみたいなものというか、そういうもので必然的に物語が動いていくんですよね。
それを追いかけるのが、創作の楽しい所なんじゃありませんかね」
編集「つまり、プロット無しでも、物語は書ける、と?」
白河「書くというか、読んでいくと、自然に浮かんでくるんですよ。なんたってキャラクターが生き生きと、伸び伸びとしてますからね。
そういう感じの作品に、リクエストというか、後押しと言いますか、こんな感じは如何でしょうか、みたいなことを書くのも感想の楽しい所なのです。
やりすぎると、ネタバレだと叱られそうですけどね」
編集「分かったような、分からないような。まとめて頂いてもいいですか?」
白河「プロットの有る無しと感想の書き方は無関係。魅力的なキャラクターは、そのうち勝手に物語を紡ぎ始める」
編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」
白河「また聴いてくださいね。ではまた―」
(続く)
楽しく書いている作品は、読んでいても楽しいのです。
ただ、アラが見えると、ついついツッコみたくもなるのです。
そして、キャラクターが魅力的なので、こうなったらいいのにな、こんな展開はどうかな、と、妄想がはかどりますね。
例えば、死んだ妹への面影を重ねているだけだから、好きだなんて言えない男と、血は繋がっていないけど自分の気持ちを打ち明けられない弟との合間に挟まれた、モヤモヤしてるけど自分の気持ちに気づけないでいる姉とか。
うーん、ロマンですなぁ!




