その23「感想はINPUTの一部」
感想は誰のために書いているんでしょうね?
作者様のため?
自分のため?
自分のためでしたね。
編集「はい、始まりました企画もの第23弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」
白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」
編集「その15で、INPUTとOUTPUTのお話をされていましたが、その続きですか?」
白河「そうですね。作品は完全にOUTPUTですが、感想も一緒くたにしてましたね。それって、どうなのかな、と、暫く考えてたんですよ」
編集「ふむふむ」
白河「作者様への感想って、本人はほぼ100%読んでくださいますが、他に読む人って、かなり限られてると思うんですよね」
編集「白河さんは、読んだ作品への感想も、必ず目を通しますよね」
白河「自分が読んで、これ、他の人はどう読んでるんだろうって、気になりませんかね」
編集「人それぞれじゃないですかね?」
白河「まあ、そうですよね(そこは話に合わせろよ)」
編集「たいていの人は、作品を読んでおしまい、だと思いますけどね」
白河「いや、気になる人もいるはず。読んでくれないと大抵の既読作品に感想を付けるおれの立場というものが」
編集「気になるんですか?」
白河「…いや、そうでもないわ」
編集「でしょ?」
白河「結局、創作と感想は、太陽と月の関係。太陽がメインだもんね(その12 創作と感想 参照)」
編集「人気作品の中には、作品のネタを読み取って大喜利が始まるものもあって」
白河「そう。ああいう参加型の感想って、いいよねぇ」
編集「白河さんはあんまりそういう感想は書かないですね」
白河「ないねぇ。その手の才能がないんだよねぇ。ノリについて行けない自分がいますね」
編集「そんなことないと思いますが」
白河「おれ、そういう短いのスパッと書くのが苦手。熱が入ると長文になるタイプ」
編集「でしたね」
白河「大喜利、読むのは好き。楽しいね、あれは」
編集「なんか、軽くですが、熱が入ってますね」
白河「判る?ついさっき、ブクマしてた作品が更新されて。感想がそういうノリで」
編集「それで触発されて、これ書いてるんですか」
白河「そんなところ。そう言う意味でも“感想はINPUTの一部”かもしれない」
編集「書くエネルギーを貰えるって事ですか」
白河「そうかもしれないです。まあ、本題とは違いますが」
編集「で、本題ですね?」
白河「白河にとって、他の作品に書く感想はINPUTの一部」
編集「白河さん限定、なんですね」
白河「ですね。皆さんに、こうしてください、こういうものです、という意味では無いですね」
編集「ご説明頂いても?」
白河「感想を書くのって、読んだ作品を、自分の中でもう一度トレースする作業でもあるんですよ」
編集「ふむふむ」
白河「なので、この辺はINPUTの一部。感想を書くことで、自分の中で読んだ作品を整理している」
編集「解説というか、実況系の感想が多いですからね。よく言い換えたり要約したりしてますね。で、ときおりツッコミを入れたり、感動したりしている」
白河「何か書いて投稿しているわけですから、少なくとも相手の作者様や、同じ作品を読んだ読者様と感想を共有している、という点はOUTPUTなんですけどね」
編集「そうでしょうね。INPUTであり、OUTPUTでもある、で良いのでは?」
白河「いやぁ、感想は、読者に読まれる前提で書いていない、事もないけど、意識としては書いていない、でも意識している」
編集「意識してるんですか、してないんですか、どっちなんですか」
白河「自然に書いている分には、意識してますね。でも、公にされる文章ですから、自然に体裁は整えるでしょ?」
編集「そうじゃないと困りますからね」
白河「でも、自分の作品として書いているわけではない」
編集「それはそうでしょう。感想なんですから」
白河「まあ、作品として読まれても大丈夫なようには書くけど、作品ではない」
編集「ややこしいなぁ」
白河「自分の作品として書けば、OUTPUT。違うなら、INPUTって感じです」
編集「そういう使い分けをしているよ、という結論で宜しいですか?」
白河「そうですね。それでいいと思います」
編集「わざわざ書かなくても良い内容では?」
白河「それは、そうなんだけどね。それ言ったら、ほぼすべての作品はわざわざ書かなくても良い、ということにならない?」
編集「いや、それは、困ります」
白河「でしょ?一応、感想講座なんで、感想なんてわざわざ書かなくてもいいじゃないと思う人たちに、それはINPUTの一部なんだから、書いてもいいんだよ、と伝えたいのですよ」
編集「まあ、確かにね。上手くまとめましたね」
白河「もちろん、強制じゃないけどね。わざわざ言う事でもないのは、その通りなんだけどね」
編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」
白河「また聴いてくださいね。ではまた―」
(続く)
読んだ感想なんて、わざわざ言わなくてもいい。
そんな事言ったら、ほとんどの事柄は言わなくても、書かなくてもいい、となります。
創作も、そうなりますね。
我々は、相手の心を読めない。
なので、話す。
なので、書くんですよね。




