その14「社畜作品への感想」
社畜。
なんて甘美な響きなんでしょう。
自分の意志や希望ではなく、会社のために己を犠牲にして粉骨砕身して仕事に取り組む姿勢。
昔は、24時間戦えますか?リ○インと表現されていました。いたんですよ。なつかしいですね。
言葉を変え、表現を変え、令和の今も、同様の風潮は生き残っているのですね。
だからって他の作者様の作品に「社畜ですね」は、ダメだろ。
いや、本人がそう言っているんだし…
編集「はい、始まりました企画もの第14弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」
白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」
編集「このタイトルは、私への揶揄ですか?」
白河「編集って、社畜なの?」
編集「…自分で認めてみせろ、と?」
白河「自分でそう思うならそうなんだし、思わなければ違うんじゃない?」
編集「いやまあ、あのその…」
白河「前置きはさておき、主人公がまるで社畜ですね、と感想を書いたら」
編集「ちがう、と?」
白河「そう。でもね、作品紹介で、主人公が前世の社畜知識によってうんぬんって書いてあるので」
編集「主人公は社畜なんだな、と思いますよね」
白河「そういうことです」
編集「わざわざ、それを言いたいためだけに、こんなタイトルを?」
白河「いや、そのやり取りで、インスピレーションが湧いたわけです」
編集「なるほど(それで、自分で認める認めない、か)」
白河「まず、定義として、社畜はブラック企業所属でいいと思う」
編集「いや、そこまで決めつけなくても」
白河「ホワイトでやりがいあるお仕事をしてたら、自分の事を社畜って呼ばないよね?」
編集「うーん、仕事が好きで、自分で進んで社畜になっているという事は?」
白河「それは、社畜じゃないと思うけど。社畜は、自分の意志じゃなくて会社の意志でやらされないとね」
編集「うーん、まあ、定義としては、どうかなぁ」
白河「微妙、ですか」
編集「好きで残業して、これは会社方針ですと言い張るタイプもいるので」
白河「なるほど。編集はそっちの性格なのね」
編集「い、いや、どうかな(なんで私の性格を読み切るかな)」
白河「じゃあ、社畜=ブラックは、とりあえず無しで」
編集「はい」
白河「小説としては、テンプレで過労死か事故死で異世界転生と決まっています」
編集「お約束ですね」
白河「で、新しい人生において、社畜は二種類に分けられる」
編集「同じように社畜人生を送るか、スローライフを送ろうとするか」
白河「そうなります。どっちも面白いんだけど、先にスローライフから」
編集「はい」
白河「スローライフの場合は、大抵の場合チートがあるので、結構簡単に生活基盤が整いますね」
編集「主人公も読んでる方も、楽々ですね」
白河「そういう事です。感想を書く場合、この辺はもうお約束なので、簡単すぎてつまらないとか言わないように」
編集「強調するまでもないですね」
白河「そういう緩いのを読みたくてブラウザを立ち上げてるんだから、余計なものを持ち込んではいけませんね」
編集「機内持ち込み禁止ですね」
白河「作者側も、それで終わりなんて考えてなくて、王族とか貴族様とか領主様とかあたりから、仕事しろやと依頼が来ます。で、社畜のように働く羽目になりますね」
編集「結局、社畜は社畜なのか。なんとかなりませんかね(切実)」
白河「作者側から見ると、いつまでもキャラクターを怠けさせられない事情がありまして」
編集「イイじゃないですか、怠けたって」
白河「それやると、話が進まない」
編集「う…」
白河「ちょっと、書いてみたくはあるんですよ、いつまでも怠ける話」
編集「いつまでもって、限度が」
白河「日本昔話には、三年寝太郎という有名なお話がありますね。読者にとって、そういうのは結構憧れなんですよ」
編集「ま、まあ、そうですね」
白河「あとは、主人公は普段は怠けていて、周囲が頑張るという感じ。そしてどうしようもなくなった時に、目覚めた主人公がチョイチョイと片づけるパターン」
編集「そういうのでしたら、結構ありそうですね」
白河「そういうインスピレーション、落ちてこないかなぁ」
編集「どうでしょうね」
白河「話を戻しますね。主人公が最初から社畜根性全開のパターン。怠けても結局は働かされる筋が、ここで合流します」
編集「社畜は、結局、社畜のように働く運命なのか」
白河「前世の社畜知識を全開にして、バリバリ働きます」
編集「そういうのも、読んでて楽しいですね」
白河「内政チートと組み合わせると、ズバリ嵌りますね」
編集「主人公も部下も、寝る間も惜しんで働く感じになります」
白河「そうです。そしてこの場合、主人公の社畜根性が、部下にも伝染するんです」
編集「た、確かに」
白河「キャラクターほぼ全員が、社畜のように働く。一言で言えば、社畜作品」
編集「でもそれ、書いた作者にしてみれば」
白河「こんなはずではなかった、ですか?でも、こういう感じの作品だと、描きやすいんですよね」
編集「作者が思っていた通りに、物事が進むんですね?」
白河「納期とか性能とかを担保する必要がある場合、社畜が多いと間に合っちゃいますね。一生懸命やりました感も伝わりますし」
編集「社畜、スゴイですね」
白河「でも、作者に“社畜作品ですね”というと、否定される」
編集「作品紹介に、そう書いてあるのに、ですか」
白河「まあ、自分ではそのつもりはないので、抵抗があるんですよね」
編集「でも、社畜根性が染みついているんですね」
白河「転生ものじゃなくても、王様や国、パーティーのリーダーからさんざんこき使われた主人公が、嫌になってとか追放されてとかで、スローライフを目指すざまぁ系も、人気がありますね」
編集「ああ、ざまぁ系の定番ですね」
白河「あれも、一種の社畜作品ですね。社畜、人気があるんですよ、胸張って社畜を書いていきましょう」
編集「そうですね(そんな締め方でいいのか)」
編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」
白河「また聴いてくださいね。ではまた―」
(続く)
ライブのノリで書いている本作品。
ホントに適当なんですが、感想を貰えると、お、需要があるのか、んじゃ書こう、という気になります。
ストックしとけばいいんですが、何分、雨が降らないと育たないものですから…(何?)




