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その11「敵地潜入者の感想」

編集「はい、始まりました企画もの第11弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」

白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」

編集「本題に入る前に、この作品が、なろう様の ランキング〔日間〕その他〔その他〕-連載中 で1位を頂きました!(パチパチパチパチ)」

白河「嘘でしょう?こんな冗談のカタマリみたいな作品が」

編集「自分も、嘘だと思いました。ゴロゴロしながらログインしたら、ランキング?ああ、そう、はぁ!ナニソレ?!でした」

白河「まあ、読者数自体はそんなんでもないし、そういうの考えてないんで」

編集「ですよね」

白河「今後も気負わずにボチボチ書いていきますので、宜しければ今後もお付き合いの程お願い致します」


編集「ンで、本題。今回頂いたお題ですが、どういう意味ですか?」

白河「ナーロッパで敵地に潜入する場合、どういう感じなのかなと思って」

編集「敵地潜入。普通に変装が定番ですよね」

白河「相手が制服着てるなら、奪うなり盗むなりして、紛れ込めますね」

編集「ただ、点呼を取ってたり、班とか決められてると、すぐバレますね」

白河「ですね。なので敵地潜入って結構難しいんですよ」

編集「他には、メイドとかお手伝いさんとして雇ってもらうパターン」

白河「出入りの商人もありですね」

編集「家庭教師も出入りが比較的自由。ただ、誰かの紹介が必要」

白河「まあ、こんな感じですが。それとは別に、そのまま侵入するパターンもありますね」

編集「直接、ですか?」

白河「魔法や魔術具があればできますね。有名なのは透明化の魔法」

編集「ああ、それは確かに。透明マントなども使えますね」

白河「それと、周囲に溶け込む偽装魔法。光学迷彩ってやつですね」

編集「近未来ものに、そのネタありましたね」

白河「他には、認識阻害魔法も有名ですね」

編集「魔法があれば、何でもいけそうですね」

白河「そういう認識が普及していれば、対抗手段も考えられますので、絶対ではないんですけどね」

編集「他には?」

白河「直接自分が行かなくても、魔道具や使い魔、相手の視点を共有などいう手段もありますね」

編集「本当に色々あるんですね」

白河「それだけ、情報収集は大切という訳ですね」

編集「で、そういう話をしたいわけじゃ、ないんですよね?」

白河「そうなんですよ。本人が直接敵地に行かなければならない理由がある場合」

編集「相手の大切なものを盗みに、奪いに行くパターンですね」

白河「他に、敵地に潜入したまま行方不明の味方を探しに行くパターンもあります」

編集「相手の警戒度合いによりますので、今考えた事柄のどれを使うか、複合で使うか、という感じですね」

白河「はい。それで、ナーロッパの建物が関係してきます」

編集「建物?」

白河「ナーロッパの場合は、天井裏とか床下がない。身を潜ませるところが限られちゃうんですよ」

編集「いや、身を隠すだけなら何とでもなりませんか?」

白河「不自然な箱にでも潜りますか?」

編集「いや、それはコワイ。納屋とか、廃屋とかで充分では?」

白河「目標から離れちゃうと、中で何やってるか監視できませんね」

編集「そりゃそうですけど」

白河「その点、日本家屋は隠れ放題ですから」

編集「一体、何の話を?」


 ナオは天井裏に潜み、半坐一衛門と加々井重左エ門の密会の様子に聞き耳を立てていた。

「幕府に、くれぐれも知られぬようにな」

「承知している。計画通りなら、必ず上手く行くのだ。少しの緩みも許されぬぞ」

「この謀反、不知火存座衛門殿はご存じなのだな?」

 不知火…

 まさかあのお方まで謀反に加わるだなんて!

 ナオの額に、うっすらと汗が流れた。

「失礼」

 突然、ナオの腹部に刃が突き刺さった!

 天井の下から、日本刀を突き上げられたのだ。

 ナオは悲鳴を堪えながら、懐から懐紙を出し、自分の肉体に刺さっている刃に充てる。

 スッと抜かれる刃に付着した血糊を出来るだけ拭き取り、そのまま、開いた傷口に懐紙を押し込んだ。

 もう、長くは持たない。命がにじみ出て、今にも溢れそうだ。

 ここでは死ねない。大切な情報を持ち帰るまでは、死ねない。

 ナオは這うようにして、鉛のように重い身体を引きずってその場を離れた。


「い、今のは…」

「鼠が紛れ込んでいたようですな」

 加々井重左エ門は、庭へ続く屏風を一気に開け放つ。

 日本庭園風の美しい景色に紛れ込むように、4つの影が現れた。

 加々井は彼らが見守る中で抜き放ったままの刃を眺め、切っ先についた薄い血の跡に舌を這わせる。

 旨い。活きのいい、まだ乙女の新鮮な味だ。

「女だな。まだ年若い。腸にまで達する深手だ。そう遠くまではいけまい」

 4つの影が注目する中で、静かに命令を告げる。

「生け捕れ」

 影はすぐに気配を消した。


 少しの沈黙の後、加々井は考えをまとめたのか、宵闇に向かって呟いた。

「侵入など、出来るはずはないのだ。内通者でもいない限り、な」

 貴重な甲賀忍者衆ではあるが、裏切り者を許してしまうとは、随分とタガが緩んだものだ。それとも、里全体が衰退しているのか。

「場合によっては、全て滅ぼさねばならぬ、な」

 冷静に、しかし不満げに、加々井は上弦の月を眺めながら、思いを口にした。


白河「…なんて、話を」

編集「そういうのは本編で書いてくださいよ」

白河「いや、一応これも本編のつもりよ?」

編集「お遊びでしょ?」

白河「今回、ランキング1位だったということで、サービスです」

編集「(またイランことを)本題に戻りますよ。で、たしかにナーロッパの建物に隠れるところはありませんね」

白河「でしょ?だから例えば、女部屋で眠る監視対象を見守るには」

編集「男だと、室内に、入れ、ない」

白河「いや、頑張れば、入れるかもよ?女装するとか」

編集「ただの変態ですね、それ」

白河「ですよね。寝る時は薄着だろうし。モロにバレますね」

編集「窓から見守る、とかは?」

白河「すごいストーカーですね」

編集「…何かあったらすぐ入れるようにして、近くで待機しかないのか」

白河「後は、時間を決めて夜中に落ちあって情報交換とか」

編集「それ、なんか、怒られてませんでしたっけ?」

白河「さあ、なんのことやら?」

編集「(しらじらしい)」

白河「そういう訳なので、女性を警護するときは女性護衛官はとっても大切」

編集「確かに」

白河「成り手が少ないだろうから、計画を立てて育成しないとね」

編集「そういうネタを持ってるんですね」

白河「持ってるだけで、書けるまで随分かかりそうですね」


編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」

白河「また聴いてくださいね。ではまた―」



                         (続く)


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