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カドカワBOOKSファンタジー長編コンテスト中間選考突破!「ヤンデレ女神に愛されすぎて辛い:僕のスローライフはお姉さんに愛され過ぎてる」  作者: マロン64
1章 魔物たちの楽園編

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第24話 行商人マーカスの登場と次期村長の話だよね。

何とか書きあがりました。今までiPadで執筆していたのですがノートパソコンを買ったので執筆速度が上がった気がします。

 なんか、僕が村長みたいなことを言っちゃったよ。ガラルは大丈夫なの? そう聞くと……「良いんだよ、この村の村長は俺にはふさわしくねえと思ってたんだ。だからトオルがオーラン村の村長をやってくれて良いんだぜ?」


 そんな僕はゴブリン族じゃないし、と尻ごむ僕にガラルは肩にポンと手を置いてまあ、今すぐやれとは言わねえから考えてくれ……それに……と意味深な間を残して、喜ぶ村人のほうに寄って行った。


 とっさに村長として皆に響く言葉を言えるのは村長として必要な能力だと思うけどなあ。さっきもいいこと言ってたし。そう考えているとまた森の中から門にだれかがやってきた。


 行商人さんだ! 名前は確か……マーカスさんだ! 


「こんにちは! これはこれは村人も集まって何かのお祝いかい?」

「マジポテ、いや新しい保存食のお披露目ですよ!」

「ほう、新しい保存食はマジポテというのかい? 聞いたことないのない名前だがこの食欲をそそる香りはいいな、私にも味見させてくれないかい?」


 僕はマジポテをマーカスに味見してもらった。一口食べるとマーカスはうなる。

「うん、これは見たことも食べたこともないね。これは芋を薄く切ってから……どうしたんだい?」

「マーカスさん、油で揚げたんですよ。こういう調理法はあまりないですか?」

「うん、揚げ.……物というのかな? 人族でやってる人はほとんどいないと思うよ。いや一部の料理屋や王宮ではされてるかもしれないけどね。何しろ油が貴重だからね」


 なるほどなあ、まだ揚げ物は普及していないのか。でも妖精たちの庭園≪フェアリーテイル≫ではあったよなぁ。油を常備してたってことは揚げ物を知ってるってことだろうけど、誰が教えたんだろう。


 僕が考え込んでいるうちにマーカスがまた話し始める。

「これはすごいよ! どのくらい保存できるんだい?」

「ドライマッシュルームという保存食に向いた食材を付け合わせにしたもので、そうですね。聞いた話だと半年は持つのではないでしょうか?」


 これは妖精たちに聞いた話である。妖精の存在をばらすのはよくないかなとおもったから濁したんだよね。ちなみにアナザークラウドの時間間隔は現代地球と変わらない24時間365日だよ。月の数え方も1月から12月と変わらない。


「なるほど、このマジポテも魔力回復効果があるみたいだし、ドライマッシュルームか。もしかして妖精たちの庭園産かい?」

 僕はびっくりした顔を隠せなかった。マーカスは妖精たちの庭園を知ってる。もしかしてドレイクとの繋がりがあるのでは……? 

 警戒した顔になった僕を不思議そうに見る、マーカス。そこでガラルが声を上げる。


「トオル、マーカスさんは魔物たちの楽園に足りない物資を運んでくれる行商人だろ? だから妖精たちの庭園とも付き合いがあるんだよ」


 なるほど、そうだったのか。一瞬だけど疑って悪かったな。申し訳なさそうにしているとマーカスも謝るような感じで喋りだす。


「いいんだよ。最近、ドレイクが妖精をさらって売り物にしようとしていたのは知ってるからね。ドレイクの親父さんは立派な奴隷商人だったんだが、ドレイクは……」


 ちょっと気になることをマーカスが言っているので、掘り下げてみよう。話を聞いてみるとドレイクのお父さんは良心的な奴隷商人として有名で奴隷の扱いが非常に優しい人だったらしい。他種族にも手を差し伸べていたそうだ。


 だが人族至上主義のアルカード王国では異質な存在で宰相に目を付けられ、冤罪を押し付けられ、拷問されて亡くなってしまったらしい。


 ドレイクはそうならないように、奴隷商人になって目を付けられないようにしていたらしいが、最近様子がおかしいとマーカスが言っていたよ。ふむ、セレスの話は聞いたがもしかしてドレイク自身も瘴気に侵されているのかもしれない。


 そうなると、セレスにしたことも瘴気によって感情が暴走した結果かもしれない。セレスにも話したほうがいいかもしれないな。


 そもそもアナザークラウドにはどのような奴隷がいるのか聞いてみた。


 • 戦争捕虜: 戦争で捕らえられた人々が奴隷として売られる。彼らは国家間の条約や慣習に基づき、一定期間働くことで自由を得ることができるが、捕虜交換や戦後の賠償の一環として扱われることが多い。


 • 借金奴隷: 借金を返済できない人々が、その代わりに自分自身や家族を奴隷として差し出す。彼らは通常、借金が返済されるか、一定の労働を終えることで自由を取り戻すことができる。


 • 犯罪奴隷: 重罪を犯した者が罰として奴隷にされる。彼らは特に厳しい労働条件に置かれ、自由を得ることは非常に難しい。しかし、稀に償いのための特別な任務を与えられ、それを成功させれば自由を得ることができる場合もある。


 僕自身の考えは奴隷はこの世界には必要だと考えているよ。人権を保護する法律が成熟していない世界では奴隷という最低ではあるが、一種のセーフティラインになっている身分のようなものだ。


 もちろん無くしていくべきだとは思っているけどまだその考えに至っていない世界で無理に変えようとしても意味がない気がする。人々が自らその考えに至らない限りこの世界に定着しないだろうと思うからね。


 でも他種族が虐げられているのは見過ごせないよ。だからお金や権力を持ったら何とかしてあげたいなとも思った。今の僕には無理だけど未来は変えられるはずさ。


 ドレイクと奴隷の話で何となく気まずい雰囲気になってしまったが、気を取り直して商談に移る。

「そういえば、「生命の水筒」すごい反響だったよ! 50個があっという間に売り切れて、もっと売ってくれと問い合わせが僕の商会にものすごく来ているんだ!」

 マーカスは興奮したように大げさな身振り手振りで話す。確かにあの水筒は役立つだろうな。


「あの水筒はね、どこでもきれいな水が出せるから冒険者のみならず、ご婦人にも受けがいいんだ。わざわざ水を井戸から汲んでこなくても料理ができるってね。だからトオルに相談なんだが、このオーラン村で協力してもっと作ってほしいんだ。もちろんお金と素材は提供する!」

「そういう話はガラル村長に言ってもらわないと。僕はただの居候ですよ」

「いや、もちろん俺も同席するが、トオルも話を聞いてくれ、なんたってトオル次期村長だからな」

 え、ガラル何言っちゃってんの!? あの話本気だったのか.……でもゴブリン族の村なのに人族が村長なんて無理だよ!僕がびっくりして固まっているとガラルが続けて言う。


「あーートオルが次期村長やってくれるなら、リリィとの付き合いを認めてもいいけどなーーまあ断るなら」 「やります!」 「トオル君!」 「リリィお姉ちゃん!」 「んーーなんかムカついてきた!! やっぱり認めん!!」 


 なんでだよ! 絶対やるからな! 男に二言はないはずだろ! そんなことを僕が言うと、マーカスが何ですか、その言葉は……? というので、自分の生まれた国にはそういう格言があるのです、というと更にどこで生まれ育ったのですか? と聞かれた。


 ガラルとリリィとセスが無言で見つめてくる。うーん、この3人はもう信用しているが……マーカスのことをよく知らない。それに異世界から来たと言って信用されるか心配だ。でもこの村の人や3人に不義理を働きたくない。


 えーい! 女はいや、男も度胸! 言ってしまえ! 覚悟を決めて喋ろうとしたところでマーカスが喋りだす。


「あの、話しづらいなら、私がいない時でいいからね。まだ君にあって間もないから信用も信頼もされていないのはわかる。私に話してくれるのは信頼できると思ってからでいいからさ」


 その言葉を聞いてマーカスは信用できるって思ったよ。僕はちょっとだけ泣きそうになったが、後ろを向いてごしごしと顔をこすってごまかした。

「トオル君、今泣きそうになったね」

「ああ、まだまだ子供だからしょうがないよな」

「トオル様の人徳がしっかりしておられる証拠ですよ」

 リリィとガラルとセスがこそこそ後ろで話してるが無視だ! 無視! マーカスにお礼を言って、僕はこの話題は夕食のときに3人に話すと言ったよ。


 次期村長についてもその時に話すことに決めたよ。あ、でもマーカスさんもガラルの屋敷に泊まるなら話すことになるじゃん! まあ、僕の出自についてマーカスさん抜きで話そう。


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/



⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。








今日は書きたいことが多すぎてテンポが遅めです。申し訳ないです。

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