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カドカワBOOKSファンタジー長編コンテスト中間選考突破!「ヤンデレ女神に愛されすぎて辛い:僕のスローライフはお姉さんに愛され過ぎてる」  作者: マロン64
1章 魔物たちの楽園編

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第11話 錬菌術の可能性をさぐるよね。

何とか今日2話目を更新です。あとタイトル少し変えました。


追記;ポーションの効能と風邪薬作りに少し加筆修正しました。

 目を覚ますと、そこは知らない天井であった。しかも知らないベッドだった。アナザークラウドの文化は地球と比べると巨人族とミジンコくらいの差だ。だからであろうが藁を敷き詰めたものに獣の毛皮を掛けたものがベッドになる。


 何が言いたいかというと地球のベッドと寝心地が段違いってことだ。まあ慣れたけどね。でもこの毛皮は丁寧になめされたのか、それとも知らない方法で手入れしているのか知らないが、手触りがめちゃくちゃ良い。


 それにすごい女の人って感じの香りがする。抱きしめられてる時に感じた薬草の良い香りとバラのような匂いがたまらない。だ、ダメだ。僕にはリリィお姉ちゃんがいるじゃないか。それを香りだけでオババに惑わされちゃあ、ダメなんだぁ!! 


 でも何かおかしい。リリィお姉ちゃんも普通に良い匂いがするのに、なんでオババの香りに僕は執着しているんだ? リリィお姉ちゃんの時は淫魔スキルがあったけど何かあるような……


 1人でうんうん唸っていると部屋の扉が開いて、リリィお姉ちゃんが入ってきた!! なぜか結構汗ばんでいる。え、何やってたの?? まさかリリィお姉ちゃんとオババのくんずほぐれつの……


 僕が1人で想像して顔を赤くしてるとリリィお姉ちゃんが口を開く。


「いやーあのオババ、見た目も若いけど中身もまだまだ現役なんだから!! 僕ちゃんがああすれば、オババがこうする。強敵だね。」


 どういうことだ?? 僕が想像しているようなことではないらしい。まあさっきまで歪みあってたのに、いきなり仲直りのキスをするのは日本の芸人くらいなものだよね。


「僕ちゃんが闘気を纏って、本気で殴りかかってるのに、あっさり掌底を合わせて止めてくるなんて反則だよ。しかもオババ、やたらと良い匂いがして集中できないの!!」


 お、おう。つまりキャットファイトが起きてたってことか。オババのステータスは見れないけど、もしかしたら相当な実力者なのかも知れないね。ていうかやたらと良い匂いがするように感じるのは男だからって訳でもないんだな。


 オババのいい匂いについて、トオルがリリィお姉ちゃんに聞こうとしたところで、オババが入ってきて、こう言った。


「あらあら、まぁまぁ〜 トオル君起きたのね〜 さっきは窒息させちゃってごめんなさいね〜 お姉さんの良い香りが気になるのならトオル君にだけ秘密で教えてあげても良いわよ〜」


 そうしてリリィがガルルルルルルと唸って、威嚇する中、風のようにフッと遠くから一瞬で移動して僕を抱きしめて、語ってくれた。オババはこの村でも年長者のため、さまざまなスキルをもっているが、その中に『香気術』というものがあるらしい。


 普段はただの良い匂いとしか扱われないが、さまざまな用途で使うことができて、例えば獣や他の魔物や人を誘き寄せることができる。逆に相手が嫌う臭いのように感じさせることも可能だそうだ。


 そしてオババ曰くここからが重要だそうだが、お互いが好意を持っている場合、香気術によって、お互いの体臭をものすごく良い匂いに感じるのだそうだ。


 ちょっとえっどすぎません? 確かにオババに好感を持ったけど! いきなりそういう関係になるの怖すぎる。ていうかオババも俺の匂い好きだってこと?? あとリリィも良い匂いって言ってたからリリィもオババの事気に入ってるんだな。



 まあそれもそうか。村唯一の薬師だって言ってたし、好かれないわけがない。ただ、こんなエロフェロモン出しまくりの美魔女だとは思わなかった。しかも僕の鉄の意思が揺らいできた。


 ううう、なんかキスをしたい気分だ。オババの目をじっと見つめる。だがオババはにっこりとして少し名残惜しそうにした後、僕から体を離していた。


 なんだろう、オババの目が少し寂しげに見えるな。オババは尚も寂しげな表情を見せるが、首を振ると、にっこりとした表情に戻った。さっきまで怒っていたリリィも悲しげな表情をしている。


 僕はその時何も言えなかったよ。なぜかはわからない。


〜閑話休題〜


 オババの名前はオバラーバ・Gというらしい。それで愛称がオババだな。魔物は苗字の代わりに種族名の頭文字をつけているそうだ。GはGoburinというつづりのローマ字の略称らしいね。年齢は教えてくれなかった。職業は薬師だ。


 薬師と錬金術師の薬とポーションは似て非なるものだ。薬は風邪やこの世界にあるかはまだわからないがインフルエンザのような細菌性の病気を治すものに主に使われるそうだね。


 ポーションは外傷や内臓の損傷、がん細胞みたいな腫瘍を消すのに使われるらしいよ。ただ伝説のポーションであるエリクサーは身体の悪い所を全てリセットして正常な状態に戻してくれるという。


 だから細菌性の病気であっても大丈夫らしいよ。病原菌となる細菌は全て殺してしまうみたいだからね。

 

 身体の欠損も生やしてしまうらしい。つまりエリクサーだけは内科的治療も外科的治療もしてくれるまさに伝説の一品というわけだ。悪い所を全てリセットするところがすごい所だよな。

       

 ただエリクサーは古龍の生き血、神力草、不死鳥の尾羽、そしてスキルとして伝説の錬金王というものがないと作れないそうだ。だから先ほどの効能は知られていない。オババに教えてもらったのだ。


 なぜオババがそれを知っているかというと昔エリクサーを探し求め、各地を旅して周り、ダンジョンに潜ったそうだよ。ダンジョンからはごく稀に宝箱から出現するそうだ。作ることは無理でも探し当てることはできるんだな。


 オババには何か辛い過去がありそうだったが、やはり聞かないことにした。まだ知り合って間もないからな。


 僕が今回試してみたいのは、錬菌術を薬を作る際にかけると、どんな効果をもたらすかだ。アナザークラウドにおいて、薬を作る工程は良いものを足し合わせるか、毒を持って毒を制するという考えで、あえて悪いものを使いながら、悪いものに悪いもので、効果を中和し、良いものにするというものだ。


 もちろん例外もあるが、とりあえずはこの認識でOKだ。錬菌術レベル1には細菌や真菌を作り出す効果の他に、菌の効果を強め、食品であれば発酵を進める時間を減らしたり、薬の材料となる毒キノコの効果をあえて強くし、そこから作る薬の効果を高めると言ったこともできる。


 薬のグレードは初級、中級、上級、最後に特級と4つのグレードに分かれている。神話には伝説級の薬も出てくるが、今のアナザークラウドでは作ることは不可能だそうだ。ポーションもグレード名は同じだな。


 僕の考えは錬菌術を掛け合わせることによって初級の素材で作る薬を中級や頑張って上級の薬にできないかということだよ。やっぱり生産にかかる素材のコストを安くしないと薬って普段使いできないからね。


 今日はオババに風邪薬を一緒に作ってもらうことにしていた。アナザークラウドでは風邪薬を作るのに薬草と回復キノコとつなぎにスライムゼリーを使う。薬草と回復キノコは森では結構生えてる。スライムゼリーは知性あるスライムから分けてもらったものを村の倉庫に備蓄してある。


 素材は適切な温度で管理すれば冷蔵しなくても良いそうだ。ただし、初級の素材は良いが、中級や上級の素材になればなるほど鮮度が重要みたいだ。だから中級や上級の素材は国では冷蔵できる氷室に貯蔵するらしい。それでも素材の劣化は進むけどね。


 風邪薬作りで錬菌術を使うなら、どの素材にするかな? 僕の狙いは回復キノコだ。ということで錬菌術で回復キノコの菌を強化にしてみた。


「キンカク(菌革)」


 短いが菌を革新的にパワーアップするというイメージで言ってみた。すると回復キノコのサイズが手の平に乗るくらいだったのがデコポンくらいの大きさになり、見た目も完全な白だったのが、青白くなった。


 パワーアップした回復キノコは、通称、回復キノコ・改と呼ぶことにした。リリィお姉ちゃんは回復キノコをみてビッグサイズになったわね、とニマニマしてる。リリィお姉ちゃんはムッツリな所もあるんだな、と新しい魅力?を再発見したよ。


 オババはえ? え? は? と間延びした口調が抜け、びっくりした様子だ。しばらく唖然とした様子で眺めていたが、鑑定したようで若干勢いよく喋り始めたね。


「ト、トオルくぅーん! これはただの回復キノコじゃないわ〜! 鑑定したら元の回復キノコの効能の1.5倍になってるわ〜! 錬菌術ってすごいのね〜!」


 うんうん! 錬菌術はすごいのだ。望んだスキルではなかったけどね。まあ医療に役立つのならば人助けができて嬉しいな。


 この後はオババが早く風邪薬を作りたいと言って、薬を作り始めたよ。まず薬草を細かく刻む。回復キノコ・改は大きすぎるので4分の1くらいの大きさに切って、残りは保存しておくそうだ。4分の1の回復キノコ・改は細切りにして鍋に水を入れて細切れにした薬草と回復キノコ・改を煮込む。素材があっという間にドロドロと溶けていく。


 ここで大事なのは水の温度を一定にすることと魔力棒という魔力を伝導させやすい金属素材でできた棒(なんとミスリル素材)で自分の魔力を混ぜながら煮込むのだ。温度は放置させてるとすぐに熱くなるし、魔力を一定の量にして流すのは大変だった。


 だがオババは涼しい顔で薪の調整をしながら、魔力棒で混ぜ合わせ、最後にスライムゼリーを入れると鍋の中身がピカーン!! と光る。そしてできていたのは全体がゼラチン気質の青白い半固体であった。


「これで完成よ〜 上手にできました〜!!」

小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/



⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。






今日は最初に書いていた展開がエロすぎたため自主規制しました。


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