星、詠み
空っぽの闇夜に落とす雨
ポツポツと空に幾つものノックがかかる
それではと
私は扉を開け君を出迎える
やぁ何も言わずについておいで
君はそんなことを言って
私の手を取り
ただ駆ける
交わる光と響くサイレンの中を
道行く余所者にぶつかりながらも
無闇に駆ける足を速く
転ぶのさえ厭わないほど
廻々回る
退屈な
でも寂しくない
そんな夜を歩いていた
退屈な
でも寂しくない
そんな夜を歩いていた
きっと今日は止まらない
なら行ける所まで行こう
夜は長いから