詩全集 星、詠み 作者: 那須茄子 掲載日:2023/07/22 空っぽの闇夜に落とす雨《せんりつ》 ポツポツと空に幾つものノックがかかる それではと 私は扉を開け君を出迎える やぁ何も言わずについておいで 君はそんなことを言って 私の手を取り ただ駆ける 交わる光と響くサイレンの中を 道行く余所者にぶつかりながらも 無闇に駆ける足を速く 転ぶのさえ厭わないほど 廻々(はやくはやく)回る 退屈な でも寂しくない そんな夜を歩いていた 退屈な でも寂しくない そんな夜を歩いていた きっと今日は止まらない なら行ける所まで行こう 夜は長いから