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【消えた執事と屋敷を覆う死の気配】※グロ注意

あめる=食品などがカビが生える一歩手前で食べたら食中毒になる状態をさす北海道弁。水飴や納豆のように糸引く状態になるモノもある。


メルリンダの「あめる」の説明の例は多分間違ってます。

 「全飯がアメた」と評価される大ヒット妄想サイトの捜査官コロンビア様。

 私は、そのコロンビア様の夢女でコロンビア様の言う「ウチのマイスイートハニー」のメルリンダ・グレイスでございます。

 この謎めいた事件は、コロンビア様の架空の事件簿に出て来る奥様の名前を、私の名前に書き換える作業用後に予言書であると思い込むカンの鋭いメイドの私が見た、隣人の姿と「トイレにはそれはそれは美しい観音様が居て」という言葉が嘘であった事実でございます。


 隣の屋敷の執事の失踪とその隣の屋敷の住民がバタバタと死に逝く怪事件をお話する前に、1つだけ記憶して欲しいのでございます。


「トイレには、それはそれは美しい観音様が居る」という話をお耳に入れた事はおありでしょうが、そんなことは一切ございません。

 それがこの事件に対するネタバレであり、出落ちでございます。


「全飯がアメた」の「アメる」と言う方言の意味ですか?

「アメる」というのは腐ってカビが生える少し手前状態といいますか、ねばーっとフィラリアに寄生されまくって死んだ犬の心臓が糸を引くじゃないですか。

 水飴とか納豆みたいな、赤痢菌とか破傷風菌が混入してて食べたらお腹を壊す食品の状態を指す方言だと思われますわね。しらんけど。



 グレート・バリー・ヤリーフ邸に住む奥様は、従兄弟でもある3歳の王子の元従者でございます貴族子息と婚約を交わしております。

 共に15歳のヤりたい盛りで、会うと王妃様の陰険な話や国王様の不穏な会話で盛り上がる様子を、私は天井の片隅にへばり付いて観察するのも業務であります。


 白抜きの目意外、全て黒ベタ作画の私でございますので、天井の隅の影の部分に縮小して貼り付けておくと非常に目立たなくて楽でございます。


 作画コストをもっと下げて天井を白地にして壁との境目を線で区切ればいい?

 それは見つかるので困りますね。

 ページが黒いと印刷機のドラムに紙が貼り付いて、印刷失敗しやすい上に消費税値上がり前より値上がりしたインク代が嵩むから、作画を白くしろ?


 なにをメタ発言致しますやら。0ポイント確定なこの作品に挿し絵が付くことは多分ありませんよ。多くの読者様の目につく機会もございません。多分きっと。


 作者のヤりたい放題な暴走に倣ってか、蜂蜜のような豪華な金髪におっとりとろんとしたタレ目気味の紫の瞳に唇の右下端にセクシーなホクロがある奥様と、すずやかな堅物眼鏡な細身ながらも筋肉質であらせられる奥様の婚約者の方もある意味ヤりたい放題でございます。


 互いにお会いしている時は、指先が触れるだけでも真っ赤になって互いにテレる純情ぶりですが、夜互いにそれぞれの寝室に入ると、右手を恋人に、激しく互いを孤独に求めあうのでございます。


 防音性の低い壁越しの隣室に二人を寝かせれば互いにドスケベ同士なので、幻滅すると思うと国王様に進言してみたら、ちょっと暗殺されかけてしまいましたね。


 国王様は姪である奥様を妊娠して、奥様の美貌が損な割れる事を嫌いますので。


 まあ国王様の異常性は、さておき。


 華も恥じらう15歳の奥様でございます。

 日々美しくなられていきます。


 国王様さまの最愛の弟君である大旦那様の美貌に届かんとばかりに美しくなられていきます。


 奥様の元旦那様がおります隣の屋敷でも、奥様の美しさと色気は強姦したいなどとの雑談で盛り上がる程でありました。


 元旦那様は、大旦那様に今の奥様以上にそっくりな、どこの種とも知れぬご子息とご息女の双子をどうお育てになられるか、楽し…ではなく、心配でございます。


 まあ、国王様が剥製にしたがるに決まってますがね。


 その元旦那様が生活する隣の屋敷の執事達は、昔から家宅侵入に優れたタイプでございます。


 深夜の警備にあたる騎士達の目を掻い潜って、奥様が住んでおりましたヤリーフ城やヤリーフ邸に侵入しては、透明な傘をさして便槽の中に立って便器を見上げてプライベート時間を過ごすのでございます。


 単なる逮捕案件の変態が、便器の下にいるだけというごく普通に気持ち悪い毎日でございます。


 しかし、捨てる神あれば拾う神ありと申しますが、王城の人員をあたれば、そんな隣の屋敷の執事の性癖がご褒美という変態がゴロゴロ出て参ります。


 なにせ国王陛下は非常に危険なシリアルキラーなどというタイプの変態ですからね。国王陛下の前でございましたら、大抵の変態性など無害な笑えるネタにしかなりません。


 まあどうでもイイですけど。


 人員配置を見直して、隣の執事ウェルカムな人は執事が侵入できるボットン式トイレを使い、それ以外の職員や家族達は、城外の便槽まで繋がっている水洗トイレを使うようになったのでございます。


 しかし何事もそううまく事が進むわけもなく。3歳の蜂蜜巻き毛にぱっちり瞳の王子が、麻疹に罹患したためにヤリーフ邸で療養する事になりました。


 伝染病患者を王城に置いておくと色々な意味で恐いので。


 発熱で真っ赤な肌に赤いポツポツを散らせた、夢見るようにトロリとした眼差しをした外見天使な3歳の王子は、麻疹に罹患していてもとっても元気でございました。


 ヤリーフ邸を元気一杯にちょっぴり走っては、転び。立ち上がっては、「苦行に耐えて立ち上がったぞ」と賛美を強要し。

 階段を二段ばかりに飛び降りては、「すっごく高いところから飛び降りた」と褒め称える事を強要するなど、邪魔くさいクソガキは、相変わらず奥様にべったりしておりました。


 ヤリーフ邸の家令やメイド長や侍女は、奥様に「お嬢様。王子殿下が邪魔くさくて踏みそうになるので、隣の執事が出るトイレ傍で、王子が快癒するまでお過ごし下さい」と申し立て、奥様と王子をヤリーフ邸の角部屋へと追い払われてしまいました。


 恋する奥様と奥様の婚約者の間に挟まる王子は、本当に邪魔者という感じに、奥様の瞳は虚ろになっていきます。


 変質者が便槽に潜んでいるかもしれない個室の内、汲み取用の蓋からもっとも遠い個室に、白鳥のおまるや、ひじ掛け椅子式ポータブルトイレを運び入れ、元々あったボットン式蓋付き便器を鎖と錠で厳重に封印されてしまいました。


 もっともおまるとポータブルトイレの中身は、その封印を外して、口外したくない趣味の男性騎士が私の代わりに廃棄致しますけど。


 酷いことをすると怒られましても。王子と奥様だけでなく、王子とお嬢様付きの侍女や女性騎士やメイドがそのポータブルトイレを使用するのでございます。その中身を棄てるとなると、休日に500キログラムを越える灰色熊を腹パン一撃で殺害し、肩に担いでそのまま肉屋に卸す可憐でか弱いメイドには、重すぎるのでございます。


 そんなある日、封印を忘れられた便器を好奇心で開けてしまった王子と透明な傘をさした隣人である執事は出会ってしまったのでございます。


 そして王子は訪ねたのでございます。

「なにしてるの?」と。


「トイレにはそれは美しい観音様がおりますので拝みに参りました」と気持ち悪い答えを執事はいいました。



 観音様というのは、ピー音処理されてしまう女性下着の中の大切な部分の隠語でございます。



 王子は、そのような変態な意味など知るわけがございません。

 なおも信心深く、その観音様との迎合の仕方を質問し、素直に若く美しい乙女である護衛騎士に「ここでおしっこして!」と変態の望みを叶えようとしたのでございます。


 その後は地獄でございました。


 気持ち悪い笑みを浮かべる変態男を便器の穴の中に見つけてしまった美少女魔法騎士は、可燃性メタンガスが発生しておりますのに、ファイアーボールの連弾を泣きながら放ち、もう1人の戦乙女騎士は目を閉じて悲鳴を上げつつ変態執事に向かって毒矢を放つなど…この後始末を私独りでするのでしょうか? と、とりあえず爆発で割れてしまった便器の取り寄せと、出勤簿の私の勤怠を病欠へと改竄する為だけに孤独に撤退いたしました。


 隠密スキルは、こういう時に役にたちますので修得をおすすめいたします。切実に。


 そうそう、後日。逃亡した執事が勤める屋敷にて大半の住民が瀕死に陥る伝染病に感染したとの噂が誕生致しましたのでございます。


 噂は噂でございます。


 なにせ、病原菌を培養している汚物が傷口にふれると感染しやすくなるタイプの伝染病だったり、排泄物を概して経口から感染するタイプの伝染病で死亡した遺体しか、国王陛下の剥製コレクションに増えておりませんし。

 隣の屋敷はある日を境にして遺体すら無く、盛り付けを待つばかりの出来立て料理をそのままに、人の気配が全て消えたのでございますから。

死因・赤痢とか破傷風あたりの病死。

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