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輝く君と願い星  作者: ミカナ・クーシュル
1/3

Prologue・Chapter1‐1

みなさん、こんにちは。

ミカナと申します。

この度はこの輝く君と願い星を見ていただきありがとうございます。

もし誤字とかこうしたらいいんじゃないのかのアドバイスがありましたらコメントのほうをよろしくお願いします。

Prologue

 

人生って何なんだろうな・・・

 今までいろんなことをやってきたけどあまりどれも続かなかったし、それが続いたとしても結局は何かずれみたいのを感じてしまい、それすらも結局やめてしまう。

 俺って本当にダメな奴だな・・・周りの連中はどんどん自分のやりたいことを探して就活も終えているっていうのに俺はいつまでみんなとの埋まらないズレを感じる日々を送るんだろうな・・・でも、そんな俺にも昔からずっと続いているものがある、それが星を見ることだ。その趣味に関しては誰にも言っていない、小さい頃はみんなすごいねって言ってくるけど、高校生の頃かな、誰が言ったのかわからないけど子供っぽいってさ・・・いや、みんなこの時期はまだまだ子供だろ?何大人ぶってんだろ・・・って思ってたけどなぜかこの言葉は今でも忘れることはない。それからこの星を見る趣味を表向きに出すことはなかった。

 そして時間がたち今に至るのだが、今日も俺はいつもの場所で星を見ていた。やっぱり昔から変わらずずっと輝いている・・・

 あーあ、この星たちみたいにずっと輝ける人生が欲しかったよ・・・



 なんかずっとこんなポエムみたいなことに付き合わせてしまって申し訳ねぇ、俺の名前は諸星紗星もろぼしさとしこんな感じで自分のやりたいことがわからない大学4年生のダメ人間なのかな・・・実感がわかないし周りとの距離を置いてきてばっかだからどこからがダメ人間なのかなんて知らん・・・だが変な陽キャどもよりかはまし・・・だと思いたい

 ・・・だがまぁ、やりたいこととかの目標があるやつはあるんだろうな

 




俺は・・・



Chapter1-1


 紗星「・・・はぁ」

 ?「どうしたんだよ?」

 紗星「ああ、零士か・・・いや、別にいろいろと就職先の情報見ているけど、どれもあんまり興味が持てなくてさ・・・」

 こいつは基山零士(きやまれいじ)。俺の数少ない友人の一人で小学生の頃からの腐れ縁だ

 零士「お前本当に大丈夫か?」

 紗星「これが大丈夫に見えるか?」

 零士「いや見えないけど。」

 そんな話を零士としているともう一人の友人である良治から

 良治「なぁなぁそろそろ七夕祭りだよな。」

 紗星「ん?ああそういやそうだな。」

 良治「そこでだ、あの祭りって大規模だからそこでナンパしてみねぇか?」

 零士「お、それいいな!紗星はどうする?」

 紗星「いや、俺はいい・・・それに俺にはそんな度胸はない。」

 良治「そんなことは知っている、だがそうしないとお前一生一人だぞ?」

 紗星「別に俺はそれでいいって思っているし、それに俺なんか誰も興味なんて持たねぇよ・・・ただでさえ別のことに悩んでいるのに・・・」

 零士「あー・・・そっか、俺たちは就職先見つかっているからいいけどこいつの場合は・・・」

 良治「そうだったな・・・」

 紗星「いや、そこは俺が悪いから気にしないでくれ・・・まぁ、ナンパはともかく俺も行くよ、少しは息抜きしないと・・・」

 零士「んじゃ、決まりだな、で何時集合にする、それと人数は?」

 良治「俺と零士と紗星、それと雄二も誘っているから、今のところは4人だな、時間は・・・」

 そんなこんなで七夕祭りに行く人数やどこに集合するかの話し合いをして、今日は解散となった・・・

 ナンパねぇ・・・

 それはそうとして俺は久しぶりに星を見にいつも星を見ている展望台に向かった。ここ最近は就職先を探すのに忙しくてなかなか行けてなかったからだ。

 紗星「やっぱ・・・今日もきれいだ・・・」

 この展望台は俺だけの秘密の場所、中学生のころたまたま見つけたこの場所は町に広がる人工的な明かりも何もなく星を近くで見れる絶好のスポット、何よりも嫌なこともすべて忘れることができる特別な場所だ

 紗星「にしても、七夕まつりか、いつから行ってないんだっけな・・・」

 最後に行ったのがこの展望台を見つけたときだから

 紗星「・・・もうこんな時間か、今日はこれぐらいにして帰るか。」

 今日は長い時間ここで星を見てたな、就職の悩みとか、これから行く七夕まつりを男4人で行く虚しさを少しでも忘れることができたから、ここに来てよかったと今でも思っている

 そんで・・・数日後七夕まつり当日を迎えた。

 良治「お、紗星。来たか。」

 紗星「ん、良治だけか?」

 良治「おお、あの二人はもうすぐ来ると思うぞ。」

 紗星「にしてもお前が一番乗りって珍しいな。」

 良治「それだけ、今日のナンパの気合が入っているってわけだ。」

 紗星「そうか・・・」

 良治「それを言うならお前が二番目もめずらしい気もするけどな・・・もしかして、お前もやる気あったのかよ!最初はナンパなんかしねぇ・・・って言ってたのによ!」

 紗星「ちげぇよ!・・・俺の場合はたまたま用事が早く終わったから来ただけだって、断じてナンパをするつもりもねぇよ・・・」

 良治「ちぇ・・・」

 紗星「なんで、悔しそうにしてるんだ・・・」

 そんなかんじで俺と良治が話していると

 ?「・・・・・・・」

 目の前を女の子が通っていった、なんというか懐かしいような・・・そんな風に感じた。

 良治「おい・・・紗星。」

 紗星「どうした?」

 良治「あの子かわいくないか?」

 かわいいか・・・確かにかわいい子だよな、でもそれだけじゃない気もするが・・・それは言わないでおこう

 良治「紗星?」

 紗星「え・・・ああ、確かにそうだな。」

 良治「だよな・・・俺ちょっと声かけてくるわ!」

 紗星「あ、おい!良治、まだ全員そろってないぞ!」

 良治「二人にはお前から説明してくれ!それじゃあ、行ってくるぜ!」

 そういうと良治はさっきの子を追って行ってしまった。んで、その数分後に零士と雄二がやってきて、さっきの良治とのことを言ったら二人も・・・

 零士「なんだと・・・良治のやつ、一人だけずるいぞ!」

 雄二「零士、俺たちも遅れてられない・・・行くぞ!」

 零士「おう!・・・ということで紗星行ってくる・・・!」

 雄二「俺たちの成果お前に見せてやるからな!」

 そういって二人ともナンパに行ってしまった。

 それで、残された俺はというと・・・

 紗星「そこの星ゼリーください。」

 そのまま、祭りを堪能した。

 そして、一時間後


 紗星「・・・あいつら大丈夫か?」

 今頃四苦八苦しているだろう三人のことを気にかけながらも、次はどこを回ろうかと考えているその時

 ?「あれ、諸星君?」

 紗星「ん?」

 ふと後ろから声をかけられたので振り返るとそこに

 ?「やっぱり諸星君だ、こんなところで何してるの?」

 と、俺たちの大学のミスコンテストで4冠を達成していて、大学では知らない人はいないほど有名な人物である、三ツ星彩夏みつぼしあやかがなぜか俺みたいなやつに声をかけてきた。

 諸星「ああ・・・三ツ星さんか・・・あれ?一人でいるって珍しいな。」

 普段仲のいい女子や三ツ星さんを常に狙っている男と一緒にいるのを大学でよく見かけているからこそ一人でここにいるのが珍しいと思った。

 彩夏「え、そうなの?」

 紗星「ああ・・・」

 彩夏「んー・・・あ、確かに!いつもさっちゃんと一緒だからね。」

 紗星「そうだな・・・」

 あれ、そのさっちゃん以外にも人がいるはずなのだが、というより・・・

 紗星「三ツ星さんぐらいの子だと誘われたんじゃないの?その、七夕まつりに?」

 彩夏「あ~、それね、確かに誘われたけど全部断っちゃった。」

 紗星「全部!?」

 彩夏「うん、こういうお祭りで一緒に行動するのって初めては好きな人と行きたいからね・・・」

 紗星「・・・意外だな。」

 彩夏「どうして?」

 紗星「友達とかと祭りに一緒に行っているイメージがあるんだけど・・・」

 彩夏「さっちゃんのこと?」

 紗星「ああ・・・」

 彩夏「さっちゃんとはよく行ってるよ、あくまで異性の人と行く場合の話。」

 紗星「そ、そうか。」

 彩夏「ところで、諸星君は一人で祭りに来たの?」

 紗星「いや、零士とかのいつもの連中とだけど。」

 彩夏「そうなんだ・・・でも諸星君しかいないみたいだけど?」

 紗星「あー、なんというかあいつらは出会いを求めてどっか行った。」

 彩夏「出会い?」

 紗星「そう、俺はそういうのとか一切興味ないから、祭りを楽しんでいるだけ。」

 彩夏「そうなんだ・・・今は一人なんだ・・・」

 紗星「三ツ星さん?」

 彩夏「ねぇ、諸星君?」

 紗星「え・・・なに?」

 彩夏「諸星君がよかったらさ・・・一緒に回らない?」

 紗星「え・・・いや、でも初めては好きな人とじゃないの?」

 彩夏「・・・なんてね。」

 とすこし、顔を赤くしながらにこっと笑った、その顔をみて俺の顔がすこし熱くなった・・・これは人込みで熱いからだとそう思うようにした。

 紗星「だ、だよな、俺みたいなやつと大学のアイドル的存在の三ツ星さんが一緒にいるなんて、そんなことないよな。」

 そんなやり取りをしていると三ツ星さんの後ろから

 さっちゃん「いた!あーちゃん!」

 彩夏「あ、さっちゃん!」

 さっちゃん「もー、探したんだからね。」

 紗星「やっぱ、一緒にきてたんだ。」

 さっちゃん「諸星!あーちゃんに手を出してないでしょうね?」

 紗星「そんな勇気は俺にはねぇよ!・・・たまたま会っただけだ。」

 彩夏「うん、諸星君がここにいたから、声をかけただけだよ。」

 さっちゃん「そう、それならいいけど。」

 紗星「そ、それじゃあ俺はここで・・・じゃあな!」

 そういいながら、急いでその場から離れた。

 _____________________

 さっちゃん「で?諸星と話してみてどうだった?」

 彩夏「うん、やっぱり諸星君は諸星君だな~って思ったよ。」

 さっちゃん「その様子じゃ、誘えなかったみたいね・・・はぁ、今日はうまくいくって思ったのにな~」

 彩夏「ごめんね、さっちゃん・・・」

 さっちゃん「いいよ、気にしてないから。でも次はちゃんと事前に誘いなさいよ。」

 彩夏「うん・・・」

 さっちゃん「それじゃあ、気をまぎらすためにまわりましょ。」

 彩夏「うん。」

 _____________________



 数時間後・・・


 零士「お前ら、今日はどうだった?ちなみに俺はダメだったぜ」

 雄二「俺もダメだった・・・」

 紗星「んで、良治、お前はどうだったんだ?」

 良治「俺もダメだったぜ・・・」

 零士「というより、良治!お前抜け駆けはずりーぞ!」

 雄二「そうだぞ!んで、その女の子はどうだったんだ?」

 良治「それがよ、あの子の後追っていったんだが途中で見失っちまって声をかけられなかったんだ。」

 零士「そうなのか?」

 良治「いや、見失ったというより、消えたって言ったほうがいいのかな・・・」

 雄二「はぁ?なんだよそりゃ。」

 消えたってなんだ?

 良治「それがよ、その子が途中の角で曲がっていって、それについて行っていったらすっかりいなくてさ、どこに行ったんだろう・・・」

 零士「もしかして、幽霊とかじゃないか?」

 良治「いや、普通に他の人もよけてたから幽霊とかではないはずだ、なんなら紗星も見てるし。」

 雄二「そうなのか?」

 紗星「ああ、俺も見たぞ。というよりそれを言ったらお前らも行ったんだろ?」

 零士・雄二「確かに・・・」

 紗星「・・・俺は少しいいことあったけど。」

 とこいつらに聞こえないようにそうつぶやいた、その瞬間零士から

 零士「おい、紗星?いいことってなんだ?」

 雄二・良治「!?」

 そういや零士の奴地獄耳なの忘れてた

 良治「お前まさか、あの子に声をかけられたとかか?」

 紗星「いや、その子とは会ってないけど・・・」

 雄二「そういや、三ツ星さん見かけたな。」

 零士「まじで?」

 雄二「マジだ、そして驚くことにいつも三ツ星さんと一緒にいる子と二人だけでよ、しかも男がいなかったんだよ。」

 良治「まじかよ、てっきり三ツ星さんは男どもに誘われて一緒に行っているものだと思ったぜ。」

 零士「なんなら、三ツ星さん彼氏すらいたことないらしいぜ。」

 雄二「そうなんだよな、告白も全部断っているらしいし。」

 紗星「・・・・・・・・・・」

 三ツ星さんの話を聞いて、あの時のことを少し思い出す・・・

 __________________________

 彩夏(諸星君がよかったらさ・・・一緒に回らない?)

 その時の彼女の顔は忘れられるものではなかった・・・結局は冗談だったけど

 __________________________

 紗星「・・・・・・・・・」

 零士「おい!紗星!」

 紗星「うお!なっなんだ?」

 零士「だから少しいいことってなんだよ。」

 紗星「あー、三ツ星さんと少し話した・・・それだけのことだよ。」

 会話の内容は言わない・・・言ったら確実に何か言われる

 良治「なん・・・だと。」

 雄二「うそだろ・・・?」

 零士「裏切り者!」

 紗星「少し話しただけでか!?」

 というよりそれだけでダメージ受けるなよ・・・いやこいつら今日は失敗してたからその分の奴が来たんだろうな・・・

 良治「いやまてよ・・・お前もしかしてしたのか・・・?」

 紗星「何をだよ・・・」

 良治「そりゃあ、ナンパだよ、ナンパ!」

 紗星「してねぇよ!第一俺みたいなやつが三ツ星さんに対してそんなことできると思うか?」

 零士・良治・雄二「できない。」

 紗星「そこまではっきり言われるのもむかつくが・・・普通に向こうから話しかけてきたんだよ。」

 零士「うそだろ!お前みたいな愛想よくないやつが話しかけられるなんて・・・」

 雄二「しかも、名前まで憶えていただと・・・」

 零士・雄二「うらやまし~」

 さっきから怒ったり、うらやんだり・・・忙しい奴らだな

 良治「ん・・・でもよ、お前と三ツ星さんってなんか接点あったか?」

 紗星「いや、とくにはないが・・・」

 講義が一緒の時もあるがその時は大体三星さんの周りには人がいるし、なんなら俺は誰にも気づかれにくい後ろの端にいる、というよりもそもそも話をしたことすらない、でも一つだけあるとすれば・・・

 紗星「いや、学籍番号が三ツ星さんの一個後ろぐらいか・・・?」

 零士「そういや、そうだったな。」

 雄二「でも、それだけで名前覚えているってなかなかすごいぞ。」

 良治「ま、それも気になるが、腹減ったな・・・」

 紗星「もう8時だもんな・・・」

 零士「よし!それじゃあいつものところ行こうぜ!」

 雄二「賛成。」

 良治「いいぜ。」

 紗星「そうだな。」

 俺たちはその場から離れ、いつもの居酒屋で飯を食った。

 そして、そのまま解散となり、珍しく七夕で晴れたので天の川を見に俺はいつもの展望台に向かった。

 ・・・そこでの出会いが俺の人生を変えることになるとはこの時は思っていなかった。





ここまで読んでいただきありがとうございます。

こちらの作品は四人のヒロインたちがいます。今回出てきたのは三ツ星彩夏と名前は出てきてませんが最初に出てきた女の子の二人だけですが、あと二人出てきます。ちなみにその四人のヒロインにそれぞれちゃんとしたルートもございます。

どのように進めていくのかは特に決めておりませんが、メインヒロインルートはシナリオの根幹にかかわっていく都合上最後にしております。

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