土手の決壊 2001年6月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信128号 2001年6月
土手の決壊
ユンボ―があるありがたみがしみじみとわかったのは、小島岬でトラクターが泥にはまった時。それほどひどいはまり方ではありませんでしたが、出すのには男衆が2、3人、後始末まで含めればたぶんたっぷり1時間はかかったはず。それが、ものの5分で、何の厄介もなく、さっ、と上がってしまいました。頼もしい2.8トンのユンボーくんと並ぶと、1トンのトラクターがかわいらしく見えるのに驚きました。大型の重機の隣では「おもちゃのユンボー」と言われるほど小さい機械なのですが。
5月7日、重機作業を終え、機械を洗ってきれいにする作業も終えて、重機の返却。ユンボーとキャリーダンプをいっしょに積んだ蕪木さんの大きなキャリアーが出て行ったあと、達夫さんがゲートを閉めました。うすやみがせまる保護区の中、ほっとした気持と残念な気持がまざって、ふっと気が抜けました。
コアジサシ、セイタカシギ、シロチドリ、コチドリ、と目標にしている鳥たちが、作業を終えた岬の様子をちらちら見に来てはいるようです。繁殖に成功してくれるものがいるとよいのですけれど。
さて、重機とは関係ないところで、ひとつびっくり仰天するような事件がありました。4月24日の昼前、いつものように各池の水位をはかりに行ったところ、長靴池の水位が一挙に上がっていました。どうしたのかと見わたすと、間の土手にさえぎられて見えないはずのお隣の田の字池の水面が見える! 土手が3m以上にわたって決壊し、田の字池と長靴池がつながってしまったのです。長靴池の水位を下げていて、田の字池の水位の方が1m以上高いため、水がもれていることには気づいていましたが、どこでもあることで、気にもとめていませんでした。まさか、こんなことになるなんて。
土手の修復には土嚢が五百や千は必要で、素人にはちょっと手が出せない規模の決壊です。行き来に不便なのと、水管理上予想外の出来事であるのが気になる程度で、大きな実害は特にありません。とりあえずは、このままでよいのでは。
現在進行中です。退屈するひまは、まだぜんぜんないようです。