うらみの雷雨 2001年10月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信130号 2001年10月
うらみの雷雨
「思い切って」を今年の標語と決めたのだから、むろん大々的な草刈り続行。8月28日には下池部分のトラクターがけ開始。
春に続いて、8月いっぱいミニユンボーを借りることにしてありました。ユンボーがくれば、トラクターが泥にはまっても引き上げるのは簡単なはず。
いよいよ本格的に竹内ヶ原のトラクターがけ、と決めた8月1日。ちょうど3時のお茶の時間ごろ、にわかに激しい雷雨が降り出しました。ひさびさの降雨です。からからに乾いてひび割れた底土は、ちょっとやそっとの雨ではこたえないとみな思っていました。しかし、この日の雷雨は半端ではなく、観察舎の避雷針に雷がおちたというハプニングもあったほど。それでも、雨が止んだところで、誰も大した不安も持たずに作業再開。
みごとにトラクターがはまりました。ついさっきまでがちがちに乾いていた底土は、あっという間にぬるぬるに戻っていたのです。救出に出向いたユンボーまで、さっさとはまってしまいました。この日は2台遭難のままで作業中止。
翌日、足場板を運ぶ重労働で2台は無事にぬかるみを抜けました。ところが、地盤が安定したところに移そうとして、また2台とも遭難。頼もしいはずのユンボーくんは、キャタピラがゴム製で幅もせまく、すぐすべって、トラクターよりもむしろはまりやすいことが判明。
次の日、足場板の使い方を工夫して、大黒柱1号さんがひとりで2台を無事に救出してくれました。ところが、土を耕すロータリー部分の主軸がはずれ、なおせません。草がいっぱい巻き付いて無理がかかったようです。結局修理がきかず、ロータリー部分を買い替える羽目に。