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現在進行 鳥の国 2  作者: 蓮尾純子
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暑い草刈りシーズン   2001年8月

保護区はいつも現在進行   すずがも通信129号 2001年8月

   暑い草刈りシーズン


 何なんですか、この暑さ! 降り続く雨が止んで、それっ、晴天、かきいれどきと思ったら、6月25日から連日30℃・高湿度・時に無風。30日以降は連日34℃、36℃、と、本来は8月限定の高温続き。

 7月3日から5日にかけて小学生の団体が4組来られましたが、うち3組で気分が悪くなった子供さんが出ました。まあ、2チームは塩浜小1年の干潟の観察会で、暑い日盛りに小学校から観察舎、百合が浜への道のりを歩いたわけで、無理もないことかもしれませんけれど。

 今はまさに草刈りまっさかり。5,6月の雨のおかげで、もののみごとに草が伸びています。観察路など、ほとんどの場所でもう3回目の草刈りを終え、場所によっては4回目突入。観察路の草刈りは年に4回か5回が標準と考えているのですが、この分では今年は6,7回になりそう。観察路や浄化池の畔は延長が7000mほどもありますが、ハンマーナイフモアや芝刈り機といった自走式の刈取機が併用できるので、それほどつらい作業ではありません。

 やっかいなのは池や湿地の中。これもまた、みごとに草が伸びています。自走式の機械が使えないばかりか、確立された観察路の刈り方と違って、鳥たちが住みやすく、観察もしやすくするにはどのように手を入れるのがよいか、その都度考える必要があります。おまけに繁殖期のさなか。鳥の保護区の手入れで巣を刈ったりしたらおおごと。

 当初は、6,7月の繁殖期には手を入れずにおこう、と気楽に考えていました。それでも、年ごとに勢力を増す丈高い草。今年など、どこを歩いても両側は草の壁で、なーんにも見えない。水面も、鳥も、トンボも見えず、花も咲いてない。見えるのはヨシ・ヒメガマ・コウキヤガラ・フトイ・イタドリ・ススキ等々、みごとに伸びた草ばかり。鳥が入るのも、水面が開けたところだけ。

 刈りはじめています。雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、暑サニモ負ケズ、これから当分は草刈りシーズンが続きます。水面が少しは見えるように草刈りが進んだころには、トラクターがけに備えるための竹内ヶ原の干上げも始まります。

 それでも、草刈りが一段落ついて、トラクターがけを始める前に、トラクターを収納するカーポートやビニールハウス、傷病鳥舎の中の道具部屋といった作業用のスペースに手を入れようと相談しました。これまで大黒柱1号さんだけを頼りにしていた片づけや収納の工夫。本来はしっかり意識してみんなでとりかかるべき作業ですものね。




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