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最終話



人間界と魔界と天界の王様が偽者だったってことで始まった、一部だけの人しか知らない戦争。


その戦争と呼べるのかもわからない戦は、既に1週間が過ぎようとしている。



なんとか人間界と魔界の偽者の王は討つことができた。


みんなが粉骨砕身の勢いで戦ってくれたからだ。


尊い犠牲もあった。


雷帝であるヨシズミ。水帝の美紅。そして、風帝、地帝、無帝・・・・。



こいつらは各界の元締めと呼ばれる奴らと戦って、散っていった。かろうじて、炎帝である里美が生き残ってくれた。


こいつらが繋いでくれたこの運命の輪。


絶対に無駄には出来ない。いや、無駄にしてはいけない。


そう決意して、目の前にいる大馬鹿野郎と対峙する。




目の前にいるこの男こそ、この事件の黒幕。そして、俺と会ったことのある人物。


「久しいな、小僧」


前に会った時とは、威圧感も口調も全く違う。


「そうだな。お前のせいでさんざん苦労させられたよ」


「ふん。お前の魂を二つに分けたときは上手くいったのだがな・・・」


「・・・ん?俺と由宇が同じ魂ということか?」


「そうだ。お前の秘めたる力を分散させることが目的だったからな」


となると、前の世界にいたときの現象はこいつのせいだったってわけだ。


「俺たちをこの世に移動させたのは、お前がやったのか?」


「たわけが。お前なぞ、誰が好き好んで移動させるものか。こちらに移動させたのは、お前の父がしたことだ」


そうか・・・・親父がな。親父はこの事態を見通していたってわけだ。


「さ~て、もうお前から聞きたいこともないことだし、いくぞ?」


「ふんっ!お前なぞ、捻りつぶしてくれるわ!!」


お互いの咆哮が空間に響き、お互いがぶつかると眩い光を発した。















「はぁはぁ・・・はぁ。・・・・・これで・・・終わりだ!」


「・・・・・・・」


「七色に輝く光を我に、混沌に導く波動を此処に!!“カオスティック・フレア”」


空の凛とした声がすると、馬鹿神様の下に七色に光るも、どこか黒いものがやってきた。


「おあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


偽神様を光が包み、そして・・・弾けた。




















ようやく終止符の打たれたこの戦い。


俺はかけがえのないものを失い、真実を見つけた。


その真実は、とても耐え切れるものではない。


俺は、あの神様を倒した後・・・由宇を見つけた。


由宇の体は段々と粒子に変わっていった。俺の魂へと再び元に戻るのだろう。


「そ、ら・・くん・・・・・私、消えても、ずっと、空くんのこと、忘れない!愛してる、愛してる!!空くんが、新しく、人を、好きになっても、私を、心に・・・・い、さ、せ、て・・・」


「忘れない!!絶対に!絶対に!・・・・由宇、俺も愛してる!だから・・・・・また会おう!」


そうして、俺と由宇は別れてしまった。


もう2度と会うことが出来ないけれど、この別れが真実。




いつか・・・由宇に会えたらいいな・・。





無理矢理に終わらした感がありまくりですね(苦笑


最後まで読んでくれた方はありがとうございます。そして、すいません。



「ダブルワールド」これにて完結です。



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