2話
どうにかして笑いをつくりたいけど、ネタが!!
どなたか提供してください・・・。
放課後になり、早々と帰宅した俺と由宇は学園から少し離れた寮にいる。
俺達は学園に入ってからは、寮生活をしている。
いつまでもダールスさんにお世話になるわけにもいかないし、何よりこの学園は特待生なら授業料、寮費が無料だから、そこに目を付けて入った。
実のところ、俺達は普通に暮らせるほどの収入があるから、寮なんかに住まなくてもいいんだ。
でも、みんなと近いところにいられるからって理由でここにいる。
さて、俺と由宇は同じ部屋に住んでいる。男女が一緒とか許されないだろ?って思うだろ?
そこは権力だよ。俺のもう一つの顔を知ればわかるはず・・・。って俺ってば誰に言ってんだ?
「空くん?支度はできた?」
「あ、ああ。もう少し待ってくれ」
由宇の声でこっちの世界に戻ってきた俺は、リビングから声をかけてきた由宇に返事を返して、着替えを始めた。
この部屋は、3LDKなんだ。俺と由宇の個人の部屋と俺達の寝室。それから風呂、洗面所やトイレなどあって、なかなか広い。リビングなんかは25畳くらいか?
結構立派なのだが、この部屋は特待生専用だからね。
おっと、説明が長いと由宇が痺れを切らして怒り出すからな。
動きやすい服に着替えて、異空間からローブをだして羽織った。
この異空間はドラ○もんで言うと、4次元ポケットみたいなもんだ。
「空く〜ん!まだ〜!?」
「悪い、もう終わったよ」
そう言ってリビングに出ると、由宇は純白のローブを羽織っている。ちなみに俺は、黒地に青と赤、黄色と茶色、白、緑のラインが入ってる。まぁ属性ごとの色でローブは分かれてる。
俺は虹だから、全属性の色が入ってるわけだけど・・・・・この世界で俺だけしかこのローブを持ってる奴はいない。
「じゃあギルドに行こうか?」
俺達はギルドに向かうために準備をしていたのだ。ま、任務を受けるためにな。
「うん」
「「転移」」
転移をした先のギルドは、この世界で一番大きなギルドだ。
<大空の覇者>という名前のギルドなのだが、ここのマスターが若いんだよね。
ひとまず、マスターに会いに行くために俺達は歩いて司令室に向かった。
司令室の前に来た俺達は、少し構えながらノックをした。
コンコン
「俺だ。マスター」
そう言った直後、部屋の中からものすごい物音がしたのだが、いつものことなので気にしない。
「いいわよ。入って」
了承の返事をもらって、まず先に由宇が扉を開けて中に入った。
「失礼しまっ!!「くらえ〜!!」・・・・・マスター?死にます」
そ〜っと中を覗くと、マスターが由宇に向かって大きな氷の球体を出している。
そして、その光景を見た由宇は額に青筋を立てながら、殺気をかもし出している。
「これを防げたら受けてあげる」
語尾にハートが付くような口調でしゃべるマスターに、由宇は更に殺気を強くだす。
「はぁ〜・・・・【天の羽衣】」
由宇がそう呟くと、体に光が集まって、神々しい光を放つ。
「ふふふ、行きなさい」
次の瞬間、マスターの頭上にあった氷の球体は由宇に向かって飛んでいく。
しかし、由宇に当たったと思われたそれは消えてなくなった。
「マスター、私にこんなことしていいとでも?というか、約束通り死んでもらいますからね」
不気味に笑ってマスターに近づいていく由宇は、まさに鬼神。
俺はあの由宇を目の前にしたら、土下座するしかないね。
あ?ヘタレ?・・・・なんとでも言え!女の子が怒ったときの怖さを知ったらわかるさ!!
ホントあの時の由宇は・・・・・・ガクガクブルブル。
「やべぇ、あのことを思い出すだけで冷や汗が出てきた」
俯いていた視線を目の前に戻すと、マスターが由宇の下敷きになっていた。
「あはは・・・・・鬼嫁」
「ん?何か言った?空くん」
由宇が、ギロリと視線で人が殺せるような目で俺を見てきた。
「いえ!何も!!」
地獄耳。
「と、とりあえず、今回の任務を聞こう。聖なる守護者」
俺がそう言うと、由宇はニヤリと笑ってこう言った。
「そうね。爆撃の魔神」
これは俺達の二つ名だ。
由宇は光属性の派生で聖を使って、みんなをサポートするから『聖なる守護者』
俺は武器がガンブレードだから、切るときに爆発を起こすことと魔法が半端ないってことから『爆撃の魔神』ってわけ。
まぁ説明はまた今度にして、任務を聞こうじゃないか。
二つ名を考えるのに結構時間掛かりましたね。
これで、攻撃方法とかも決まるので、悩みました。
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