13話
俺は、由宇と恋人同士となって、浮かれていたのかも知れない。
あんなに幸せな出来事があった後、俺達の想像を超えた神々の遊びが展開されていた。
そして、俺達は・・・・・・その遊びの駒だったんだ。
そうとしか思えない。
理不尽すぎる。
現実感がまるでない。
俺をどうしたいんだよ・・・・・・。
これは、初めから仕組まれていたんだ・・・・。
満天の星空の下で空は、泣いていた。
周りには現代の日本と変わらない建物。
しかし、決定的に違うのは・・・・・人々の格好。
それは、まるで旅人のような格好。
そんな人たちが大勢居る。
ここは、空たちがいた世界とは異なる世界、異世界だ。
なぜ、こんなところに空が来てしまったのか?
回想スタート・・・・・
「いやぁ〜さっぱりしたぁ〜!」
頭をタオルで拭きながら、ベッドに腰掛けるヨシズミ。
違うベッドには、俺とヤスがそれぞれくつろいでいる。
「なぁ、海にいたあの子、ギガントカワユスだったぜ!」
突然、思い出したように発言するヨシズミ。
「だから?どうせ相手にしてもらえなかったんだろ?」
「な!?空!そんなわけないぞ?俺は・・・・・・しくしく」
図星だったみたいだ。
「なぁヤス、ヨシズミってなんなんだ?」
ふと疑問に思ったことを質問してみた。
「う〜ん・・・・非常に難しい質問だね。言うなれば、地球外生命体?」
「おお!これで全て謎は解けた!!流石だ、ワトソンくん」
「なわけあるか〜い!!俺は正真正銘、地球人だ!」
「へぇ〜」
「へぇ〜」
俺とヤスで2へぇ〜だな。
ヤベ、超興味ない。
「2人して俺をいじめて・・・・・・もっとして?」
ブチッ!
「そんなにして欲しいなら!してやるよ!!」
「今の発言に対しては、同情さえ沸かないよ」
「え?そ、その構えは・・・「くらえ!裏蓮華!」いやぁあああ!!」
「ミッションコンプリート」
気分はさながら、ス○ーク。技はナ○ト。絶妙なコラボ!!
とかなんとか、いつも通りに過ごしていた。
だが、事はみんなが寝静まってから起きた。