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12話

更新が止まってしまってすいません。

中間試験から期末試験が終わるまでいろいろと忙しくて・・・・。←言い訳

また、これから書いていこうと思います。

更新は不定期だったのですが、3日に1つのペースで更新する予定です。



「由宇・・・・俺、お前のこと・・・・・・・」


「え?」


由宇が驚いて目を見開いている。


しかし、俺はその顔を見て、ふと冷静になって考えた。


このままなし崩し的に付き合ったりしていいのか?由宇は確実に俺に好意を持っているのはわかる。


だからと言って、その好意を利用してもいいのか?


俺の欲望のためだけに・・・。


いいはずがない。


そんなことをすれば、由宇は後々になって傷つく可能性もある。


感情や流れに任せて俺の本能の赴くままにしてはいけない。


俺は由宇の驚いた顔を見つめて考えていた。


未だに目を逸らさない両者。


由宇もだんだんと落ち着いてきて、顔つきが真剣な表情となった。


「由宇?・・・・・俺、最低だ」


「どう、して?」


依然として動かない2人・・・。


「俺って、お前の気持ちも考えずに、自分の本能に従って行動しようとしてた」


「どういうこと?」


俺は由宇から離れて胡坐をかいた。


由宇も同じように離れて、俺の隣に座った。


「由宇は俺が好きだから、こうやって誘ってくれたんだろ?」


「う、うん」


ストレートな発言だったからか、由宇が若干俯いた。


「でも俺はまだ、心が忘れられない。それでも、由宇を好きになってきてる」


「・・・・そっか」


「ああ・・・・だから、このまま流されちゃいけないと思った。ゴメンな」


「ううん。あの、さ・・・・一つだけいい?」


「うん?」


俺の返事が聞こえると由宇は、先ほどよりも真剣な顔つきでこちらを見た。


「私は、心ちゃんがどんな人だったのかはわからない・・・けど、今私が好きになってるのは心ちゃんを忘れないでいる空くん。私が見てるのは、今の空くんなんだよ?・・・・・・だから、あまり関係ないよ。空くんが、その、私を好きって気持ちを隠そうとすることとは。今と、そしてこれからの空くんを私は好きでいるから!」


俺は驚いていた。


ほんの少し前までは自分の分身のようだった由宇が、これほどまでに俺と違う考えをしている。


なにより、この包容力っていうのかわからないけど、俺の全てを好きになってくれたという安心感。


心が好きなのは今でも変わらない。由宇を好きなのも事実。


なら・・・・・由宇と一緒にいてもいいのか?


由宇は自分の気持ちを言ってくれた。それなら、俺もきちんと伝えないとな。


「由宇。聞いてくれ」


由宇に向き直って、真っ直ぐに見つめる。


「はい」


由宇も見つめる。


少し恥ずかしいけど、この際どうでもいい。


「俺は由宇に言われたと通り、逃げてた。隠してた。自分の気持ちを隠してた。でも、お前が俺に言ってくれた言葉、なによりも嬉しかった。だから俺も素直に言うよ。・・・・・・・・はぁ〜、なんかやっぱ恥ずかしいな」


頭をかきながら少し俯く。


「もう、せっかくいい雰囲気なんだからこのまま言ってよ」


焦らす由宇。


「ああ・・・・・・・俺は由宇が好きだ。付き合ってくれないか?」


「・・・・・はい。ずっと待ってた。私も好き」


そう言って、俺に抱きついてきた。


「空く〜ん、大好き〜」


俺の胸板に頬ずりしながら、言う。


く、くそ。可愛いじゃねぇか、このやろう。


「由宇、ありがとな。これからよろしく」


「こちらこそ」


2人見つめ合った。


そして、どちらからともなく、唇を重ねた。






「ねぇ、私達のこと忘れないでね?」


「うわぁ!!里美!!」


その後からかわれたのは言うまでもない。





読んでいただきありがとうございます。

ついに、ついに!由宇と空が結ばれました!


これからは、ムフフな展開もあったりして・・・。

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