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15話

ベーカリー編からアニマルwithプレイまでは思ったの他遠い。でも遠足みたいで楽しいなー。


「アスカちゃんがいつもいる施設ってどんな感じなの?」

「そうですね…私がいる施設は色々なことが魔法で動いているんです。魔法世界みたいな感じですかね?でも最近様子がおかしくなってきちゃって…」

「様子がおかしいとはどういうことですか?」

「なんて言うんでしょうか、なんだか邪悪なオーラに包み込まれている感じって言うんでしょうか…この間も別の村が襲撃され焼け野原になったとか」

「なんだか物騒な施設だね…」

「そうですね…」

「アスカちゃんが持ってるその杖がお仕事道具?」

「そうです!これを振りながら魔法を唱えると私の場合は草魔法が使えます!」

「だから水晶が緑色なのかな?」

「そうですね。私はフォレスト族という部族ですので緑色で草魔法が使えますが他には火魔法の使い手ファイアー族や水魔法のアクア族などいるんですよ」

「ふ…複雑ですね…」

「そうですね。私の施設は結構複雑だと思います。でも楽しいですよ!」

「そういえばさくらえびさんはいつも何をされているんですか?」

「あっ…そうですね…いつもは施設の受付嬢をしていますよ。お客様をご案内するのが仕事です」

「そうなんですかー!確かにさくらえびさん御淑やかだからお似合いですね!」

「そうですか?ありがとうございます」

「あっ、みなさんちょっと待ってもらえますか!」


さくらえびさんの話を聞きながら歩いていると急にスズが大きな声を出した。何があったんだろう?」


「どうしたのスズ?」

「す…すみません!靴紐がほどけてしまって」

「わぁー!スズさんの靴紐緑色なんですね。可愛いです!」

「そ…そうですか?お母さんが紐を結ってくれたんです。この緑色がいい雰囲気出してますよね!」

「そういえば3人はいつも何をしているんですか?」

「私たち?いつもはもちろん探偵活動をしてたくさんの難事件を解決しているのよ!」

「そ…そうなんですか?それはすごいですね!」

「もう!アオイちゃん嘘はいけませんよ。私たちは学生ですから普段は学校に通っているんです」

「えっ…えーっとじゃあスズさんが言う事が本当でいいんですかね?」

「ほらアオイが恥じらいもなく嘘をペラペラいうからアスカちゃん困ってるでしょうが!」

「うっ…ごめんなさい」

「いえいえ謝らないでください。じゃあ皆さんは本物の探偵さんではないんですか?」

「いや!それはちっがぁーう!」


…どうしたアオイ、なんか怖いよ。うん、なんか怖いよ。


「どうしたのアオイ、だって私たちがやってるのって遊びでしょ?」

「違うの!私たちがやってるのはれっきとした探偵活動なの!」


あっ…面倒くさい奴だこれ。私は察してしまった。また大変なことしなければいいけど…トントン…


「ホノカちゃん、これちょっと面倒くさい奴ですよね。ほら前みたいに…」


はぁっ…スズもそう思いますか…あれは1年くらい前の事だったか、アオイが警察官ごっこにはまっていた時の話だ。




「アオイちゃん本当にやるんですか?絶対にやめておいた方がいいと思いますよ…」

「大丈夫大丈夫!私に任せておきなさいって!」

「ほ…ホノカちゃん絶対にまずいですって…」


なぜこんなにスズが心配しているか説明したいと思う。今アオイは手作りの警察手帳をもって施設に聞き込みに入ろうとしている。こんなの絶対怒られるに決まってるよ!


「あ…アオイ、本当に行くの?」

「えっ?何言ってるの!私は警察官だから大丈夫だよ、ほらちゃんと警察手帳も持ってるし、ほら行くよ!」

「あまり警察官が大勢で行ったら施設の人も怖いんじゃないかなー?というわけでアオイよろしく!」

「そ…そうですね。私もホノカちゃんの意見に賛成です。アオイちゃんよろしくお願いします!」

「そ…そう?分かったよ、私一人で行ってくるね。二人は張り込みしてて!じゃあ」


行ってしまった…本当に行かしてよかったんだろうか…ごめんアオイ、私は怒られたくない。ごめん…


「いっちゃいましたね…私このあとどうなるのかだいたい予想出来ちゃいます…」

「スズ…私もだよ」

「いつもですよね…アオイちゃん役にのめりこむと周りが見えなくなっちゃいますから」

「そうだね…たぶんそろそろだと思うよ」

「はい…」

―1分後―

「うわぁーーん!ホノガ!スジュ!なんがおこらてだ!わらしなんにもわるこどじでないのに!」

「『ホノカ!スズ!なんか怒られた!私何も悪いことしてないのに』だそうです」

「ほ…ホノカちゃん…冷静な分析ですね」

「私はちゃんと警察官なのにーなんで!もういい!私警察官辞める!」




「アオイちゃん一回役にのめり込むと私たちの声が届かないというか、手が付けられないというか…」

「そうだね…」

「ホノカさんもスズさんも相当苦労されているんですね…」

「ん?みんなどうしたの?さぁさぁ情報収集情報収集~♪」

「お願い!アオイ、私たちのもとに戻ってきて!いつものアオイに戻って!」

「…ホノカ?何言ってるの…?ここにいるじゃん」

「あぁー神様、あの頃のアオイちゃんを返してください…」

「もう二人とも何言ってるのか分からん。ごめんねさくらえびさんアスカちゃん、二人とも疲れちゃったみたい」

「あはは…」

「そ…それは大変ですねー」

「?二人もどうかした?まぁあいいや、さぁさぁ『アニマルwithプレイ』に着いたよ」


お願い神様どうかアオイが変なことしませんように…

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