4.少年・刑事なのに警察に捕まる
自分が気を失っていた空白の時間の話を聞いた。
サニトラのナンバーは照会をしたところ廃車にされたナンバーだったらしい。
「車の件は車両本体しか手がかりなしか。」
いつの間にか課長が居て行った。
「照会してみるしか無いな。もし廃車だったら無理かもしれないが、あれがテンプラナンバーで付け替えてあるって言うんだったら本物を探せばいい。」
他の探し方は無いかと考えながら菊池が言う
そこへ扉を開けて刑事部屋に入ってきたのは鑑識の春山だ。
「どうも。」
みんなが礼をする。
「使用された銃などがわかりました。」
紙を机に出しながら話をし始める。
「まず銀行強盗に使われた物はライフルです。弾がわかってるのでライフルマークも割れてます。なので当たってみれば犯人が割れる可能性もあります。」
「それとマシンガンですが、弾を発見することができませんでしたので無理ですね。おそらく米軍などのスクラップを輸入した物かと。」
弾を見せながら話す。
「指紋は一切ありませんでした。グローブなんかをはめていたみたいです。私はこれで。」
さっと刑事部屋を出て行った。
滝川が、
「春日部、菊池は銃の方頼む。樫山と諸星は車、島は聞き込みよろしく。」
指示を出すとみんなは刑事部屋を出て行った。
「俺も聞き込みしよっかな。」
遺された滝川がさみしそうに言った。
樫山、諸星はセリカXXで運輸局に行った。
担当の方に当たって登録車のリストを見させてもらった。
「確かサニトラの塗装は擦れてたから塗装してから結構経ってるはず。車両番号から純正カラーの割り出しできますかね。」
諸星が言う。
樫山は無言で車両番号をメモした。
運輸局にお礼を言って日産へ向かった。
日産で車両番号の照会をしてもらったが純正色の水色のサニトラは1台も無かった。
「再塗装された物かもな。聞き込みをしよう。そうすればわかるかもしれん。」
二人は車に乗り込み聞き込みへ向かった。
春日部・菊池は銃を当たったが一切情報無し、島の聞き込みも全く情報無し、1日目はこれで終了してしまった。
諸星は6時起床、7:30~16:00学校、16:00~捜査、夕食、宿題などを経て3:00就寝など不健康な生活を送っていた。
ある日ふと思いつきこないだ追い込んだ青羽根谷の山向こうにある隣町に行ってみた。
隣は城川市である。実際管轄外なのでどうともいえないが聞き込みをすることにした。
聞き込みを続けていると水色のサニトラを事件が起こった後に見た人が何人も居た。
気付いたら夜も更けていた。
一息したら帰ろうそう思い車を降りて自動販売機でココアを買い車外で飲んでいると、
「ちょっと君、いいかな。」
と、警官二人が話しかけてきた。
「は、はい?」
と疑問を浮かべる。
「こんな時間に何しているのかい?君中学生だろうに。」
と聞きながら近寄ってくる。
「何でもいいでしょう。」
そう言いながらチェリーに乗ろうとしたとき服が動いた。すると、
「き、君、銃なんか持ってるし車を運転なんてどういうことだ。ちょっとこっちに来たまえ。」
抵抗したが、あっけなく二人に二代目デボネアのパトカーに乗せられた。あまりにも抵抗するので手錠でつながれてしまった。
そして一人がパトカー、もう一人がチェリーに乗り城川警察署に連れてかれてしまった。
次話は警官視点です。