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青春を駆ける少年刑事  作者: 妖狐
~第二話~遠い日の思い出
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4.若者達の追究

不良達のせいで色々面倒なことになったが、翌日日影に体育館裏へ呼び出された。

「色々分かったよ。奥村さんについて。」

自分の手帳をちらつかせながら日影が言う。

「えーと、どこから話そうか。えー、現在生きてたら春日部さん達の一個下の34歳。死亡時は29歳。学校は中学から春日部さんと菊池さんと同じ紅葉台中学校。高校も一緒で青葉西中学校だ。そこで5人バンドを組んでたみたい。あと二人いたらしいけど、剣崎と峰山って奴らしい。」

「剣崎?」

諸星は顔をしかめる。

「諸星クン剣崎さんとお知り合い?」

首を45度傾けながら言ってくる。

「ウザい。続けて。続けないと払わないよ。」

もーと言いながら頬を膨らませながらまた話し出す。

「一様剣崎と峰山について調べたけど、峰山は自殺、剣崎は病気で外国に行ってるらしいよ。奥村くんは短大に行って2種試験に受かって入ってる。夜来(やらい)警察署で交番勤務の後、この蒼葉署捜査課勤務ってとこ。とりまいいかい?」

「あ、おう。じゃあ、剣崎と峰山についてもお願い。」

「おけー」

そう言うと2人は駐車場へ歩き始めた。

車に乗ると諸星はダッシュボードボックスから財布を取り出した。

「いくら?」

そう聞くと

「プラモかうから2000円で。」

「了解。あ、アオシマのS12かっといて欲しいから3000円追加で渡しとくわ。」

五千円札を渡す。

「おけー。届いたら渡すわ。」


日影を家に送ると警察署に向かった。


駐車場に車を止めると、玄関へ向かった。すると途中で、

「ちょっと付き合ってくれねえか。」

鎌に言われたのでしょうが無く付いていった。

するとたまたま駐車場を歩いていた、赤城(あかぎ)威央理(いおり)と四条巡にあった。

「ヨンちゃん、ちょっと今あいてる?」

鎌は四条にも声をかける。

「えー、どうしよっかな。」

四条はいやな顔をしながら、

「イオ、ごめんな。後は頼んだ。」

そう言われた威央理は、

「お、おう。」

と答えるとどんどん署の中に入っていった。

駐車場の端に1台周りと違った雰囲気の車が止まっている。

四条のLJ10型のジムニーだ。

ちなみに改造されていて、シートが4席、赤色灯搭載用の台などが付いている。

なのでナンバーは8ナンバーだ。

車に乗り込むと、チョークを引っ張りエンジンをかける。

空連のエンジンが回り始める。

「どこ行くんだ。」

そう聞くと

「ブルー・リーブス・リンク。」

と手短に答えたのでガチャっとギアを入れて走り出した。


ブワーン、キーッ、ババババババ。

四条は到着するとブレーキをかけてすぐにエンジンを切る。

3人は車を降りる。

ピット横のガレージに近づくとシャッターを開けた。

「おお鎌、来たか。」

菊池の祖父が顔を出した。

「ちょっときてくれ。」

3人をガレージの中へ呼び込む。

中にはスバル360コンバーチブルが止まっていた。

だが、違和感がある。

赤色のボディカラーに白いラインの入った幌、フロントには二本のラインとSSの文字。

ヘッドライトにはライトカバーが装着されている。

「こいつは後期型のコンバーチブルをベースに、エンジン・内装・アクセサリーをヤングSSの物に変更した車両だ。追加でリア(注1)のランプ類も独立させてある。」

っと説明される。

その他にも無線機や無線用の長いアンテナ、赤色灯も装備されている。

「じいちゃんありがとな。」

そう言うと鎌はキーを受け取りスバル360に乗り込む。その横に流星も乗り込む。

キーをひねるとエンジンがかかり調子のいいエンジン音を鳴らす。

すると、取り付けてある無線機からピピピピという音が鳴る。

「はい、鎌です。」

[剣崎がすでに入国してることが分かった。それと春日部達と連絡が取れない。至急そっちへ向かってくれ。]

課長からの連絡だ。

鎌は、ギアをバックに入れるとガレージから勢いよく出て、幌を後ろにスライドさせながら赤色灯を載せると、

「ヨンちゃんジムニーで付いてきて。」

そう言うとギアをローに入れ急発進した。

リアを沈ませながら360ccのエンジンは白煙をまき散らす。

3人は春日部達の元へ急行した。

注1:スバル360のテールランプはウィンカーとブレーキランプが共有なので独立式に改造した。

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