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青春を駆ける少年刑事  作者: 妖狐
~第二話~遠い日の思い出
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2.消えた天使の遺言

カチャ、と言う音とともにテープが回り始まる。

『「おい、剣崎!止まれー!」バキュン、「グハッ」ドサッ。

「お前はもう死ぬだけだろ。この最上階からはその傷では降りることはできない。」

「絶対剣崎お前をパクる。その影から出てこい。」

「じゃあ、さらばだ。」タッタッタッタ。』

おそらく剣崎が会談を降りていく音でいったん静寂がおきた。

再び奥村の声が聞こえる。

『「あ、録音動いてる。課長、カベさん、菊池さん、俺やらかしちゃいました。

夜のパトロール中に街を歩いていたら、急に銃弾が頬をかすめて。撃った犯人をおっかけて、ホテルの最上階に追い込んだんですが、撃たれちゃいました。この傷では下に降りる前に力尽きちゃうと思うので、このテープに残します。」ゴソッ「犯人はお二人が知ってる剣崎です。理由は分かりませんが、俺を襲いました。クッ。奴今病気持ちで明日アメリカに行くらしいです。あいつ病気直したら紛争地域で訓練して、また俺たちを殺しに来るそうです。ハァハァ。五年後ぐらいには奴帰って来るみたいなのでお二人とも気をつけて。ウグッ。俺もうダメみたい。この町をよろしくお願いします。先輩、俺の分まで生きて。...じゃあ。」バタッ、ガサッ・・・・・・・・』ガチャ

テープが止まったがみんなは無言でいる。数秒間の沈黙が続きついに課長が沈黙を破った。

「剣崎って言うのが入国リストにいるかチェックだ。取りあえず今日は遅いから帰れ。」

課長のその台詞で解散になった。

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