5.とんでもない奴を見つけた
少年・刑事なのに警察に捕まるの後半部分の警官視点です。
巡回中のときだった。
たまたま路肩に停めて外を見ていると、1台の車が自動販売機のまえで止まった。
そこまでは良かったが、車から降りてきたのは中学生だ。
しかも運転席側から降りてきたのだ。
これは怪しいと思い、隣のもう一人をつついた。
そして今見た物を話した。
そこで二人は車を降りて中学生に見える学生服を着た少年に話しかけた。
「ちょっと君、いいかな。」
少年はこっちを見る。
「は、はい?」
少し戸惑っているようだった。なので先ほどから思っていた疑問を投げかけた。
「こんな時間に何しているのかい?君中学生だろうに。」
と話しかけた。すると、
「何でもいいでしょう。」
と言いながら車に乗り込もうとする。逃げられては困ると阻止しようとしたときに、少年の服の下に拳銃がちらっと見える。ビックリした自分は、
「き、君、銃なんか持ってるし車を運転なんてどういうことだ。ちょっとこっちに来たまえ。」
と言って仲間とともにデボネアパトカーに乗せた。
あまりにも抵抗するので逃げられないように手錠でつないで、仲間にパトカー、
自分は奴のチェリークーペに乗り込んだ。
すると一つ疑問を浮かべた。車内には無線機、マグネット式赤色灯がおいてあった。
あれっ、と思ったけれどそのまま城川警察署へ向かった。