10-04 その後のちょっとした補足
段取りを決めてアトリエに戻ると、お嬢が今か今かと待ちかまえていました。
どうもよっぽど今回の件が恥ずかしいご要望だったらしいです。
「えっと……その……例の件だけど……。ど、どうなったのよ……っ、帰ったのならすぐに教えなさいよっ……んもうっ!」
「例の件って、何もそんな大げさな言い方しなくても……あーうん、それがねー」
モジモジとちっちゃくなって、たどたどしい言葉でお嬢ったら進捗を問いつめてきました。
すると……そうなるとそういうことになるらしいですね。
「な、ならあたしが行くっ! 行くったら行くからっ!」
「ちょっとお嬢、落ち着いてほら、ドウドウ……ハッハッッフーッ」
攻略隊のメンバーにお嬢も立候補されました。
理由は単純にして重大、一刻も早く手に入れたいのと、豊胸剤を作ろうとしていることが外部に漏れたら大変……だとか。
「バカっ、これが広まったら国家的な争乱になるわっ!」
「またまたそんな大げさな……。いやあのね、あそこってね……」
帰還の翼が機能しない危険なダンジョンだと説明しました。
だからアシュリーを最初に頼ると断言して、あっちの都合がつかなかったらお嬢にお願いすると説得したのです。
なら今から話を付けた方がいいです、俺は軒先にUターンしてアシュリーの宿に向かいました。
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「無理……っス……。うぷっ、うはぁぁ……胃の中身が今にも……げぽっ、で、出そうっス……油断すると漏れ……る……っ、ス……」
「何やってんのお前……」
そしたらなんか宴会があったらしく食い過ぎでダウンしてました。
だから明日は無理だそうです。
残念。
そうなると明日の前衛は俺だけってことになりますね。
もうどうなっても知らんですよ。
本日、薄味カルピス也。何卒御容赦。
次話、挿絵有リ。




