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5-04 聖なる銀求めて地下深く 3/3

 先生の教師としてあかん過ぎる要求を丁重にかわして、その後やっとこさ封印区画から通常階層に戻って来れました。


「あのね、言い忘れてたんだけどね。どうしてかあそこって帰還の翼が使えないみたいなんだよ~」


 そうしたらマナ先生ったら今さらとんでもないことを言い出します。


「最初にそれ言ってよっ! なおさらヤバいところで冒険してたってことじゃないですかソレっ!」

「てへ~♪」


 つまり攻略にミスってたら死んでました。

 そんなところにペアだけで入ってたとか、今思えば正気のさたじゃないです。


「……ん? 先生、今足音かなにかしませんでしたか?」

「うん、近づいてくるみたいだね。誰だろ~?」


 そうこうしていたらが足音が近づいてきました。

 音の方角に目を向けて慎重に待ち構えてみれば、思わぬものと遭遇することになったのでした。


 いえ、モンスターとかではなかったです。

 それよりずっと意外で想像もしない相手でした。


「へ……アレックスじゃん、何でこんなところにいるのさ」


 なんと鍛冶師のダリルでした。


「先輩じゃないっスかーっ! それにマナ先生も……ちわっス!」


 あとアシュリー。

 なんでこいつらがこんなところにいるんだろう。


「そりゃこっちのセリフでもあるんだけど……うん、先生にちょっと素材集めを手伝ってもらってたんだよ」

「初めましてダリルさん、冒険科教師のマナです。アシュリーちゃんもお久しぶり、相変わらずみたいね」


 先生は見た目は綺麗なお姉さんなのでさまになる。

 たおやかに微笑んで場をなごませてくれました。


「あれ……でも先輩。ここって二人用の入場制限がかかってるっスよね? なのに……何で4人も入れちゃってるんスか?」

「それは俺も思ったけど」


 でも説明すると機密に触れたりするんじゃないだろうか。


「多分、私たちが封印区画に入っていたせいかな。そのせいで迷宮が勘違いしたのかもね♪」


 ……そうでもなかったみたいです。

 あれ、あそこって秘密じゃないんですか先生?

 いやまあ、いいならいいんだけど……いいのかなぁ?


「ああ……なるほど。となるとつまり、二人はついさっきエレベーターを利用して降りてきたってわけだ。服装もまだ汚れてないし汗もかいていない」

「うわ……。なんかマナ先生の話の方はよくわかんないけど、アレックスってば相変わらず不気味な推理力してるね……。正解」


 そりゃ持ち上げ過ぎ。

 いやそんなことよりもだ、何でこんなところにこの二人がいるんだろう。


「で、何してんのチミら?」

「あ、それは秘密っス」


 聞いてみたら隠し事されちゃいました。

 そう言われると気になるなぁ……。

 卒業生がこんなところでなにしてるのさ。


「ふふふ……先生が当てよっか?」

「いやいやクイズじゃないんスから答えられないっスよ、先生は相変わらずマイペースっスねー」


 よっぽど隠さなきゃいけないことらしい。

 そうなるとよくわからない。

 一番わからないのが……。


「そうねぇ……あ、たとえばー。何か特別な装備を作るために、二人で素材を探してたんじゃないかな……?」

「ええっっ、な、なんでわかったのっ?!」


 うんそうか、ダリルの存在が一番よくわからなかった。

 ひっくり返してそこへと目を向ければ大方の予想はつく。

 ……ただ秘密にする理由がよくわからないけれど。


 どちらにしろこのリアクションで、見事に事実まで誘導尋問されてしまったわけです。

 うーんさすがマナ先生大人です。

 見かけに反してずる賢いなぁ……。


「神のみわざです。女神は全てを見透かしておりますよ」

「先生、そういう言い方は詐欺師っぽいっスよ」

「うあ、ああそっか。あたしがここに来る理由ってそれ以外にないもんね。もー先生ってば意地が悪いなぁ~」


 いやそんなことはどうでもいい。

 それより[特別な装備作り]って部分が大事だよね。

 楽しそう……気になる……別に秘密にしなくてもいいじゃないかそれ。


「ねえダリル、何作るの?」

「おー、先輩目がキラキラしてるっスねぇ」


 だって好奇心が刺激されるじゃない。

 わざわざ迷宮潜っての特別な装備作りとか、これ乗っからないわけにはいかないよ。


「どうするっスかー。先輩こうなったらしつこいと思うっスよ~」

「だよね……そういうヤツだよねー……。昔はかなりドライだったけど最近は特に……。ね、アレックス、そんなに気になる?」

「気になる、気にならないわけがない、知りたい」


 ロマンがあるじゃないか。

 ダリルが本気で材料から物づくりするとどんなものが仕上がるんだろう。


 元職人科の学生としても興味がある。

 面白いもの作ろうとしてるならぜひ手伝いたい。

 それにアクアトゥスさんが教えてくれた、あの強化合成の出番じゃないか。


「じゃ手伝って。どうしてもあるもの(・・・・)が作りたいの」

「そっスね、いっそ手伝わせるのもありっスね。それにここまで来たら隠しきれないと思うっス」


 ダリルがどうしても作りたいものだそうです。

 こんなに真面目な顔して言うんだ、さぞかしすごいものなんだろう。ああわくわくする。


「ありがとう。それでそのあるもの(・・・・)って……?」

「……はぁ」


 ダリルがため息を吐いた。

 それから腕を組んで大きな胸を寄せて、彼女らしいジト目でなぜか俺を見た。


「そんなの決まってるでしょ」


 さも当然だとダリルは言った。


「……あんたの杖よ」


 ……と。


もう少し入り込みやすいタイトルにしよう! ということで新タイトルを決めました。

【俺だけ超天才錬金術師 迷宮都市でゆる~く冒険+才能チート 旧(異世界で行う傍若無人(ry】

といった名前に改名します。

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