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第2話~朝食~
2日目、月曜日。
――ジリリリリ!
「……う~ん」
私は目覚まし時計を止めて速やかに起きた。
私の一日一善のルールは「同じ事は一度まで」である。つまり、目覚まし時計はもう使えないのだ。
「さてと」
今日は仕事があるのでゆっくりはして居られない。早く朝食を取らないと。
「おやっ?」
冷蔵庫に入れて置いたご飯が、丼一杯も残っている事に気が付いた。……これだ!
「一日一善」
ご飯を残さずに食べるのも善行である。
――只、さすがに苦しかった。
私の母親は割と厳しく、子供の時に間食をして夕食を残すと、よく叱られたものです。
ですから、今では食事を残さなくなりました。……逆に母が残す事が多くなりましたね。
指摘すると怒るので、黙っています。(笑)