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~エピローグ~
?日目、?曜日。
「え~!? 時が存在しないの~!」
「現世とは違うのですから当然です」
私の訴えを軽く流す天使さんに肩を落とす。
生前の善行が認められ、天国に導かれたのは嬉しいが、これでは「一日一善」が出来ない!
――あっ、そうか!
「ねぇ、天使さん。時の流れがないという事は、ずっとここに居られるの?」
「まぁ、そうですね」
「やった~! これからは永遠に善行が出来るんだ~!」
――どうやら私の善行ライフはまだまだ終わらないみたい。
結城瑞穂の生涯は幕を閉じました。
しかし、彼女は天国でも善行をするつもりの様です。純粋たる彼女らしい考え方ですね。
この作品は「善行」をテーマに書いてみました。
果たして、彼女の行動は本当に善行であったのか? 独善ではなかったか? 命を粗末にする只の愚か者ではないのか?
色々な意見があると思いますが、私のメッセージが届いて下さっていれば幸いです。
最後までお付き合いして下さり、有り難う御座いました。