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異世界に来た俺のチート戦記  作者: もっけ
第0章 (過去編)
8/33

⑦、~成果と強敵~ 前編

前編です。

 


 リルと特訓を始めてから3ヶ月が過ぎた。


 あれからものすごい速さで習得していった。

 もう、流石としか言いようがなかった。


 俺はと言うと、いつも通りの魔力のコントロール、それと剣の腕を上げている。

 この前の【グレイリザード】に弾かれたのが思ったより堪えた。

 なので、剣は常に急所を狙えるように、魔力は剣に纏う時に鋭く出来るように、

 そんな特訓を繰り返している。


 お陰さまでほとんどの敵は倒せるようになっていた。

 なので、腕試しのとして今日は一緒に狩りに行く。

 横ではリルも張り切っている。


「何を倒すの? ベア? それとも……蜥蜴リザード?」


「ううん、もっと強い奴」


「ほんと!? むむむ、頑張らなくちゃ!」


 そんなリルの姿を見ると、微笑ましくてこっちまでやる気が出る。


「さて行くか!」


「おー!」



 西方向に行き、森があるギリギリのとこまで行く。

 その時、大きな気配を感じる。

 動く気配はない。しかし、相手も俺らに気付いているようだ。

 やはりこいつは強いな。


 俺らは気配の方に近づいて、やがて行き着く。

 だがそこには誰もいない。


「グレイ、ここには誰もいないよ? 気配もないよ?」


「リルはまだ甘いな。気配は魔力で探すのもいいが、

こういう時に魔力を消す事が出来る奴もいる。

そんな時は感覚で探さなきゃな。今敵は、俺らの後ろ上だ」


 リルは後ろ上を見る。

 そこにいた敵は、大猿――ゴリラだ。色は青。

 名前は【ブルーコング】だ。

 色だけみると弱そうに見えるが、あの大猿コングはランク1から凄く強い。

 1度だけグリーンコングと戦ったが、かなり苦戦した。


 今回はランク1個上でとても強いだろう。

 しかし、俺たちは2人だ。その強みは大きい。


「リル、来るぞ!」


 ブルーコングは落ちて来る。

 リルはその時を狙っていた。


「水よ氷塊となせ――《アイスクラスター》」


 ランク6の水魔法だ。

 ブルーコングに直撃するが、びくともしていない。

 そして地面に着地する。

 俺は走って近づく。


「斬撃六ノ型――《ほむら切り》」


 ブルーコングの肩を焼きながら切る。

 致命傷とまではいかないが、傷を与える。

 しかし、そんな傷をもろともせず、拳を振ってくる。


 拳は速い。が、なんとか俺は避ける。

 もちろん反撃の隙などあるわけがない。


 なのでひたすら避ける。


 だがそれでいい。


 なんだって最高のパートナーがいるからな。


 リルは声を上げる。


いかずちよ、乱雲轟き大地を穿うがて――《サンダーボルト》!」


 ランク8の雷魔法だ。そして俺も同時に魔法を唱える。


「風よ、疾風の速さを身に付加となせ――《ウインドブースト》!」


 ランク4の風魔法だ。

 落ちる前に俺は、《ウインドブースト》によって得た速さで後ろに下がる。

 ブルーコングは俺を追うが、《サンダーボルト》が先に落ちる。


「ウキャアアアアアアア!!!」


 凄い威力だ。ブルーコングが叫ぶのも分かる。

 だが、ブルーコングは倒れなかった。

 これには、さすがに驚いた。

 リルも信じられないと思っているのだろうか、身体が少し震えている。


「ウホホホホホオオオオオ!!!」


 ブルーコングは、怒りをあらわにしたように叫ぶ。


「リル、まだ先は長いが頑張るぞ」


「……うん!」


「大丈夫、俺達なら勝てる!」


 俺はそう言って、ブルーコングに突っ込んで行った。



初の前編と後編です。

戦闘がここまで長くなるとは思ってませんでしたが。

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