③、~料理と探索~
一気に日にちが過ぎました。
後、自分の趣味で料理の話入れちゃいました!
異世界に来て今日で30日、1ヶ月がたった。
俺はいつも通り、朝日で目が覚めて準備をする。
今日の朝食は、【イエローホーンラビット】(角が生えていたウサギを自分で命名した。また、色は頭につけることにした)を蒸して、ある程度の厚みを保って切る。
そして、皿に野菜の上に置くように盛り付ける。
いつもはここで終わるが、今日は続きがある。
それは、一昨日拾ってきた木の実だ。
木の実をつぶしながら水を少しづつ加える。
よって出来たのが、木の実ソースだ。
それを丁寧にかけていく。
「出来た、《ウサギ肉の野菜挟み木の実ソース添え》俺なりに頑張ったな」
味はどれどれ……、うまっ!
イエローホーンラビットの肉はとても柔らかく肉汁があふれ出る。
けど、肉汁をしつこくしないようにシャキシャキした野菜と、
少し酸味と苦みがある木の実ソースが抑える。
……やばい、ご飯が欲しい。
まあ、毎日思っているけど。こっちに来て悲しい事はそれくらいかな。
そう思えるくらいに俺は、此方に世界に慣れてしまった。
日本の生活も悪くなかったが、毎日授業を受けて、
なんとなく友達と遊んでの繰り返しだった。
悪くはないが、……退屈だった。
……え、こいつ高校生だったの!? と思った皆さん、
俺は高校3年生ですよ! 受験生ですよ! これは関係ないか。
まあ、とにかく俺は1ヶ月でこちらの生活が気にいってしまったわけだ。
……時間も時間だし、出かけるか。
この頃分かったのは、小屋を出て東に行くと魔物は弱くなり、西に行くと強くなっていく。
よって今日は、西の深くまで行ってみる。
すぐに準備して俺は小屋を出た。
「さて、どんな敵がいるかな~」
結構深くまで来ると、いくつかの殺気が感じれるようになった。
小屋の周辺の奴らは俺を見ると逃げるまでになっていた。
だからこんな殺気を感じると血が沸く。
……だいぶ変わってきたでしょ。
自分でも思うよ。恐いね慣れってやつは。
そんな感じで奥まで進むと、さっそく現れた。
「【イエロースチールホーンディア】か」
鉄の角を持つ黄鹿だ。あの角で突かれたら即死だな。
そしていつの間にか3匹に増えていた。
「まあ、これぐらいは楽勝だな」
剣を構える。けど、3匹は動かない。
俺を動くのを待っているんだろう。
「望み通り俺から行ってやるよ!」
走って近づく。3匹は構える。
「行くぜ! 突撃、四ノ型――《ストライクシュート》」
剣先から、魔力が飛ぶ。
その魔力は剣の突きの形をしていた。
鉄角黄鹿の1匹を貫くように当たる。
2匹は驚くが、敵を取るように角で突いてくる。
俺はそれを受け流す。そして、とっておきの技を使う。
「我流剣術、三ノ型――《フォ・トリターリィ・ア・フェスタ》」
乱雑に、だが、華やかに剣を振りまわす。
そして、しっかり急所には入れていく。
二匹はすぐに絶命した。頑張って作った甲斐があった。
「よし、今日はこれを飯にするか」
俺が帰ろうとすると、獣の声が聞こえる。
犬の様な遠吠えだった。
襲われているかもしれないと思った俺は、
声が聞こえた方に向かった。
弱肉強食? そんなの関係ないさ。
なんで? うん、それは
……犬好きですから。
……かわいいもん。
犬は可愛いよ、うん、可愛いよ!
と言うわけで、次は救出の話です。