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プロローグ

新章です!




 俺は決して幸せと呼べる家庭ではなかった。


 親父は働いても無いくせに、いつも夜遅くに帰ってくる。そして、俺とお袋には、毎日暴力をふるっていた。

 お袋は毎日、街にある小さな工場で夕方まで働いて、家庭を守るために働いていた。

 そんなお袋の姿を見ていた俺は、父親の事を本当に許せなかった。


 そしてある時、夜遅く帰って来た親父が寝ていたお袋を殴った。理由は、『自分が帰って来たのに出迎えに来なかった』だった。キレる理由も俺には分からないし、自分が夜遅くに帰って来たのが悪いのに、なんて理不尽な理由だろう。

 俺はとうとう、実行をしてしまった。

 台所から包丁を取り出し、お袋の声が聞こえる部屋に入る。そこには、お袋を何度も殴りつけている親父の後ろ姿があった。

 その光景を見た瞬間、


「ウオオオオオオ!!」

 

 俺は叫んで、親父に包丁を向けて走った。

 しかし、叫んだせいで親父には気づかれ、腕に切り傷を付けるだけで終わってしまった。その後は、親父に包丁を取り上げられ、殴られ続けた。結局、俺はそこで気を失った。


 目を覚めた時には病院にいた。看護師さんに聞いたところ、昨日の深夜に重傷で俺は運ばれたらしい。俺は親父に殴られていたところ、たまたま叫び声を聞いていた近所の人が警察に電話をしていたらしく、親父は警察の取り押さえられ、刑務所に連れて行かれたらしい。

 俺は喜んだ。あんな親父がいなくなるのだから。今頃お袋も喜んでいるだろう。

 早く俺は、喜んでいるお袋に会いたかった。だから、動ける程度ぐらいになるために1週間で治した。でも、治った時に気付いた。


 なぜ、お袋は一度も(・・・)俺の所に見舞いに来なかったのかと。

 俺は看護師さんにお袋と会わせてもらえるように頼んだ。そしたら、看護師さんは


「もうそろそろ来るよ」


 と言った。

 俺はとても待ちどうしかった。数分後、俺が入っている病室に来た。親戚の伯母さんだったが。

 伯母さんは入ってくると俺に一通の手紙を渡してきた。送り主は――――お袋だった。

 俺は急いで手紙を読んだ。そして、俺は、涙が止まらなかった。伯母さんは俺を抱きしめた。

 

 内容はこうだった。


「あなたがこんなことをしたせいで、私が一生懸命に守ってきた家庭が壊れてしまいました。あの人は刑務所に入ってしまいました。私はもう生きたくありません。最後に一言を言わせてもらいます。あなたを産まなければよかった」


 最後の字は赤い血で書かれていた。もう、お袋はこの世にいないのだろう。俺のせいで……。


 その後、俺は伯母さんの家に行った。前の家より裕福だった。けど、俺の心は癒えなかった。

 そんな時、ある二人出会った――――



「はっ!?」


 グレイは、そこで目を覚ました。異様な汗をかきながら、さっきの夢を思い出していた。


(あれはなんだったんだ? 俺が失っていた記憶か?)


 一番に思いついたのは、やはり記憶のだった。

 今まで一度も思い出せなかった記憶なのだから。けど、思い出したくなかった記憶だった。

 他にも思ったことがあった。

 それは、『何故クレアと握手をして気を失ってしまったのか』と『何故このタイミングで思い出したのか』の二つだ。だけど、今分かるはずがなかった。周りを見たところ誰もいないのだから。

 結局俺は、思い出した記憶に疲労感と少しの違和感・・・を抱きながら、もう一眠りに就いた。

 


 

これから、前に比べて少し上げるペースが落ちると思います。

本当にスイマセン。

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